ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

猫の綱渡り

2008-12-29 12:06:14 | 日記
AOLの異業種交流会のメンバーたちとの忘年会を終えて深夜の帰宅の途上のことだ。

午後から降り続いた雨は既に上がり、雲の切れ間から覗ける星が美しい。すると、頭上に動くものがあるのに気がついた。電線の上に何かいる。

薄暗いので、シルエットしか見えないが、なにかの動物が電線の上を伝わって移動している。電柱と電柱の間の電線は20メートル近い。長い尻尾でバランスを取りながら、ゆっくりと、それでも確実に歩を進めている。

猫のように思えるが、いささか尻尾が長い。猿にしては胴体が長すぎる。モモンガとしては大きすぎ、ムササビにしては尻尾が細長い。イタチにしては大きすぎ、タヌキにしては細すぎる。

「ワン!」と吼えかけたら無視された。そこで「ニャー」と鳴いてみると、顔を下に向けた気がする。やはり猫のようだが、電線が樹木の葉に隠れるあたりで姿が消えた。樹に飛び移ったらしい。

猫がバランスのいい動物であることは知っているが、なぜに電線を渡る?しかも雨上がりの濡れた電線をだ。しばし、猫の綱渡りを呆然と眺めてしまった。

出来るなら写真に撮りたかったが、その時所持していた私の携帯のカメラでは暗すぎて撮れなかった。地上6メートルあまりの電線を綱渡りする猫を見たのは初めてのことだけに、返す返すも残念でならニャイ。

おかげで酔いが醒めた。なんか、とっても不思議なものを見た気分でした。
コメント (8)
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