先月のことだが、久しぶりに潮干狩りに行った。
多分、中学生の時以来だと思うから40年ぶりかもしれない。千葉は内房にある有料の潮干狩り場であり、おそらく早朝に地元の漁協の方がアサリやハマグリを蒔いているようで、空振りはまずないらしい。
ただ、ちょっと寝坊したので着いた時には、既に人で一杯であった。それでも広い海浜だけに、まだまだ空いてる場所はある。人込みを抜けて、空いている場所をよく観察する。
波の波紋が残っているあたりを狙う。そこならまだ他の人に掘られていないはずだからだ。それから一時間半ほど、遠浅の干潟をよっこらしょと掘りまくり、なんとかザル一杯のアサリとハマグリを手に入れた。
入り口に戻って計量(2キロまで無料)してみると、2キロを少し超えていたが、見逃してくれた。ほっとして、危うくペットボトルに海水を詰めておくのを忘れるところだった。貝に砂を吐かせるには、やはりその貝が生息していた海の水が一番だ。
帰宅して風呂場にタライを置いて、さっそく貝の砂吐きをさせる。新聞紙でふたをしておくと、翌朝には新聞紙がけっこう濡れている。やはり貝の塩吹きのせいだろう。
とりあえず朝の味噌汁の具にアサリを使う。まだまだ貝はたっぷり残っている。仕事から帰ると、さっそく大きめの中華鍋にオリーブオイルを熱し、ニンニクとショウガを刻んでバターで炒める。
香りがたってきたところでアサリとハマグリを投入。刻んだネギもぶっかけて、塩を少し振り掛けて後にかきまぜて全体をならす。そこから料理用のワインを注いで蓋をして蒸し焼きにする。
同時並行でお湯を沸かしてあったので、すかさずパスタを入れて時間を測って茹で上げる。パスタの湯切りをしたのち、中華鍋に入れてかき混ぜて出来上がり。これで刻み海苔をふりかけて、貝たっぷりのパスタの出来上がり。
本当はもう少し手間暇かけたほうがいいのだろうが、仕事帰りで疲れたナマケグマの私にはこれで十分。貝が新鮮なせいもあり、また砂抜きも予想以上に上手くいったので、美味しく腹たっぷり(ここ、重要)いただくことが出来た。
ただ、さすがに貝はまだ残っている。明日になれば死んでしまう貝も出てくると思うので、残念だがここで冷凍庫に入れてしまう。少し風味は落ちるが、腐らせるよりマシである。
数日後、残った貝は、同じ要領でワインではなく日本酒を使って酒蒸しにして頂いたり、味噌汁の具につかったりと、なんだかんだで一週間以内に食べきってしまった。
潮干狩りも偶にはいいもんだ。ただ、問題は日焼けかな・・・当日は曇り気味だったのだけど、やっぱり日焼けしました。おかげで首筋と上腕が日焼けで痛かった。でも、まあ、貝が美味しかったから良しとしよう。