困った一年であった。
思い返してみても、困った、困ったと悩むことばかりが脳裏に浮かぶ。とにかく景気は悪かった。アベノミクスとは、投資家と大企業、お役所のみに効果があり、庶民の生活には無縁の経済政策であったことが確信できた。
大企業と株式投資家にとっては、アベノミクスの恩恵は確実にあり、それが賃金などに波及することが期待されたが、実際は公務員と大企業勤めの方以外では、昇給もボーナスも前年並みなら良い方で、社会保険の増税分を考えると、実質所得は減少しているケースが珍しくない。
うちの事務所の顧客は、大半が零細業者であり、中小企業である以上、アベノミクスの恩恵はまるでなく、むしろ不況感のほうが強い。いくら新聞、TVなどが政府広報の受け売りで、好景気を報道しようと、そんな実感はまるでない。
仕事ばかりでなく、私生活でも「困った、困った」と嘆くことが多かった。困った原因の第一は、体重増加である。医者から、かなり厳しく指摘されてしまい、現在3か年計画で、体重を大幅に減らす予定である。ちなみに目標値は、現在の体重マイナス13キロである。
これを一年4キロ弱で達成しようと考えている。この数値ならば、定期的な運動を持続することで、十分達成可能だと、過去の経験からも分かっている。もっとも、その過去の経験も15年以上前ではあるが、不可能ではないはずだ。
ところが、これが思ったよりも難しい。週二回、30分ほど軽い運動をすることで体重は確実に減ることは分かっている。仕事を終えてから、夜の合間に運動しているが、雨の時は休む。また体調がすぐれない時は、決して無理はしない。
そうなると、なかなか続けるのが難しい。事実、風邪が長引いた9月はほとんど走れなかった。また現在も、週一回が限度である。それでも体重は春先よりも3キロ落ちているので、効果はあるようだ。
ただ、これから仕事が繁忙期に突入するので、果たして週一回でさえ運動出来るのか、少し危うんでいる。とはいえ、医者の警告は、十分に私を恐れさせるものであったし、減量が必要なことは自覚している。
そうなると、後は食事制限となる。運動できなかった9月に試しているが、やはり炭水化物を減らすのが一番効果があった。具体的にはご飯を減らすことだ。その代わりに野菜やこんにゃく、キノコ類を多めに食べるようにしている。
おかげで、体重の増加だけは避けられたが、やはり運動をしないと体重は上手く減らないことも、よく分かった。運動は嫌いではないが、正直加齢による体力、気力の低減は否定できない。
でも、なんとか体重減量を続けようと思う。長生きできる体でないのは分かっているけど、なるべく元気に老齢を迎えたいですからね。