自分で云うのもなんだが、私は流行音痴である。
特にファッションとか芸能とかに関しては、無知、無造作、無関心のボンクラである。ただ、新聞等のメディアには一通り目を通すので、まったく知らない訳ではない。
もっとも、私が世間の流行事を知るのは、電車の中の吊り広告が一番の情報源であるから、その知識は表面的でしかない。例えば、今回の流行語大賞にノミネートされた「ラッスンゴレライ」なんて、半年ほど分からなかった。
これは旅先のホテルのロビーで、某お笑い番組をみていてようやく分かったレベルである。別に知らなくても、日常生活で困ることはないので、この態度改めるつもりはない。
しかし、それにしたって今年の流行語大賞(ユーキャン主催)はおかしい。「爆買い」、これは分かるが、「トリプルスリー」はプロ野球を観ない人には分かるわけもない。
そのほかの「アベ政治を許さない」「SHELDs」に至っては選考委員の政治的願望でしかない。流行語ではなく、流行して欲しいと思っている一部の識者の恣意的なものだろう。
「爆買い」はともかく、私なら「マイナンバー」を選ぶ。これは政府の施策上の用語なので、いわゆる流行とは趣が違うが、あれだけ騒ぎになっている言葉をノミネートさえしないのは、反政府的姿勢が良いことだと思っている選考委員の偏向に他ならないと思う。