ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

シリアへのミサイル攻撃に思うこと

2017-04-12 14:45:00 | 社会・政治・一般

思ったよりも、外交手腕はあるようだ。

先週、イラクの軍事基地へのミサイル強襲をやってのけたアメリカのトランプ大統領。しかも、その指令はシナの習主席を迎えた別荘地で出したというから、なかなかのものだ。

どのような会談であったのか、まだ良くは分からないが、笑顔が写された映像ほどに友好的なものであったとは思えない。面子を重んじるシナ人にとっては、なにがなんでも今回の会談を失敗とみられてはならない。

それゆえに、会談後に笑顔をTVに見せたのだろうが、内心は怒り心頭であったのではないかと思う。もっとも、シナは怒るだけであろうが、ミサイル攻撃を受けたシリアのアサド大統領は更に悲惨だ。

なにせ、アメリカに対する報復を口にすることさえ出来ずにいるのだから、かなりの衝撃であったと思われる。そして、そのシリアとの軍事協力を続けてきた北朝鮮の刈り上げ王子は、恐怖でその太った体を、地下に隠して震えているのではないだろうか。

アメリカが今回のシリア攻撃で使ったミサイルは、巡航ミサイルであろう。弾道ミサイルに比して格段に命中率が高く、しかも大量に攻撃可能。半世紀以上昔の技術である弾道ミサイルとは異なり、高度な技術の塊であり、どうやっても、北朝鮮には製造できない。

父の金正日もそうだったが、迂闊に人前に出ることを避けざるを得ないほど、巡航ミサイルは独裁者にとっては恐怖そのものである。その巡航ミサイルを、よりによってロシアが後見しているシリアに向けて撃ってきたのである。

当然、ロシアは反発したし、シリアも怒りを露わにした。しかし、そのシリアでさえ、アメリカへの反撃を口にすることはなかった。これが軍事力による抑止力の現実である。

ここにきて、シナは考えを改め出したのではないかと思う。アメリカの北朝鮮攻撃を実現させることは、断固として避けねばならない。しかし、シナはアメリカに対して軍事的劣位にあり、アメリカを止めることはできない。

では、どうする。

現時点では、私の妄想に過ぎないが、シナは自らの軍を北朝鮮に使う可能性が出てきたと思う。アメリカに先にやられるくらいなら、自分たちが一番先にやってしまう。

実際問題、シナの人民解放軍でも、最新の装備を揃えた北方軍は、以前から北朝鮮国境付近に布陣していることは周知の事実だ。従来、私はシナは北に傀儡政権を作る機会をうかがっていると考えていたが、ここにきてその動きが加速化するかもしれない。

アメリカはシナが38度線を超えない限り、黙認する可能性が高い。世界の多くの国は、極東の半島での騒乱には関心が薄いでしょうから、同様に黙認するでしょう。関心を持つのは、ロシア、日本、南コリアくらいなもの。しばらく朝鮮半島情勢には気を抜けない状況が続くようです。

コメント (6)
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