ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

学生時代

2017-04-17 13:02:00 | 音楽

好きな歌だけど、もう40年以上人前では歌ったことがない。

この歌を初めて聴いたのは、小学生の頃、キリスト教の集会の時であった。幼稚園の一室を借りて、そこで聖書を読み合った。その後、賛美歌を歌うのだが、私ら子供たちは、単調な讃美歌にはすぐ飽きてしまう。

そこでシスター役の女子大生のお姉さんが、いろんな曲をオルガンで弾いてくれた。そのなかの一曲が「学生時代」であった。その歌い手がペギー葉山であったことを知ったのは、何時頃なのかは定かではない。

私は子供の頃は、ボーイソプラノであったので、この歌は歌うのが難しかったことは、良く覚えている。低い音程が出なかったし、高い音程で歌うと雰囲気が変わってしまうからだ。

だから、人前で歌うことは、ほとんどなかったと思う。それでも好きな歌であった。あの頃、私はイエス様に祈りを捧げることに、ある種の自虐めいた喜びを感じていたからだ。

「イエス様、今日は前をチンタラ歩いていたTの奴の尻を、後ろから思いっ切り蹴っ飛ばしました。ゴメンナサイ」

「イエス様、昨日、Sの奴に消しゴムを隠されたので、仕返しに今日、Sの筆箱をゴミ箱に突っ込みました。ゴメンナサイ」

神様に詫びを入れているのだから、先生が叱ろうが、クラスでつるし上げられようが、私は気にしなかった。やられたから、やり返して何が悪い。でも、悪いことは悪いのだから、神様にだけは謝っちゃえ。

そんな自分勝手な理屈で、自分の悪さを誤魔化していたので、この歌の「蔦の絡まるチャペルで、祈りを捧げた日~♪」は脳裏に刻まれていた。気に入っていた曲ではあったが、歌詞全体としては気恥ずかしさが先立ち、人前で歌う気になれなかったのも確かだ。だから、カラオケでも歌ったことはない。

内心、ひねくれた自分には似合わない曲だと感じていたのが最大の理由だと思う。でも、良い曲だよね。歌い手のペギー葉山さんが先週亡くなったとの報道を読み、少し寂しい気持ちになった。今度、機会があったら、歌ってみようかなぁ。

コメント (6)
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