ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

名探偵コナン から紅の恋歌

2017-04-18 12:03:00 | 映画

考えるだけが勉強ではない。

暗記だって立派な勉強だ。特に理屈で学ぶのではなく、単純に暗記したほうが良いこともある。その代表が古典だと思う。単に暗記するのではなく、声を出して暗唱するのが理想的だ。

暗記を厭う人は多いが、覚えてしまわねば、どうしようもないこともある。また、理解して覚えるよりも、先に暗記して、理解は後付けにしておくほうがいい場合もある。その代表が古典だと思う。

その暗記が楽しんで出来ることが理想的なのだが、これが難しい。古典とは古代日本語であり、現代日本語から綿々と続いているとはいえ、その流れを理解するのは大変に難しい。

中途半端に似ているだけに、理解できそうな気がするが、理解から入ろうとすると、大変な辛抱が求められる。だから暗記してしまったほうが、結果的に楽だ。

暗記するだけでは役に立たないと述べる人がいるが、こと古典に関しては違うと思う。言葉のリズムとか言い回しの節とか、古典を暗記したことがある人と、そうでない人とでは、かなりの差が出ると思う。言葉だけでなく、文章でも古典をしっかりと勉強した人は、そうでない人よりも格上の文章となる。

だから、私は古典暗記を推奨している。

とはいえ、意味の分からない言葉を暗記する辛さは分かる。だからこそ、小倉百人一首を用いたカルタ取りという遊びを、私は高く評価している。和歌を暗記する作業は辛いが、カルタ取りという遊びに役立つことで、覚えることが格段に楽になる。

驚くべきことに、1000年以上続く遊戯として、未だに小倉百人一首は使われている。これは世界的にみても、珍しいのではないかと思う。そもも学校ではなく、家庭で教わり、覚える子供が多いのも特徴であろう。

言い換えると、各家庭における知的水準の差が出てしまうのが、小倉百人一首ではないかと思う。幼い頃から、このカルタで遊んでいた子供は、概ね古典のみならず国語全般にわたり成績が良かったように思う。

そんなことを思いながら、表題の映画を観ていた。TVアニメが有名だが、映画もこれで22作目だそうだ。でも、原作中では、まだ半年だというから呆れてしまう。日本って、こんなに難事件が多い国なのか。まァ、イイですけどね。

一点、気になったこと。小倉百人一首って、ほとんどの歌が恋愛絡みではないか。日本って古来より平和な国だったのだなぁ。古来より詩歌を嗜む国は少なくないが、戦争を謳った詩歌もかなりある。日本だって、古来散々戦争やっているのですが、戦争を詠ったものは極めて少ない。ホント、不思議な国です。

コメント
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