ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

美女と野獣

2017-04-25 13:00:00 | 映画

御伽話はハッピーエンドが一番だと思う。

原作には、ヴィルヌーブ夫人版とボーモン版があるが、これはディズニーアニメ版の実写化だ。そのせいだと思うが、シナリオが少し甘えというか、綻びがある。

だが多くの観客は、そんなことは気にしないと思う。むしろ、その見事な映像美に夢中になれるだろう。音楽も楽しいし、CG技術を駆使した映像も楽しい。そして、しっかりとハッピーエンドで終わるのだから、十分合格だ。

ただ、美女と野獣の映画化としては、2014年公開版のほうが出来は良かったと思う。原作にも近いし、シナリオも納得がいく。もっとも、こちらは大人向けの暗い作りが素晴らしく、子供向けとしては、こちらの作品のほうが安心して楽しめると思う。

最近のハリウッド映画は、御伽話の映画化をやたらと現代版というか、換骨奪胎し過ぎる傾向があるので、その点でもこの作品は安心して楽しめるのが嬉しい。

最後に主演のエマ・ワトソンだけど、ハーマイオニーからの脱却を確実に進めていると思う。どうしても、ハリー・ポッター映画の印象が強すぎるが、そこからの脱却を目指していることが、なんとなく画面から漂ってきた。子役で成功した俳優が、成人しても売れっ子の俳優でいられるケースは、そう多くない。

既に20代後半なのには驚くが、多くの堕落して潰れた子役俳優の二の舞いは避けられたようだ。私はこの人の魅力は、美人過ぎないことだと思っている。だから、案外とお転婆役が似合ったりする。その意味で、今回ははまり役だったと思います。

誰が観ても、楽しめる作品なので、GWに観る映画としてはお薦めなのは間違いないですね。

コメント (4)
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