萌えキャラ化して久しいのが、タチコマである。
「攻殻機動隊」に登場する多脚型思考ロボット戦車の愛称である。人口知能(A1)搭載であり、多少の個性はある。身体を義体化したメンバーが多い攻殻機動隊の活動を、サメ[トする役割を演じている。
特に軍人上がりのバトーは、タチコマに天然オイルを使ったりして、妙な可愛がり方をしている。そのせいだろうが、アニメではバトーの危機に駆けつけたタチコマたちが、吾が身を挺してバトーを救っている。
このあたりが、タチコマ人気の元なのだろう。
ちなみにタチコマは本来、サメ[ト型の戦車であり、愛玩グッズではない。そんなタチコマたちを主役として描かれた漫画が、表題のものだ。私は原作だと思っていたのだが、正確にはアニメが先で、その後に漫画化されたものであるようだ。
アニメは観てないのだが、漫画は雑誌(月刊ヤングマガジン誌)は読んでいた。ロボット絡み、兵器絡みのうん蓄があり、けっこう楽しく読んでいた。実際問題、このタチコマが相棒として、あるいは部下としていたら楽しいと思う。
途中で、素子が試しに人類への反逆を議論させることをさせているが、この呑気で可愛らしい思考ロボットたちは、反逆することは理にかなわないと結論づけていたのが微笑ましい。
本気の予測ではないのだけど、多分日本人は思考型ロボットを作ってしまうと思う。その時は、このタチコマのような奴がいいなぁ。