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ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

連休中の放送

2019-05-09 16:07:00 | 社会・政治・一般

日頃TVをほとんど観ない私だが、休日は海外の報道などを視るように努めている。

平成が終わり、令和となった日本では、ここ数日この話題で報道は埋め尽くされた。基本、おめでたいことだと思うが、私は興味がない。

逆に海外ではどのように報じているのだろうと思い、BBCやCNN、CBSのニュースなどを視ていたのだが、ほとんど報じられることはなかった。

無理もない。海外ではベネズエラのクーデター報道で大騒ぎであった。

元々中米屈指の富裕国であったが、反米主義に凝り固まっていたチャベス大統領の死後、副大統領であったモドォロが大統領となって以来、原油安と強引な経済運営が失敗して、経済難民がアメリカへ押し寄せる有り様であったベネズエラ。

明らかに不正を積み重ねて大統領に再選されたモドォロだが、そこに登場した議長であったグアイドがアメリカなどの支援を受けて、選挙は不正だとして法規に基づき自分が大統領職を引き継ぐとしたものだから大混乱。

遂には軍をも巻き込んだクーデター騒ぎとなっている。現時点では、どうなるかは不明だが、この事件を真剣に注視していると思われるのが、北朝鮮の刈り上げデブ君であろう。

古来、朝鮮半島を治めた政府で、大衆の反乱により樹立したものはない。外国からの侵略か、地方政権の反逆、そして政権内部での権力闘争の結果としての新政府樹立である。

おそらくピョンヤンの地下にこもって、ベネズエラの混乱を視ながら、我が身の危うさを痛感しているはずだ。外国勢力の支援を受けた政権内部の反逆分子によるクーデターこそが、現在の北朝鮮を変える唯一の手段である。

それが分かっているからこそ、父親の腹心を粛清し、異母兄弟を殺し、可能な限り政権内部の反対分子を消してきた。それでも不安で仕方ないのは、自分の権力の基盤が、実は非常に脆いものであることを自覚してるからだろう。

良くも悪くも、それは独裁者として正しい感覚だと思う。いつの時代、どこの国であっても独裁者は常に孤独だ。後ろ盾がないというか、どの国も信用できないからこそ、北朝鮮は孤立してきた。

元々はソ連の衛星国であるはずだったが、シナとの連携でうまくソ連のくびきから逃れた祖父と、誰も信用せずに孤立にすがった父の姿をみてきた刈り上げデブ君は、祖父の叡智に倣うようだ。

だからこそ、アメリカ、ロシア、シナの三か国の間で微妙な関係を築きつつある。トランプとの二回目の会談が失敗したとはいえ、この若き独裁者、なかなかに食えない御仁だと私は評価している。

ベネズエラが今後どうなるかは不明だが、私は近いうちに北朝鮮内部で、新たな粛清と人事交替があるかもしれないと予測しています。

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