私の知る範囲では、日本のライトノベルの初めてのハリウッドでの映画化作品がこれ。
原題は「オール・ユー・ニード・イズ・キル」作者は桜坂洋です。もっとも私は原作はまだ読んでおらず、週刊ヤング・ジャンプ誌に漫画化された作品を読んで知った次第。以前、拙ブログでも紹介済みでした。
トム・クルーズが主演しての映画化は当時から知っていたのですが、この連休ようやくCS放送で観ることが出来ました。原作の主人公は少年兵だったのですが、それを中年のトムが演じることへの違和感は如何ともし難いものがあります。
でも映画を観続けているうちに、その違和感が緩和されていくのは、さすがの演技力と演出でしょう。それ以上に驚いたのは、元々の原作であるライトノベルは青少年向きなのですが、この映画は大人が見ても違和感がないように作られていたことでしょう。
だから意外にも私はけっこう気に入りました。ある意味、原作よりも分かりやすい構成になっているとさえ感じたぐらいです。この作品はタイム・パラドックスが取り入れられているだけに、どうしても予定調和の作風とならざるを得ない。
私は原作において、この時間軸のずれの使い方が少々不満だったのですが、映画はこの点を上手く逸らしているので分かりやすく楽しめます。
機会がありましたら是非どうぞ。原作を知らなくても、けっこう楽しめると思います。