ヌマンタの書斎

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サウジアラビア戦

2022-02-08 11:31:00 | スポーツ
嬉しい誤算、だからワールドカップは予選でも面白い。

カタールに向けての最終予選の大一番、ホームでサウジアラビアを迎えての試合は、日本が2―0での勝利で沸いた。

先の中国戦で散々ののしられたSBの長友は鬼神の働きで貢献して、実力で見返してみせた。さすがだと讃えたいが、あのパフォーマンスを常時維持できるのかは些か疑問であり、中山の奮起を促したい。

叩き上げの代表FWである伊東は、まさにラッキーボーイ。こんな選手が出てくるとは予想外だった。これではマスコミ人気の高い久保や堂安らが控えに追いやられるのも無理はない。

ヴェテランの吉田やイギリスで活躍する冨安の不在を、板倉、谷口が見事に乗り切った。4バックで十分いけるのではないか。でも今回の試合での最大の驚きはボランチの3人、遠藤航、田中碧と守田英正の3人だ。

いくらエース不在とはいえ、サウジの攻撃陣に何もさせなかった。田中のことは知っていたが、守田がこれほどまでに優秀だとは思わなかった。あの試合のMVPは守田だと私は思っている。

サイドバックは左の長友、右の酒井のバランスが良かった。心配なのはケガによる欠場だけだ。この二人を追い越すような若手の登場が待ち遠しい。中国戦で活躍した中山は、きっと悔しいと思う。だからこそ次に期待したい。で、右はどうするのだ?

問題はFWの柱である大迫である。これは言っておくが、その楔の動きは凄い。サウジのDFが泡食うほどクレバーな動きで守備を混乱させる。一点目の南野の得点は、大迫のスルーあってのものだ。さすがベテランの仕事である。

でもね、あなたエースでしょ。得点しなくてどうするの。そこだけはサウジに抑えられていたよね。まァ最警戒されるのは当然だけど、それを撥ね退けてこそエースでしょう。私は高校サッカーの頃から大迫を追いかけている。動きの良さ、得点感覚の優秀さは折り紙つきの名選手だったんだぞ。

森保監督がエースを変えずに使い続ける気持ちは分かる。実際、得点以外ではもの凄く貢献しているからだ。でも、エースの仕事は点を仲間に取らせることではない。自ら得点してこそのエースだ。多分、大迫はそれを分かっている、誰よりも分かっている。

それと、誰も触れたがらないけど、この試合の勝利の一因は日本の寒さだと思う。中東のサウジの選手も予測はしていたと思うけど、あの寒さの中で、いつものパフォーマンスを見せるのは辛いと思う。

実際、伊東と接触して負傷した選手がいたが、多分身体が十分に温まっていなかったのだと思う。解説の中村憲剛が心配するほど、あの怪我の様子はヤバイ。伊東は荒っぽいけど、相手を怪我させるような選手ではないので、あれは事故だと思う。

それにしても、今回出場していない選手、呼ばれていない選手も多数いる。古橋や旗手などセルティックで大活躍しているし、他にもベルギーリーグで活躍している日本人選手もいる。あと二チーム作れるくらい層が厚いから驚きだ。

次はW杯出場が決まるかもしれないアウェイでのオーストラリア戦である。ホームでは勝てたが、果たしてアウェイではどうだろうか。ふがいない戦いが多くて母国でブーイングを浴びてるオーストラリアだからこそ浮「。日本とはこれまでも接戦を演じてきた強国だしね。

更に付け加えるなら、森保ジャパンの戦術って、つまるところ伊東一択なのか?他に選択肢ないのか?絶対に負けたくないオーストラリアは、今頃森保Jの戦術を詳細に分析し、対応策を練っているはず。戦術に幅のない森保監督こそが、実は最大の弱点だと私は考えている。

次回のアウェイでのオーストラリア戦は勝てばW杯出場決定ですが、私としては引き分けで十分。負けたら危機的ですからね。そんな訳で、心配性の私を驚かせて欲しいものです。
コメント
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