ヌマンタの書斎

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台湾侵攻と日本

2023-02-09 15:40:28 | 社会・政治・一般
馬鹿なの?まさか本気で云っているの?

そう吐き捨てたくなるのが、現在一部の政治家、言論人などが口にする共産シナの台湾への軍事侵攻に日本は関与するなとの主張である。

私は平和な日本を愛するナマケグマではあるが、平和を守るためには戦わねばならぬ場合があることぐらいは自覚している。

地図をみれば分かるはずだが、共産シナが台湾だけで満足するはずがない。その東側の与那国島から沖縄列島を経て九州に至る線は、共産シナが切望している防衛線である。

ただし現在はアメリカが、その防衛線を縄張りとしている。アメリカはアラスカから日本列島を経て台湾、ヴィトナムにまで至る海域を自国の防衛圏だと認識している。これは100年以上前から大きく変わっていない。

より正確にいえば、アメリカを中心に大西洋の東端にブリテン島、太平洋の西端に日本列島。これによりアメリカは海上貿易を支配出来る。この防衛ラインに挑戦する輩は、アメリカが全力をもって叩き潰す。それが二つの世界大戦のもう一つの土台である。

はっきり言えば、これは覇権国家アメリカの我儘であり、横暴でもある。しかし、強者のみに許された特権だ。70年前、その特権に牙を剥いたのが、日本帝国であり、無様に叩き潰され、未だ軍事的従属下にある。

一方、世界屈指の人口を誇りながら、貧乏大国であったシナは、西側特にアメリカの支援を受けて経済成長を遂げた。そうなるとムクムクと頭を持ち上げるのが伝統的中華意識、すなわちシナこそが世界の中心であるという宗教的盲信である。

シナの考えに従えば、世界の中心たるシナこそが太平洋を支配する権利がある。だが強国であるアメリカが既に縄張りを主張しているので、西太平洋で我慢してやる。ここまで譲歩してやっているのにアメリカは応じない。

日本列島南部から台湾、南シナ海までは古来よりシナの縄張りである。世界はこの大原則を認めねばならない~

困ったことに、明代の鄭和の大遠征もあり、また沖縄がシナの朝貢国であったのも事実なので、まったくのウソではない。ただし九州がシナの支配下にあったことはない。

客観的にみてシナの誇大妄想を含みつつも、ある程度歴史的事実を含有するから厄介だ。北京の共産シナ政府は国内に多数の問題を抱えている。その国内の不満を逸らす先として、国外への強硬姿勢は欠かせない。

北京政府にとって、太平洋への権利を奪還する名目の戦いの相手先は明白だ。すなわち台湾、アメリカ、そして日本である。どうあがこうと、日本の沖縄列島は軍事目標の枠から外せない。だから絶対にあきらめない。

ただ現在はアメリカの方が強い。負け戦は政権崩壊につながるからやりたくない。では台湾侵攻のタイミングは?

それはアメリカが西太平洋の防衛を諦めた時こそが、絶好のチャンスである。台湾と日本だけなら勝てるはず。そのために少しでも勝つ確率を上げる為、両国に親シナ派の勢力を作っておく必要がある。

台湾では親シナ派の政党まで作れている。問題は日本だが、ここはまずマスコミ(新聞、TV)を親シナ派にさせるところまで成功している。大学教授や政治評論家にも親シナ派を育てている。後は政権に影響力を持つ政党を育てるだけだ。

シナの台湾侵攻の下準備を刻々と進んでいることは、今の日本のマスコミの一部をみれば分かります。これが今の日本の現状なのですよ。

しかしシナ目線を外せば、台湾も日本も西側の民主主義国家です。しかも高い技術力、経済力を持つだけに、ここを独裁国家に渡す訳にはいかないのが、西側先進国の共通意識でしょう。

くれぐれもおバカな一部のマスコミの妄言にたぶらかされないことです
コメント (2)
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