ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

屁理屈でしかない

2023-02-07 11:42:16 | 社会・政治・一般
>民主集中制は、あくまでも日本共産党の内部の規律です。一般社会に押しつけるものではなく、党員が、党の一員としての自覚にもとづいて自発的に守るべきものです。

 その基準は党規約(第3条)に明記されています。

 (1) 党の意思決定は、民主的な議論をつくし、最終的には多数決で決める。

 (2) 決定されたことは、みんなでその実行にあたる。行動の統一は、国民にたいする公党としての責任である。

 (3) すべての指導機関は、選挙によってつくられる。

 (4) 党内に派閥・分派はつくらない。

 (5) 意見がちがうことによって、組織的な排除をおこなってはならない。

 日本共産党は、党の最高機関である党大会を2年または3年の間に1回開きます。党大会の議案は支部総会、地区党会議、県党会議で討議され、その過程で、中央委員会は全国の党員から送られてきた意見を公表し、少数意見の表明の機会を保障しています。党大会から次の党大会までの間は、全党が中央委員会の方針と指導に団結して活動します。

さて、先月のことだが、日本共産党の党員が党首公選制の導入を意見表明した。それに対する日本共産党中央の対応が以下のとおりです。

>共産党は5日、党員の直接投票で党首を選ぶ「党首公選制」導入を求めている現役党員でジャーナリスト・編集者、松竹伸幸氏(68)を党規約上最も重い「除名」処分とする調整に入った。

まだ決定ではないようですが、これって党規約第三条の(5)に違反していませんかねぇ。誰もそのことに気が付かなかったのでしょうか。いや、党中央の決定には逆らえなかったのでしょうか。

はっきり言いますけど、これこそが独裁政党である証拠ですから。

近年、日本共産党こそ唯一のまともな野党だとの意見があるようですが、よほど独裁政治がお好きなんだと思えます。私は十代前半の頃から日本共産党の下部組織である民青の人たちと近い関係にありました。当初は民青に入るつもりでした。

でも途中で気が付いた。この人たち、下からの意見なんざ聴きやしないと。優秀な党中央の支持に従うことだけを求めていて、大衆の味方面しながら、大衆の意見なんざ聴く気がない。

私が一番身近に感じていた政党が日本共産党でした。一番期待していた政党でもありました。それだけに、この独裁体質に気が付いた時の失望は大きく、10代後半には政治に絶望して、自ら遠ざかり、関わることを避けました。

民主党の惨めな失敗以来、共産党に期待している方が少なくないのは承知していますが、どうか今回の事件を虚心に受け止めて欲しいものです。そして目を覚まして欲しい。これが独裁政治を本質とする政党である証拠なのだとね。
コメント
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