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ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

歴史は繰り返す

2023-10-30 08:59:19 | 社会・政治・一般

teacupからgooにブログを引っ越してきてから一年半となる。

この一年ほど、teacup時代の記事の訂正を地道に続けている。なぜか引っ越し時に文字の誤変換というか、文字化けが生じていたからだ。「ポ」とか「恐怖」なんて文字がおかしくなっている。

これでは引っ越した意味が薄れるので、仕方なく手作業で修正している。現在、ようやく2014年7月まで訂正を終えているが、まだまだ先は長い。ちなみに本文の修正は出来るが、コメント欄の修正ができないのが一寸不満だ。

でも昔の記事を読み直すのも結構楽しい。ただ、読んでいるうちに気が付いた。2014年ってウクライナ上空でマレーシア旅客機がロシアに撃墜された年であり、欧米とロシアの間に緊張が生まれた年でもある。同時にパレスチナのガザにイスラエル軍が侵攻した年でもある。

少し寒気がした。

ウクライナは本来、豊かな土壌を持つ穀倉地帯を有し、ロシア正教の活動も活発で中世まではロシア民族の棲む土地の中でも恵まれた土地であった。特に黒海沿岸は温暖で、夏などは暑いほどでありロシア貴族の避寒地となっていた。

そしてその恵まれた環境故にロシア帝国に侵略され、支配され同化政策が数百年推し進められた歴史を持つ。また地政学的にも重要な位置を占めることは、日本ではあまり認識されていない。西欧をユーラシア大陸から突き出た半島だと看做すと、ポーランドからベラルーシそしてウクライナはその半島の付け根に該当する。

すなわちユーラシア大陸の北東部の支配者であるロシアにとって、半島(西欧)からの防衛線がポーランドからウクライナまでと考えられている。実際、ナポレオンの時もヒットラーの時も、この絶対防衛線が侵略を阻止してきた。ロシアにとっては欠くべからざる重要拠点だ。

2014年の時は軍事行動こそなかったが、民間旅客機の撃墜という人道的な冒涜ということで当時の欧米が過剰に反応している。そして、そのタイミングでイスラエル軍のガザ侵攻である。もちろんイスラエル軍にとってはハマスというテロ組織への報復攻撃である。

欧米、とりわけアメリカとしてはイスラエルを支援せざるを得ず、ロシアとの対立は先延ばしにせざるを得なかった。

歴史は繰り返すという。ウクライナの人々の悲劇はこれからも繰り返されるのだろうかと悲観的な予測とならざる得ない。私はどちらかといえば平時はウクライナに対しては批判的なのですが、これじゃあウクライナの人たちがぐれるのも無理ないとも思う。

これで贈賄や裏経済、犯罪組織などが正当化されるとまでは言いませんけどね。

コメント (10)
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