ヌマンタの書斎

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情報戦

2024-07-16 09:15:03 | 社会・政治・一般

相変わらずの軍事音痴に呆れてしまう。

日本の国防を担う上で重要な戦術に、潜水艦による領海防衛がある。核恐怖症に陥っている日本では原子力潜水艦は作れない。だから通常動力の潜水艦を作って、広大な日本の領海を守ってきた。

長年、通常型潜水艦を作ってきたのは川崎重工と三菱重工である。なかでも川崎重工の製作する潜水艦は、その高性能さで知られている。そのことは何よりも同盟国であるアメリカが良く知っている。なにしろ演習の度に日本の潜水艦に苦杯を舐めさせられてきたのだから。ただし、攻撃型原潜であるシーウルフ級はその強力な原子力エンジンを使って膨大な電力を生み出し、その電子探査能力は日本のそうりゅう型を上回るとされる。だから最強とは言わない。

でもロシアはもちろん、シナの原潜は騒音が大きく日本の潜水艦に遠く及ばない。もちろんろくに潜水どころか航行もできない半島国家の奴は論外である。

実際、日本の潜水艦は、空自の戦闘機と並び最も実戦経験豊富な兵器である。ちなみに戦闘機は領空侵犯をしてくるロシア、シナとの接近警戒任務であり、潜水艦は宗谷海峡や対馬海峡での探索及び警戒任務を冷戦時代から続けている。

現在、太平洋に進出しようとしているシナにとって、日本の潜水艦は目の上のたん瘤のような存在である。日本の領海に入ると、すぐにバレてしまう。そのくせ日本の潜水艦がどこにいるのか分からないため、威嚇することもできない。

だが、ここで諦めないのがシナである。

現在、川崎重工は海上自衛隊に対する贈収賄疑惑で揺れている。長年にわたり経済的利益を供与してきた疑惑があり、政府も本格的な捜査をすると言明している。私はこの贈収賄を事実だと思っている。海上自衛隊の幹部たちとの密接な交流あってこそ、優れた潜水艦は建造できる。

だが海上自衛隊に限らないが、自衛隊に対する福利厚生は長年貧弱なままだ。予算を増額させようとすると、必ず反対する平和真理教徒がいるからだ。そこに簿外予算ともいえる軍需産業からの支援が価値を持つ。

潜水艦乗りは、海上艦艇に比べて過酷な任務であり、多少は優遇されている。実際エリートとして遇されているが、それが経済的に反映されているとは言いかねる。おそらく三菱重工も何らかの形で利益供与を行っていると私は推測している。

そこに目を付けた敵対勢力がいる。正攻法で勝てないのならば、その動きを縛ってしまえばいい。そう考えて潜水艦を製造するメーカーと海上自衛隊との癒着を暴露して、動きを制約しようとしたのだろう。私の記憶にある限り、これは二回目である。日本のマスコミはこの手のスキャンダルを大喜びで報じると分かっているからこその情報操作だろう。


厄介なのは、これが事実に根差しているからだ。不正は不正だと承知の上で書くが、いい加減自衛隊員の福利厚生をまともにしないと、今後も不正は起こるぞ。なにせ隊舎のトイレットペーパーが予算不足で買えないからと、隊長が自費で買ってくる軍隊なんて自衛隊ぐらいなものだ。

まぁ、この手の情報は日本の大マスコミ様にとって報じる価値がないようなので、今後も改善される可能性は薄いのが残念です。

コメント (2)
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