ヌマンタの書斎

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サウジ戦の敗北を受けて

2021-10-12 11:59:00 | スポーツ

あまりに予想通りなので笑ってしまうが、本音は怒っている。

先週、カタールW杯最終予選のアウェイでのサウジ戦で日本はオマーン戦に続いて敗戦である。試合をみると、完全にサウジ側の戦術にはまっている。森保監督の対応は後手後手であり、しかもうまく対応できていない。

ここにきて、ようやく森保退陣の声が上がってきたが、上げるの遅すぎである。森保監督を推してきた田嶋・日本サッカー協会会長が必死で擁護するが、どちらかといえば、この人が主犯である。

前回のロシア大会での日本代表の活躍をみて、日本も世界レベルに達したと勘違いした人は多い。しかし、私の見立てでは、5段階評価のCランクで変わっていない。まァJリーグ以前のEランクを長く視ていた私からすれば、大変な進歩ではある。

それでも、まだ世界の強豪には程遠いく、W杯の常連国にはまだ遠く及ばない。第一、選手のレベルは相当に上がっても、監督コーチのレベルはまだまだDランクである。つまり選手以下。

イランやサウジ、韓国でさえ自国の監督コーチでW杯に挑む困難さは幾度も味わっている。いや、何度となく苦杯を舐めている。だからこそ高い契約金を払って外国人監督を招聘している。

にわかサッカー大国(アジア限定)の日本において、世界を相手に戦った経験値が乏しくレベルも低い監督やコーチで勝ち目があると考えるほうがおかしい。

それをある程度承知していたはずの田嶋・日本サッカー協会が、敢えて日本人を監督にした背景が問題である。

森保が世界の第一戦級の監督たりえないことは、この夏の五輪での戦い方を見れば分かっていたはず。それでも替えなかったのは、選手の成長に比して、監督コーチ陣の遅れが目立つことへの問題意識が高かったからだ。

これは、別の見方をすると、日本人監督、コーチ陣への雇用問題と直結している。優秀な外国人監督、コーチと比較すると日本人コーチの力量不足が目立つ。もちろん進展はある。日本のJリーグに限っていえば、日本人コーチの頑張りも相応の実績が証明していると私は評価している。

しかし、それはあくまで日本国内のことである。海外での試合というよりも、海外の優秀な監督率いるチームと対戦すると、すぐに綻びが出ることも確かであった。

ぶっちゃけ、対応力というか引出しの少なさが顕著なのだ。この夏の五輪でも、スペインやメキシコの優秀なコーチたちに、日本チームの特徴を解析され、大事な試合でそれを活かされて日本は負けている。

その時も、森保・日本五輪チーム監督は無為無策であった。それが最終予選でも繰り返されただけのこと。

それを今更、監督交代だと声だかに主張するマスコミ様は、今までなにを見てきたのか。日本サッカー界を取り巻く二大問題、すなわち日本サッカー協会のレベルの低さ、サッカー報道をするマスコミのレベルの低さが露呈したのが、今回のサウジ戦敗北でした。

田嶋氏は、森保続投の方向でこのまま予選敗退も覚悟しているなら、それはそれで良しです。自らの力量のなさを自覚することも大事ですから。でも、もしW杯出場を目指すなら、後任はペトロビッチが最適でしょうね。森保が広島時代に彼の下でサッカーを学び、それを活かしてサンフレッチェを優勝させてます。

またペトロビッチは日本のチームの監督歴が長く、日本人選手の特徴もよく把握しているから適材だと思いますよ。


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