新型コロナウィルスのおかげとは言いたくないが、間違いなく自宅での料理が増えたため、レシピの数も増えたことは確かだ。
私が一番参考にしたのは、拙ブログでも度々取り上げた三國シェフの料理動画であった。三國シェフはかなり意識して、素人でも分かり易いように動画を撮影してくれている。
でも、当然だがプロのシェフである。本人は意識していないと思うが、無意識とは云わないが、無自覚にプロの手腕が発揮されていて、そこは見よう見まねではなかなか真似できない。
例えば、塩ふりである。本当にさりげなく、計量することもなく、塩をさりげなく使う。これがなかなかに真似できない。動画を止めて、じっくり見るが、塩を掴むのがどの指なのか、それを判別するのが難しい。また、その塩の振り方が絶妙だ。これは一度、動画を見て欲しい。
何度も動画を確認して真似してみた。でも、塩の量も目分量で、振り方も同じようには出来ない。おかげで、何度か上手く味が決まらずに、私は失敗したぁと嘆いている。
また真似できなかったのが、包丁の入れ方だ。鳥のもも肉をオリーブオイルで泳がすように、カリカリに焼き上げるのだが、その前にもも肉の関節部分に包丁で切れ目を入れている。
これも、三國シェフは当然のように迷いも見せずに、包丁で切れ目を入れる。薬味のローズマリーが染み込むように、切れ目をいれると言っていたが、どうも上手く出来ない。やはりプロは違うと思った。
ところで表題の書の著者は、プロの料理人ではない。「四季の味」といった雑誌の編集長として有名であった方だ。日本各地の名店や、名物料理を紹介するエッセーの書き手でもある。
食べるだけでなく、自宅ではご自身で調理している。そのせいだと思うが、この方のエッセーで紹介された料理は、自分でも真似したくなる上手さがある。まだ試していないのだが、幾つか候補は既に決めている。
美味しく出来たら、ここで紹介したいと思っています。
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