これこそワールドカップ大会の予選だな。
最終予選での難敵サウジとアウェイで対戦する試合は、当初から難しい試合だと予想された。結果は2-0での勝利であったが、実に緊張感のある試合だった。
なにせ日本の主戦力であるサイド攻撃が事実上封じられていたからだ。三苫も堂安も守備に奔走されて、攻撃のために上がるプレーが非常に少なかった。サウジが如何に日本を事前に調べ、分析し、対応策を練っていたのかが分かる試合ぶりであった。決して楽な試合ではなかった。
早朝に行われた試合だけに観ていた人は少ないと思う。DAZNでの独占放送であったが、アラビア語でのネット配信があったので、そちらで私は観戦した。アラビア語の中継はさっぱりだったが、アナウンサーも興奮していた。実際、前半戦の緊張感はこれまでで一番であったと思う。やはりこうでなくてはいけない。
私が驚いたのはGKの鈴木ザイオン、見違えるようなプレーぶりであった。元々身体能力は高かったが、ハイボールの処理が拙く不安に思っていた。だが、さすがにイタリアで鍛えられたのか、この試合の立役者の一人だ。
それとDF陣の頑張りが良かった。身体を張っての守備であり、あの気迫あふれる姿が見たかった。特に板倉と守田が良かった。でもMVPは守田かな。もちろん中盤の遠藤らの奮闘も良かった。
ただし眉をひそめざるを得なかったのが、サウジのサポーターたちだ。日本が2点目を奪うと、諦めたかのように会場を後にする。これはダメだ。たとえ1点でも返していれば、得失点差で有利に立てることは珍しくない。そのことを失念している。負けていたって最後まで応援して、選手のやる気を盛り上げるのがサポーターだろう。
そうやって代表チームは強くなるのだ。もちろんダメなプレーにダメ出しはしてもいい。でも最後の最後、ギリギリまで応援してこそのサポーターだ。実際、サウジの選手たちは真剣に奮闘していたのだから、せめてサポーターは応援すべきです。最後の最後まで何が起こるか分からないのもサッカーの醍醐味ですよ。
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