ヌマンタの書斎

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やれば出来るはず

2022-12-07 11:50:58 | 社会・政治・一般

静岡県裾野市の私立「さくら保育園」で園児を虐待したとして、暴行容疑で保育士3人=退職=が逮捕された事件で、同市の村田悠市長は5日、問題を把握しながら市長への報告を怠ったとして、健康福祉部長と子育て支援監、こども未来課長の幹部3人を懲戒処分にする方針を示した。部長は更迭する。(共同通信より引用)

先月末から騒ぎになっていた裾野市の園児虐待事件で、ようやくまともな判断と行動が出きることを実証したのが村田悠市長だろう。市長への報告は28日だったというから、事実確認と市役所内部の聞き取りの時間を考えると、即断即決であったようだ。

この行動を、北海道の前・旭川市長はどんな気持ちで聞いていたのだろうか。あの旭川市の北星中学校を舞台に行われた陰湿ないじめと、被害者女生徒の事実上のイジメを苦にした死の問題は、未だ解決の目途さえ経っていない。

新旭川市長は、新たに第三者委員会を立ち上げて、ようやく「イジメはあった」とまで報告があったのは、今年の中盤を過ぎてからだ。イジメを行った生徒たちは逃げおおせ、イジメを容認した担任教師、イジメを正当化しようとした教頭、そして事実隠蔽に奔走した校長に至っては教育委員会に天下ったままだ。

当然に旭川市役所内部にも、イジメを隠ぺいしようと画策した腐ったミカンが残ったままで、このまま事件が風化するのを待っている。

やろうと思えば、裾野市のように関係者を刑事告発できる。しかし、旭川市は教職員組合が市内各所に根を張っている。左派系の政治勢力が、自分たちの支持団体である教職員組合を守ろうと隠蔽に手を貸している。

陰湿な性的イジメにより死に追いやられた女生徒よりも、多数派のイジメ容認派、イジメ隠蔽派を重んじる体質は根深い。それは学校、市役所、マスコミの奥まで深く根腐れするほどに力を持っている。

嫌らしいことに「教育の自由」を楯にして、国家権力の干渉を防ぐ正義の使徒気取りである。幸い旭川市民のすべてがそうではない。実際、国政選挙に打って出たイジメ隠蔽の市長は落選している。もっとも、その落選を禊ぎと捉えるかのような偽善は止めて欲しい。

イジメはあった以上、それを隠ぺいし風化させようとした公職の立場にある人間は、間違いなくイジメの加担者である。法的に難しいのは承知しているが、是非とも勇気を持って現・旭川市長は彼らを公的に処分して欲しいと願う次第です。


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