第2検査場
昨年あたりから入牧頭数が激減したから、もう、この検査場を使うような日は来ないだろう。しかし此処と貴婦人の丘は一般道に近接しているため、放置しておくわけにもいかない。
昨日、牧柵を点検して、あまりの荒れた状態に驚いた。この牧場の管理を引き継いだのが8年前、まるでそのころに戻ってしまったようだ。原因は雪と鹿だろうが、今年が特にヒドイということは、やはり大雪のせいだと考えるしかあるまい。
鹿といえば、冬を越せなかった鹿の死骸が大分あちこちにあるようで、その様子を見に森林管理署の担当者が登ってきていた。と言って、彼らに鹿対策の妙案があるとも思えない。
今朝、8時45分の気温は5度C、霧と細かい雨の日。このくらいなら外の作業に支障はない。物置小屋の前を除雪して、作業に必要なバラ線などを運びだす。このバラ線を支柱にステンの16番という太さのステンレス製の針金で結線するのだが、これを鹿は切る。初めは信じられなかった。ステンの方が、普通の針金より粘性がないのだろうか。
貴婦人の丘と第2検査場の牧柵修理は大方終わる。明日来て、さてどうなっているだろうか。また鹿に切られていなければよいのだが。
今日は終日こんな天気。奥山氏の言うに「お爺の元気と春の雪」だと。儚さや呆気なさを譬えて言うのだろうが、確かにこの残雪はもうすぐ消えてなくなるだろう(モチロン、あのお爺は消えてはいかん)。そして牧場にも、美しい季節がすぐそこまで来ている。
昨日は家に着いたのが8時過ぎていたから、今日は明るいうちに帰る。
Ume氏にスペシャルサンクス!またまた助かりました。