牧場の主役である牛の登場回数がクリンソウに負けていいると言う人がいるが、この花の季節もほどなく終わる。今日は別の目的があってこの森に入ったのだが、ついつい呼び止められてしばしの間憩う。コナシの花も最盛期を過ぎたようだが、レンゲツツジが追いかけてきた。
南アルプスが生物圏保存地域(国内呼称:ユネスコエコパーク)に登録されることが決まり、長野県、山梨県、静岡県の関連する地元は大いに沸いたという新聞記事を読む。「自然保護、利用と調和がキーワード」だと伊那の白鳥市長の談話も載っている。生態系を守りながら、利活用を図るということのようだが、具体的なことはよく分からない。
伊那市はまたジオパーク構想についても熱心で、今日は雨の中富士見町の関係者と一緒に伊那市の担当職員も上がってきたが、さてどうだったろう。昨夜、北原のお師匠も来ていろいろ話したが、どういった対応をしたらよいのか分からず、不愛想な態度を晒してしまったかも知れない。うう。みんな一生懸命なのに。
牛の尻を追っている牧場管理人にでもできることがあれば努力を惜しまないと、あの人に明言したし、入笠の伊那側も早晩変貌を余儀なくされるだろうことは承知している。しかし、と言うかだからこそ、200頭近い牛のことで精一杯だったころに思いは帰る、懐かしい。
夕闇とともにまた霧が下りてきて、白いコナシの花を溶かすように消していく・・・、帰ろう。
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