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一昨日呟いたように、有害動物駆除の講習会に行ってきた。やれ「事故を起こさないように」とか「銃の取り扱いに注意しろ」などなどについては毎回聞かされる注意事項だが、知らなかったこともあって驚いた。
現在「西山」は、これまで使用してきた囲い罠が使用禁止になっているという。その理由がクマで、「60頭」のクマががこれまでにくくり罠に捕獲されたという。「西山」とは中央アルプスのことで、この独り言でも時々出てくるが、そのどこまでの範囲かとか、対象期間については分からなかったが、恐らく上伊那猟友会の管轄する地区だろう。それにしても60頭は凄い。
クマは有害動物に指定されていないから、狩猟期以外は捕獲できない。クマが罠に掛かってしまった場合、それを錯誤捕獲と呼んで放獣する決まりになっている。そのことは、ここですでに独り言ちた。その錯誤捕獲の数が60頭だということだから、実際の生息頭数はかなりの数になると考えられる。それで思ったのは、それにしては、クマの事故について上伊那地区ではあまり聞かないということだ。もちろん、それは喜ぶべきことである。鹿やイノシシの被害で大変なのに、これにクマが加わったらもっと大変なことになる。
これからまた山菜の季節が来る。西山にも山菜取りが多数入る。クマとの遭遇があっても不思議ではない。ただ、かなりの頭数が生息していると推測される中で事故が少なくて済んでいるのはで、やはりクマは基本的には人を怖れ、行動も夜間が多いということではないかと思う。人の側もそこら辺を考えて行動する必要がありはしまいか。つまり、クマは意外と近くにいる。鈴を付けるのは用心になるが、鋭い音や甲高い声でクマの平安な暮らしを刺激しない。そして何より森は、人のためにだけあるのではないと考えるべきだろう。
偉そうなことを書いたが入笠にもクマはいる。これは自戒のつもりで呟いた。新しい「クマを捕獲しないというくくり罠」の実演を見てきたが、その発想は素晴らしいが、鹿やイノシシの捕獲に是非とも威力を発揮してもらいたい。
近くの山では、山桜が今を盛りと咲いていた。ケヤキの新芽が萌え出し、風光る爽やかな大気の中を存分に歩いてきた。丼子(どんぶりこ)