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Photo by Ume氏
天気と気温のせいで、牧場の雰囲気は昨日とは一変していた。上に着いた時の気温は10℃で、昼になってもそれが変わらないどころか、わずかだが下がった。冬物は下に降ろしてしまい、外に出るのは寒くてあまり気が進まなかったが、もう炬燵の虜囚などと言ってはいられない。雨の降る前に外のことを済ませてしまおうと、第1牧区へ上がった。
すでに独り言ちたことだが、今春は鹿の姿をあまり目にしなくなり、そのお蔭でか、どこの牧区も通常牧柵の被害が目立って減った。例年なら牧草の新芽を狙い鹿の活動は活発化する。それに対抗するため電気牧柵の立ち上げは優先度の高い仕事であった。しかし今年は、もう少し様子を見るだけの余裕が生まれた。
ただ、鹿が全くいなくなったわけではない。きょうも昼に、第4牧区の上部のいつもの草地に4,5頭出ているのがここからも見えた。また、仕事を始めて2日目に大型の囲い罠を仕掛けておいたら、翌日にはゲートが途中まで落ちた状態で止まっていた。金網に引っ掛かって落ちなかったのだが、仕掛けはちゃんと作動し、誘引に使った塩はかなり減っていた。その上、周囲には鹿の毛が落ちていたり、多数の足跡も残っていた。だから、鹿がいないわけではない。
それにしても、こういうことをしてしまうと、学習能力の高い鹿の警戒心をさらに強めてしまうことになったかも知れない。以前に、ライフル弾がゲートを支える鉄柱に当り、それで落としゲートがすんなり滑り落ちなくなったことがあった。今回と同じように、その時捕獲した鹿は当然逃げてしまった。その後の捕獲に、そのことが多少は影響したと思うが、今回も、もしそうであっても今さら仕方ない。そうアッサリと言えるほど、鹿は本当にどこかへ行ってしまったようだ。今だけなのか、それともこのままずっとなのか。
赤羽さん、通信拝読。多謝。健啖家だとは思っていましたが、他の趣味と同じように、味についても多岐にわたっていますね。読んだだけで満腹になりました。クク。
訂正:芝平銀座の「タケヤ(漢字不明)百貨店」は、写真の場所よりもっと上方でした。
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