入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’19年「春」 (14)

2019年03月15日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 庭のボケの開花を待っている。写真は昨年撮ったものだが、きょうは日中の気温が上がるようだから、咲き出すかも知れない。この白い花が咲いてようやく、春の到来を実感する。

 途方もないことを呟くが、もし過去、現在、未来の時間の流れが一部でなく、宇宙全体で早まったとしたら、それを観測することができるのだろうか。宇宙の中と外は、時間が存在するかしないかの違いぐらいに勝手に空想して、そこから先はどんな境界があろうとなかろうと、はたまたどうあろうと、全く無関心、理解の埒外、どうでもいい。そんなことは、ようやく足し算と引き算を覚えた小学生が、微分積分の計算式を眺めるようなもの、だ。
 ただし、ふと、そんな手に負えないことを考えてしまうほど日々の経過が早い。5か月の休みも、残り1ヶ月と少々になってしまった。まだそんなにもあるじゃないかと思う人は若い人で、年を取ると自然と、この1か月少々の時間の長さが"体感"できるようになる。まあ、無為なる日々であればあるほど、無為なる年月であればあるほど、体感速度は速まるようで、それによって冬ごもりの4か月がいかほどのものだったかを識る。
 今回はどこにも遠出してない。来週4日ばかり江戸に行き、来月に秋葉神社へ参詣すれば、それで精一杯だろう。行けばそれだけのことはあると承知しながら、もう山スキーを履いてまで、「神々が誕生する」朝焼けの雪山を眺めに行くことはあるまい。
 それでも、これは遠ざかっていくポンコツ車、4か月の時間、が残した排気ガスのような感慨だが、炬燵に嵌まり、虜囚となって、特に何もなく平穏に過ぎたことは有難かった、併せて懐かしさも感じている。

 どうもここにきて上は雪が降ったようだ。経ヶ岳も中腹まで降雪があったらしく、昨日の朝は、宿泊所周囲のヒノキの林には白いものが残っていた。今朝、HALの水桶は凍っていたから、この時季特有の天気の嫌がらせが始まったのだと思う。しかしもう、そういうことに一喜一憂しない、する必要もない。
コメント
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