入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’19年「秋」(2)

2019年09月03日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 丘の上に何かいる。夕暮れの曇天に月齢2.7の眉月が微かな光を放つ中、その下にかろうじて見えているのは数頭の鹿の姿ではないか。昨夜帰りがけに目にした印象的な情景だったが、この写真ではその雰囲気はよくと伝わらないかも知れない。
 この丘に鹿の姿を目にすることなど珍しくも何ともない。夕暮れには決まって現れる。ただ昨日は新月も間もない上弦の月が、陰鬱な雨雲の中から鎌の刃よりももっと細く鋭い光の刃(やいば)を見せ、鹿の演出効果をいつもよりか何倍も高めていたという違いがあった。いや、もしかすれば主役は、アラビア人が使う細身の刀を思わすようなあの月だったのかも分からず、いずれにしても、この写真ではどちらもはっきりとしないのが残念だ。



 まだ行ってないが、そろそろキノコの季節になる。昨日、北原のお師匠が次女のAさんに車の運転を任せ入笠に来たのもキノコだった。師と弟子はお目当てのキノコが違うが、師のまんざらでもない顔からすれば採れたのだろう。まずは良かった。
 とにかく、お師匠のあのキノコへの執念とも言うべき思いは強く、ただただ何も言えず感服するしかない。それに対して弟子は、目に付けば採らないでもないが、わざわざそのキノコのために落葉松の林深くまで行く気にはならない。だから、師の当面の競争相手は、キノコ採りも仕事にしているオトトイタだろう。彼も2,3日前に来ていた。
 そういうわけで、近日中にはキノコの話題を取り上げるつもりでいるが今朝、荊口の赤坂狭の少し前にある火の見櫓近くの草むらで、見たこともない変な動物を見た。写真を撮ろうとしたら、逃げた。顔は正にブタ。逃げてく姿も丸々と太った大きなブタ。しかし、まさかブタが豚舎から逃げていたとも思えない。というのもあの過疎の集落で養豚の話は聞いたことがないから、ならばイノブタしか思い当たる動物はいない。体毛もイノシシほどはなく、牙もなかった。それにしてもブタと言われれば、反論できないほどよくブタに似ていた。ムー、ブタではないと言い切る自信がなくなってきた。
 よりによって、豚コレラの行方が心配されている伊那谷の、それもこんな山深い集落に、どういうことかよく分からない奇妙な話だ。

 営業案内 「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」およびその(2)です。下線部をクリックしてご覧の上、どうぞご利用ください。

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