入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’19年「秋」(15)

2019年09月20日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 空、雲、和ら日、それだけでも充分に秋を感ずる。昼近くなって、一度青空が消えかけ、代わって雲が拡がってきたが、それが午後になってまた、青空が戻ってきた。気温は16度、外で身体を動かすのには丁度良かった。
 朝一番でK夫妻と第1牧区へ上がった時は、槍や穂高の一部は見えていたものの、美ヶ原や霧ヶ峰は雲に隠れていた。それから最低雲高が上昇し、昼になってからは白馬の方まで山の姿がはっきりとしてきた。先程、テイ沢を下ってきたのだろう、中年の女性たちの声がしたが、今はもう秋の日の穏やかな牧に戻っている。昨夜1泊したK夫妻は、昼前に帰っていった。人気のしない牧場はきょうも、この季節に相応しい静かで、文句のない秋日和になってくれた。

 ついに塩尻市にある県の農業試験場も、豚コレラに突破されてしまった。場内に飼育していたブタ300頭以上は、殺処分を余儀なくされたと報じられていた。防疫に関しては当然、最高の対策が執られていただろうに、やはりこういう結果になってしまった。鹿対策で一緒に仕事した顔見知りの職員もいれば、試験場では不要になった古い牧柵用の支柱を牧場へ供与してもらったこともある。彼らの無念な思いが想像できる。
 それにしても感染の速さには驚いた。その間、野生のイノシシにワクチンを散布するなどという、闇に向かって鉄砲を撃つような方法ではなく、もっと早くに飼育中のブタにワクチンを投与する道を選ぶべきだったと思う。もちろん、それを躊躇う理由を知らないわけではないが、これほど急速に拡大した状況からすれば、やはりワクチン投与の決定が遅すぎたという気がする。批判されても仕方ないだろう。養豚業者の多くもそれを望んでいたし、これだけ感染被害が出てしまっては最早とても「清浄国」ではないだろう。
 感染源は中国だろうし、彼の国も今それで大変なことになっている。世界第2位の経済大国とはいうものの、垣間見た限りの地方のあの状況では、無理もないと悲観的になる。

 キノコは駄目、ツタウルシの色付くのも遅い。この秋の山はいつもと比べ、少しおかしいかも知れない。

 営業案内 「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」およびその(2)です。下線部をクリックしてご覧の上、どうぞご利用ください。
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