あの長い一日が終わり、それから三晩上に泊まった。必ずしもそれは"はずみ"ではなかったものの、そのあたりの細かいことはもう忘れつつある。
上に泊まると朝が早く、家でのように寝直しが効かないのでどうしても寝不足になってしまう。まき場の朝をのんびりとコーヒーでも飲みながら、しみじみ過ごすなどということができればよいのだが、牛は明るくなれば活動を始めるし、そうなれば荒くれ者のマッキー奴がいないのを確認してから給塩をしてやりたくなる。キャンプ場のトイレ掃除も、まだ皆が寝ている間にできれば済ませてしまおうとする。牛に気を遣っても、人にはあまり頓着しない管理人らしいが、それでもそのくらいの配慮はしている。
昨夜家に戻り、眠気と疲労のすべてを絞り出すように11時間も眠った。それでようやくいつもの感覚が戻り、1時間15分の通勤も、標高差1千メートルの気温や、気圧の違いにもいつもと変わらず快適に来ることができた。
昨夜の帰り、小豆坂トンネルを抜け長藤の集落へ降りてきたら、夜目にも2,3枚の田が刈り取られているのが分かった。笠原の広大な稲田などと比べると、あの山間の田の方が稲刈りは早いのかも知れない。今朝来る時に見たら、自家用にするつもりなのだろうが、刈り取られた稲は乾燥機を使わずに天日で干している田が目に付いた。自給自足の名残りか、せめて自分たちが収穫した米くらい、できるだけ美味しい物を食べたいのだろうと想像した。それも分かる。
稲田から黄金色の稲が消えると、季節はぐっと進む。紅葉がもうすぐ本格化するが、森林限界を超えた山は悪天に遭うと厳しいことになる。ザイテングラード辺りで転倒するような中高年は、中級山岳で深まる秋を満喫されては如何がでせうか。
かんとさん、通信有難く拝読。そうですか。好天を期待しながら1ヶ月先を楽しみにしてます。今週末TOKU氏も来るつもりでいるようですが、彼も誰かさんに負けない雨男、さて?
今週末はそういうわけでTOKU氏以外の予約はまだ1件もなく、月齢や紅葉のことを考えれば21日からの3連休の方が"おいしい"と思います。よろしかったら計画を練ってみてください。二日日も呟きを休み、にもかかわらず多くの人に接続して頂きありがとうございました。
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