入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     「冬ごもり」 (40)

2020年01月11日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 10日以上も入笠にご無沙汰している。そろそろと思うも、いま一つその気になれないでいた。きょうは天気も申し分ないし「思い付いたが吉日」と、朝風呂から出てすぐにその支度を始めた。ところが外に出た途端に、その気がなくなった。それからの出発だと、上に着けば恐らく昼を過ぎてしまう。少しはついでに、冬の入笠の写真でも撮り溜めしておこうと考えていたのだが、そのためにはもっと早く出なければ駄目だと分かったからだ。
 で、結局は予定を変えて行くのは明日にし、かわりに落ち葉焚きをした。燃える火を眺めながら、一年前の冬ごもりからすっかり風呂巡りも止めてしまっていることに思いが行った。以前なら一人でも暇潰しに結構いろいろな場所へ出掛けて行ったのだが、その気にならない。気持ちが行動にまで繋がらず、まるでわが陋屋の古びた玄関のスイッチのようだ。そっちの問題は、専門の人を頼んで修理したから済んだが、こっちの断線の方は、はてどうなるのだろうか。
 そういう状況の中でも、唯一入笠だけは例外として出動準備は怠らないようにしてきたつもりだ。入笠というか、牧場周辺のことだが、車で行けなくなったら山スキーでも、スノーシューズでもいいから、懐かしい雪の山道を歩いて行くつもりでいた。その時に集中しようと、出不精は残り少ない気力を大事にしているのだと言い聞かせるのだが、その言い訳は本人にとっても半信半疑だというのが正直なところだ。
 
 ところが、今冬はまだ予約がない。このままだと冬の営業はこの冬を最後に、おしまいにするこも考えなければなるまい。やはり、この入笠という山へ来る人たちには、せめて豚汁、カレーライス、鮭の粕煮、鹿のソテー、野沢菜くらいの食事の提供や、人数制限を撤廃しなければ無理だったのだろうか。
 冬季営業は、ここでの冬山体験を知らなければもったいないと、半ばお節介に近い気持ちで始めてみたのだが、もう少し高峰を目指す人には物足りず、さりとて単に快適な雪山を当て込む人には、荷が重いのかも知れない。仕方ない、といえば仕方ない。

 それでも一応、今年度の「冬季営業」の詳細については、下線部をクリックしてご覧ください。

 
 
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