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入笠山へ伊那側から車で行くには、牧場を経由する行き方と、「焼き合わせ」から左手に別れ、未舗装の道を行く方法とがある。きょうの写真は、前回上に行った時の帰路に入笠湿原の前を通り、その未舗装の道を選んで帰ってきた際の1枚だ。例年に比べ、あまりにも雪の少なさに驚いて、メモ代わりに撮った。
ところでその雪だが、昨日はかなりの大雪情報が乱れ飛んでいた。夜中にも何度か降雪の状況が気になり目を覚ましたが、結局は庭にはわずかに白い物が残っていただけで、もうその雪も雨に融けてしまっただろう。当然、朝6時から予定されていた小学生のための通学路の雪掻きは必要なかった。この辺りはそんな申し訳ない程度の降雪だった。
里はそんなだったが、上はかなりの量の雪が降ったに違いない。車で途中まで行けたとしても、恐らく悪ければ枯木橋、良ければオオダオ(芝平峠)あるいは池の平ぐらいまでが限度で、それから先は車を捨てる覚悟が要るだろう。管理小屋まではオオダオからでも緩やかな登りがまだ8キロほど続く。
明後日ぐらいになれば天気の回復が期待できそうだし、スキーを積んで出掛けてみようかと考えている。急登する法華道ならスノーシューズにするが、普段車で通っている林道ならスキーの方が早くて、楽だろうし、少なくとも帰りはそれで間違いない。ド日陰付近以外は林道の傾斜はそれほどきつくないから、シールは外さない。そして池の平からようやくシールを外して滑って下る。
夏なら、たまにはここを走る人や自転車で通る人を見掛けても、冬はまず人の姿を目にすることがない。時にチェーンを用意した改造車が何台も通過した形跡は目にするが、あれはわざわざ雪道を走るのが目的で来た迷惑至極の人たちで、さもなくば猟師の車だ。そのため道はかなり荒れてしまい、登りであれ下りであれ、快適な滑走を楽しむと言うにはほど遠い。
法華道ならそういうことはないが、重いおもい腰を上げて出掛けるわけで、少しでも楽をしたいというのが偽らざる気持ちだ。2匹の犬を連れて、冬の星座を仰ぎ見ながら夜道を行くなどということもしたが、そんな酔狂はもう平成の時代で終わってしまった。
F破さん、かの小屋のHP拝見。写真も素晴らしいし、小家主の考えや主張も伝わりました。国立公園内の公共的機能までも山小屋に押し付けてきたこと、自然環境の維持管理についての認識の甘さ、また利用者の意識の変化などです。今偶然、NHKの「黒部源流の山々」を見ました。源流の赤木沢や鷲羽岳、大分記憶は薄れましたが懐かしかったです。
一応、今年度の「冬季営業」の詳細については、下線部をクリックしてご覧ください。