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63,64番が駆けてくる
一昨日、マウンテンバイクの団体を主宰するNという人物が、牧場内を調査したいと言ってくる。最初この話は、畜産課を通して来たが要領を得ず、直接電話してもらった。
するとほどなく本人から電話がかかってきて、調査のために牧場に立ち入ることは「伊那市と農協の許可を得ている」と言う。伊那市はおそらく取り次いだだけだろうし、農協はこちらにどうするかと問い合わせてきただけだ。許可なぞこの段階では下りていない。にもかかわらず、こういう言い方をする。しばらく話して、お断りした。
彼とは面識がある。活動については、きちんと話を聞いたこともある。また、今年の入笠山の開山祭で市長と会った際に彼のことが話題に出て、市長は彼の活動を理解し、評価もしているようだった。そういうことが、会話のなかで伊那市をことさらに出し、傘を着たもの言いになったのだろう。
先方は納得できず、再度伊那市側に働きかけると言った。
まず、牧場は現在JA上伊那の管理下にある。伊那市が彼の入牧を諾否することはない。
確かに最近、土地の所有者である伊那市とJAはプロジェクトチームを作り、この牧場の存続や、観光資源としての活用について、話し合いを進めていると仄聞している。
そういう事情はあっても、
1)今後牧場をどうするかというグランドデザインが確立していない。
2)そういう段階で、個別の案件を個人的な思惑だけで持ち込むことを許すべきではない。
3)また、彼だけを先行させることは公正さに悖る、ということになりはしまいか。
彼は不満だろうが、これが牧場内立ち入りを拒んだ理由である。(つづく)
山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては7月9,13日のブログをご覧ください。