入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

      ’25年「冬」(28)

2025年02月06日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 午前8時の外気温零下6度、室内は零度と、温度差はちょうど里と上ほどの違い。そうなると、上は零下10度を超えていることになる。
「最強、最長の寒気」だとか、いろいろな言葉で警報を出しているが、それでも避けることができない被害はいくらでもある、続く。

 こういうことを言っておきながら、能天気と取られかねないことを口にするのは気が引けるが、昨夜も散歩に出た。雪は舞う程度でも、風は結構強く吹いて荒れた天気だった。
 胆石が流れたのも、夜の散歩のお蔭でもあり、その思いを噛みしめながら歩くつもりでいたとはいえ、曇天と分かる夜空にはぼやけた月の光が見えるだけで、ヒューヒューと泣く風の音が止めとけと言っているようだった。
 ところが、いつもの晩酌が済むと、段々と気持ちが怪しくなってきた。こういう天気を押してでも、歩きたくなってきたのだ。自分でもよく分からない心境の変化で、酒の力だろう。
 もう一つ言えば、毎夜見ている政治討論の番組に飽きが来ていたことは間違いない。論者も疲れているだろう。

 きょうの写真、正面がわが古里の山、経ヶ岳。この散歩中に「長い下り」というのはこの辺りのことを指し、すでに坂の半分ほどを歩き終えた所で撮った1枚である。
 写真では草に隠れて分からないが右手に用水路があって、そこを流れ下る水の音を聞きながら大腿四頭筋を効かせて力強く歩けば、厄介な石もたまらずに落ちてくるのではと期待していた。
 そのためかどうかは分からないが、いくらかでも効果があったとすれば、あったと思うし、そう信じたい、その報告を少しでも早くしておきたくなってきたのだ。

 洞口の坂ではまだ迷いがあった。しかし、開田に出れば最早それはない。歩きながら、胆石という小さくも重い荷を下ろしたような気分がし、さらには風は意外にも南風で、押されるようにして歩く。爽快この上ない。
 貝原益軒先生が仰っていた。「歳を取ると一日は短い」と。だから老いの一日は若いころの十日分、いや百日分?、の価値にも匹敵すると思って生きなさいと。
 
 何日分の価値があったかまでは言えないが、あのまま遠い世界で起きていることを、旅の車窓から眺めるように見て聞いて過ごすよりか、散歩の方が余程良かったことはだけは確かだ。7時半出発、9時半帰宅。有難う、1合5勺の日本酒と500㏄のビール、そして夜の道。クク。
 本日はこの辺で。
 
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