「マーティン・エデン」Martin Eden(2019)イタリア・フランス・ドイツ
「20世紀アメリカ文学の傑作、ジャック・ロンドン の自伝的小説がイタリアを舞台に蘇る。」(Twitterより)
原作出版の方では、「マーティン・イーデン」の表記になっている、みたい。
“1枚だけというのもなんなんなん?で”時に 一緒に借りた。
ふと知り合った二人。
貧しい暮らしの下で育った船乗りのマーティンと 上流階級の娘エレナ。
小学校も途中で行かなくなった来し方のマーティン。
「あなた方を目指したい。あなた方みたいに 話し 考えたい。」そう訴えるマーティンに
エレナは
「必要なのは教育です。学校に通い直すだけ。」と
それではお菓子を食べればよいではないか、的なことを言っちゃう。
それがあまり嫌味に感じられないエレナの風情と
素直に 学び直しの道を(学校に行けなければ本を読むどんどん読むそしてどんどん書く書きまくる)突き進むマーティンの熱情がかえって上品で
ここに品の高さを感じることのできる、俳優ルカ・マリネッリという人の立ち位置をずっと感じながらの視聴だった。
マーティンには、「絶望の青春」だったのだろうか。
これほどの芯のあるアイデンティティを持つことに
その凄さ、稀有さに マーティンは気付くべきだ。感じるべきだ。
画面のこちらから 叫びたくなるよ。