ここで、「物理村の風景 人・物理・巨人・追想をちりばめた宝石箱」を再読してみることにした。
◯ 2022-05-12に読んだ頃には、ニールス・ボーア/仁科芳雄/坂田昌一…、もちろん?著者の亀淵迪さんに至っても、誰が誰だか分からず読書だったんですが、
今回、分かる~(^^)/。知ってる知ってる。亀淵さんて益川さんと近き人だったんですね。などと、ここに書こうとすると表現はあやふやになってしまいますが、友だちの友だちは友だちだみたいなノリで読むことができた。
◯ 1945年4月、亀淵さんは旧制第四高等学校・理科甲類の2年生。金沢医大に疎開していた理研仁科研究室の「宇宙線実験室」に勤労動員派遣されている。4月から8月までの動員期間中、仁科さんが2度来沢(来沢って言うんですね。ライタクで変換できなかった。)。亀淵さんが仁科さんを見掛けたのは、この2回が最初で最後。(p.289~)
四高から理研への勤労動員数は20名。ほかに一高・自由学園・東京女高師からも派遣されていて、「昼休み時間には、皆でバレーボールをやって打ち興じた」と亀淵さんが書いている。一高・自由学園・東京女高師。勤労動員ってそんなに遠くからも派遣されたものだったのか。それとも、理研仁科研究室の「宇宙線実験室」という特別な組織だったからなのだろうか。
◯ 1962年3月、亀淵さんは留学でロンドンに住んでいる。研究室メイトのチリ人物理学者のカメラ購入にアドバイザーとして付いていくことになり(日本人は、「カメラの国から来たカメラ人間」と見なされていたみたい。)、ついでに近くにある「面白い」写真スタジオのショウウインドウをのぞいて行かないか、と提案されている。(p.254~)
その写真スタジオに置かれていた作品が凄い。錚錚たる顔ぶれ。スタジオの主、ロッテ・マイトナー=グラーフさんに物理学者の二人が話を聞いているうちに、彼女がリーゼ・マイトナーの姪であることが分かり、二人は重ねて驚くことになる。
リーゼ・マイトナーという人は、1938年のハーンとシュトラスマンによるウラニウム関連実験を初めて理論的に確認した研究者。。。。こんな風にここに書き写していてもちんぷんかんぷんです、なはずが、「1938年のハーンとシュトラスマンによるウラニウム関連実験」に関わるシーンを「オッペンハイマー」(2023)に見たかも?とまた再生し直して探す探す。あった!あった、って、あってそう不思議ないことに一人騒いでおります。その映画の中でそのニュースに驚いたアルヴァレズがオッピーを探しに全速力しだし、この本の中で物理学者二人がその写真スタジオ主がリーゼ・マイトナーと親戚関係であることを聞くに至って驚き、この私がそれらの事を目にして何が何だか驚いている。
どこか 家族合せかるた遊び みたいな読書傾向になってきております。面白いのでよしとしている。
◯ 2022-05-12に読んだ頃には、ニールス・ボーア/仁科芳雄/坂田昌一…、もちろん?著者の亀淵迪さんに至っても、誰が誰だか分からず読書だったんですが、
今回、分かる~(^^)/。知ってる知ってる。亀淵さんて益川さんと近き人だったんですね。などと、ここに書こうとすると表現はあやふやになってしまいますが、友だちの友だちは友だちだみたいなノリで読むことができた。
◯ 1945年4月、亀淵さんは旧制第四高等学校・理科甲類の2年生。金沢医大に疎開していた理研仁科研究室の「宇宙線実験室」に勤労動員派遣されている。4月から8月までの動員期間中、仁科さんが2度来沢(来沢って言うんですね。ライタクで変換できなかった。)。亀淵さんが仁科さんを見掛けたのは、この2回が最初で最後。(p.289~)
四高から理研への勤労動員数は20名。ほかに一高・自由学園・東京女高師からも派遣されていて、「昼休み時間には、皆でバレーボールをやって打ち興じた」と亀淵さんが書いている。一高・自由学園・東京女高師。勤労動員ってそんなに遠くからも派遣されたものだったのか。それとも、理研仁科研究室の「宇宙線実験室」という特別な組織だったからなのだろうか。
◯ 1962年3月、亀淵さんは留学でロンドンに住んでいる。研究室メイトのチリ人物理学者のカメラ購入にアドバイザーとして付いていくことになり(日本人は、「カメラの国から来たカメラ人間」と見なされていたみたい。)、ついでに近くにある「面白い」写真スタジオのショウウインドウをのぞいて行かないか、と提案されている。(p.254~)
その写真スタジオに置かれていた作品が凄い。錚錚たる顔ぶれ。スタジオの主、ロッテ・マイトナー=グラーフさんに物理学者の二人が話を聞いているうちに、彼女がリーゼ・マイトナーの姪であることが分かり、二人は重ねて驚くことになる。
リーゼ・マイトナーという人は、1938年のハーンとシュトラスマンによるウラニウム関連実験を初めて理論的に確認した研究者。。。。こんな風にここに書き写していてもちんぷんかんぷんです、なはずが、「1938年のハーンとシュトラスマンによるウラニウム関連実験」に関わるシーンを「オッペンハイマー」(2023)に見たかも?とまた再生し直して探す探す。あった!あった、って、あってそう不思議ないことに一人騒いでおります。その映画の中でそのニュースに驚いたアルヴァレズがオッピーを探しに全速力しだし、この本の中で物理学者二人がその写真スタジオ主がリーゼ・マイトナーと親戚関係であることを聞くに至って驚き、この私がそれらの事を目にして何が何だか驚いている。
どこか 家族合せかるた遊び みたいな読書傾向になってきております。面白いのでよしとしている。