市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

3度に亘る知事公舎見学会依頼に対し、またもや警備上の問題を理由に拒否した大澤知事と管財課

2011-11-11 23:46:00 | 県内の税金無駄使い実態
■2011年11月11日(金)11:51に群馬県総務部管財課から市民オンブズマン群馬事務局あてに「知事公舎特別見学会開催に関する3回目の依頼に対する回答」と称して、次の内容のFAXを送りつけてきました。今回も、「警備上の問題」を理由に僅か2行の回答でした。一体「警備上の理由」とは何でしょうか。自分たちの公金無駄遣いがバレないように「自己警備上」での問題があるのでしょうか。この短かすぎる回答に、大澤知事の本心と、取り巻きの役所の本質が如実に表れていると言えるでしょう。しかるべき対応をとる必要がありそうです。


 群馬県知事大澤正明(総務部管財課)からの木で鼻をくくった内容の回答は次の通りです。

**********
                        (公印省略)
                      管第279-7号
                   平成23年11月11日
市民オンブズマン群馬
  代表  小川 賢 様
                   群馬県知事 大澤 正明
                   (総務部管財課)
  知事公舎特別見学会開催にかかる依頼について(回答)
 標記については平成23年11月4日付けで依頼のあったところですが、知事公舎に関しては、警備上の問題があることから、見学会を実施することはできません。
               担当:総務部管財課財産管理係
               電話:027-226-2112(直通)

**********

■この件では、市民オンブズマン群馬から、群馬県秘書課を通じて大澤知事あてに提出した2011年7月25日付「知事公舎特別見学会開催にかかる依頼書」及び2011年8月4日付「知事公舎特別見学会開催に係る再度の依頼書」に対して、知事はいずれも拒否する旨の回答書をよこしました。このなかで、貴殿は、知事公舎の見学会の実施ができない理由として「警備上の問題」を挙げました。

 ところが、10月28日の群馬県のホームページに、「知事公舎のあり方検討委員会」からの報告について((総)総務課)と題して、「知事公舎のあり方検討委員会」(吉永國光座長)から、大澤知事あてに次のとおり報告があったことが掲載されたのです。

 <報告書本文>
                          平成23年10月28日
群馬県知事 大澤 正明 殿
                        知事公舎のあり方検討委員会
                         座長 吉永 國光
         知事公舎のあり方について(報告)
 知事公舎のあり方について、下記のとおり意見をとりまとめましたので、報告します。
                記
1 知事公舎の必要性について
  前橋市内に知事の居住に供する公舎が必要である。
  ただし、コンパクトで必要最小限のものにすべきである。
2 現在の知事公舎について
  現在の知事公舎は、住宅用地として適さない。
  一方で、官庁街に立地し、利用価値が高い場所であり、広く県民・市民のために活用していくべきである。

 この「知事公舎のあり方検討委員会」には管財課の幹部もメンバーに名を連ねていることから、現在の知事公舎をこのまま使用継続する可能性はなくなったことがうかがえます。となると、既に大澤知事の言う「警備上の問題」はなくなったことになります。

 そこで、大澤知事が使用していた現在の知事公舎に関して、開かれた県政の観点から、来る11月24日(木)と25日(金)の両日の午前9時~11時にかけて、知事公舎を開放し、県民向けの特別見学会の機会を与え、(1)全ての内部施設の開放と見学の許可、(2)写真撮影の許可を出すように、大澤知事に、担当部署である総務部管財課に指示を要請していました。

 ところが、今回も「警備上の問題があるため」という回答でした。あまりにも短かすぎる回答に、大澤知事と群馬県の公僕としての立場を忘れた役人らの不誠実さがあふれています。

■さっそく市民オンブズマン群馬ではこの回答を記者クラブ(刀水クラブ)に通知しました。5階の記者クラブから戻る際に、エレベータ内で、たまたま管財課の担当者らの一団と遭遇しました。さっそくオンブズマンとして「警備上の問題ですか? どんな問題があるんですか?」と尋ねたところ、管財課の職員らは「警備上は警備上です。ただそれだけです。」と、県民をバカにした口調で慇懃無礼に答えたのでした。

 このことから、本件について、県庁職員らがこぞって大澤知事をこの問題から遠ざけ、一刻も早く揉み消そうとする強い意向を感じました。県民として、納税者として、そして無駄な公金支出を監視するオンブズマンとして、しかるべき対応をとる必要性を痛感しました。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

コメント (1)
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