市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

有毒スラグ問題を斬る!…新春スラグ調査「儲かる鷹(狸)は爪を隠さず」その2

2020-01-11 23:29:00 | スラグ不法投棄問題

■群馬県中にダンプトラックで不法投棄された有害スラグ問題は、未解決なまま2019年新春を迎えました。群馬県のスラグ不法投棄問題は2つの排出事業者があります。
 一つは大同特殊鋼(株)渋川工場が排出し、(株)佐藤建設工業が天然石と混合し、毒を薄めたとみせかけた、有害スラグ問題で、こちらは群馬県により「廃棄物」に認定されています。
 もう一つは、東邦亜鉛(株)安中精練所が排出し、岡田工務店グループがリサイクル砕石や違法盛り土に見せかけてばら撒いた鉛ヒ素入りスラグ問題で、こちらは監督官庁の群馬県や高崎市がノラリクラリ不作為を続け廃棄物に認定すらされていません。
 そしてこの二つの問題の共通点は、本来は真っ先に責任をとらせるべき不法投棄実行犯を排出事業者や県・市が、かばい続け(株)佐藤建設工業や岡田工務店グループが異常な発展をとげていることです。

当会会員が撮影した建設中の(株)岡田工務店新社屋の様子。スラグマネーが余って仕方がないというところか?

■当会会員が撮影した写真をもっと見てみましょう。


建築期間は平成31年3月10日~令和1年11月27日だそうだ。まさに鉛ヒ素入りスラグ撤去と同時並行して建設は進められたようだ。結局は?スラグマネーが余って仕方がないらしい。悪事はしたもの勝ちということか?まだまだ大部分のスラグは投棄されたままだ。蓄えたスラグマネーで撤去してもらいましょう。

*****リットン調査報告書(新春編)その2*****
 2020年新春調査その1についてはこちらをご覧ください。↓↓
○2020年1月1日:有毒スラグ問題を斬る!…新春スラグ調査「儲かる鷹(狸)は爪を隠さず?」
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3105.html


(株)岡田工務店新社屋の反対側に回り込んでみました。岡田工務店グループはあちこちにメガソーラーを設置しているが、新社屋の屋根一面にもソーラーパネルが引き詰められている。鉛やヒ素にまみれたスラグマネーをクリーンエネルギーマネーに偽装するマネーロンダリングしている?かのようだ。


新社屋裏側にも広いスペースがあり、サザンカの花が植えられている。あれ?擁壁の下に焦げ茶色の砕石が見えるぞ。


え~~い!調査団伝家の宝刀“指差しチェック”じゃ。サザンカの花びらに似つかぬ溶岩状の鉛ヒ素入り非鉄スラグに間違いなしじゃ。スラグとコンクリートを砕いたリサイクル砕石を混合しても、リットン調査団の目はごまかせないぞ!なぁーんだ、新社屋はスラグを隠すために建設したのか? 道理で、スラグを撤去する羽目になっても新社屋の建設を推し進めた訳があるんだね。

 今回のスラグ調査場所はこちらです。↓↓



タヌキのモニュメントが特徴的な新社屋の反対側には旧事務所が立っていた。大きなお世話だがこちらも立派な事務所でまだまだ使えそうに見える。


倉庫も隣接していて、事務所として使うには便利そうだ。やはり隣りの置場か何かの土地に敷きこんでいたスラグを隠すために新社屋を建てた、と想像してしまうのは、調査団の徘徊老人だけだろうか?


さてソーラーパネルでスラグマネーを更に運用して稼ごうとする岡田ソーラーの様子はその後どうなったか?見ていこう。おっと道路わきの駐車スペースが黒い砕石に変わっているね。


どうやらアスファルトやコンクリートを砕いたリサイクル砕石のようだ。道路に隣接した駐車スペースいっぱいに溶岩状の鉛ヒ素入り非鉄スラグが敷きこまれていたが、撤去したようだ。ソーラーパネルの下はどうだろうか?


おやおや、鉄パイプで仕切られたソーラーパネルの下は溶岩色に見えるぞ。


なんだ!ソーラーパネルの下は非鉄スラグを撤去していないではないか。雨風でスラグが飛散したらどうするのか?雨水により土壌まで汚染が進んだらどうするのか?東邦亜鉛のスラグは猛毒の鉛・ヒ素入りだぞ。ソーラーパネルを今すぐどかして、非鉄スラグを撤去しろよ! とはいえ、徘徊老人の言うことなんか聞く耳持たないか……トホホ。
*****リットン調査報告書(新春編)おわり*****

■大同特殊鋼(株)渋川工場の手先となって群馬県中にフッ素入り有害スラグをばら撒いた(株)佐藤建設工業と、東邦亜鉛(株)安中精練所の手先となって鉛ヒ素入りスラグを投棄した岡田工務店グループの近況をご覧いただきました。

 まだまだスラグマネーをたくさん蓄えているようなので、当会ではスラグを撤去させ、きれいな群馬ちゃんを取り戻すべく、微力ながら活動に邁進いたします。読者の皆様の温かい声援を今年もよろしくお願いいたします。

【1/12追記】
 当会では、1月10日(金)午後4時半からの前橋地裁における渋川残土事件の住民訴訟の開廷前の時間を利用して、午後4時から15分ほど群馬県廃棄物リサイクル課を訪問し、高崎市箕郷町周辺を中心に長年大量に不法投棄されていた東邦亜鉛の鉛・ヒ素入りスラグの廃棄物処理法に基づく行政措置の進捗状況をヒヤリングしました。
 ところが、県担当職員のかたがたは、相変わらずこわばった表情で「現在調査中」を繰り返すのみです。
 また、70か所に及ぶとされる不法投棄現場における有毒スラグのサンプリング結果について、基準値を超えるものはなかったと県が発表している件で、「その結果は群馬県が分析を行って確認したものなのか、それとも原因者の東邦亜鉛の申告報告結果をもとに判断したのか、どちらなのでしょうか」と尋ねました。
 するとまた、顔をこわばらせて、口を閉ざしたままでした。近日中に情報開示請求をする必要がありそうです。

【市民オンブズマン群馬事務局+リットン調査団からの報告】

コメント
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