■フライデー10月1日号が報じた1ページの記事が大きな波紋を呼んでいます。記事のタイトルは「群馬県庁『パワハラ自殺事件』59歳職員服薬自殺の深まる謎」というセンセーショナルなものです。一体何があったのでしょうか。とりいそぎネットで検索してみました。
**********フライデーデジタル2021年9月24日13:02
群馬県庁「パワハラ自殺事件」 59歳職員服薬自殺の深まる謎
↑山本一太知事(右)と、宇留賀敬一副知事。宇留賀氏は福田内閣の「消えた年金問題」の際に省庁横断プロジェクトチームの一員として活躍したという↑
「8月下旬、国道沿いにある鈴木貴男さん(仮名)の実家あたりにパトカーが来ていたんです。近所の住民と『なにがあったんだろう』と話していたんですが、まさか自殺していたとは……誰も気づいていなかったと思います」(近隣住民)
群馬県庁で、ある事件が起きたことを本誌がつかんだのは9月上旬のこと。県庁の59歳の男性職員・鈴木さんが自ら命を絶ったというのだ。
「亡くなったのは8月末です。鈴木さんは参事という役職で、鳥獣担当の部署にいました。県内にある実家の納屋で、農薬を飲んで亡くなったそうです」(群馬県庁関係者)
鈴木さんは群馬県出身で、岩手県の大学で畜産を学んだあと、群馬県庁に入庁した。一時期は県内の土木事務所に出向していたこともあったという。定年退職まであとわずかだった鈴木さんが自ら命を絶った理由は、「パワハラ」だと見るむきもある。前出・県庁関係者が続ける。
「鈴木さんは自分のパソコンに遺書のようなものを残していたそうで、そこには山本一太知事と宇留賀敬一副知事の名前が記されていたと言われているのです。宇留賀氏は経産省出身で、東大工学部卒という異色のキャリア官僚です。上層部が経費削減の一環で、県内の狩猟関係者向けの射撃練習場の予算をバッサリ切ったようで、その対応に鈴木さんは苦労していたそうです。山本知事が弔問に訪れようとしたところ、遺族に断られたという話も聞きました」
鈴木さんの自宅を訪れると、鈴木さんの妻が応対してくれた。
「仕事は忙しかったですし、夫は責任感が強くて困ってしまっていたのかなと思っています。ただ、すみません、それ以外のことはなにも聞いていないんです」
群馬県庁の総務部人事課に話を聞くと、以下のように回答した。
「当該職員が8月下旬に亡くなられたことは事実です。亡くなられた原因については、ご家族の意向を踏まえ、回答を差し控えさせていただきます。なお、遺書の存在は確認されておりません。葬儀については、家族のみで執り行いたい、との意向が示されたため、参列は控えさせていただきました」
県庁では鈴木さんが亡くなった当時の勤務状況などについて調査しているというが、調査委員会などの設置については回答を濁した。
なぜ鈴木さんは自ら命を絶ったのか。第三者による調査と究明が必要だ。
「FRIDAY」2021年10月1日号より
**********
■この事件については、いちはやく9月18日付で群馬県議会議員がツイッターでもつぶやいています。
**********角倉邦良Twitter2021年9月18日
かどくら邦良@立憲民主党群馬県第4区総支部長(群馬県議会議員)
@kadokura1433
群馬県庁の幹部職員の自殺についてフライデーの記事。自殺の原因は?真相は?。県庁が働きやすく、県庁職員が力を発揮できる職場であることが県民の利益になる。県議会が来週から始まる。
午後7:26 · 2021年9月18日·Twitter for Android
**********
さらに同県議は、それ以前にも8月28日の上毛新聞に、群馬県農政部の㈱職員が8月25日に自殺したとみられる報道記事をツイッターで取り上げていました。
**********かどくら邦良Twitter2021年8月28日19:31
2021.8.28 群馬県庁幹部職員が死亡という記事
本日の地元紙の上毛新聞社会面に小さいベタ記事で群馬県庁幹部職員が死亡ー農政部、自殺かーと報道された。
様々な情報が錯綜しているが何が原因だったのか究明されなければならない。県政を支える幹部職員が命が失われたという事実。幹部職員の方への哀悼の意をささげる。
**********
■当会は、現在、群馬県を相手取り、一部のエリート幹部職員らが、特定の職員をエコ贔屓している現状を是正するように住民訴訟を係争中ですが、裁判を通じて、特権意識を持つ上層部の選民思想による業績評価制度の歪みが浮き彫りになっており、いわゆるパワハラ的な組織体質を懸念していたところでした。
今回、幹部職員の自殺の原因の一つかもしれないと報じられているパワハラ問題ですが、山本一太知事は、2年近く前、自身のブログで、次のようにパワハラについて自らの考えを披歴していました。
**********山本一太のブログ「気分はいつでも直滑降」2019年11月11日21:59:12
https://ameblo.jp/ichita-y/entry-12544455197.html
群馬県知事、心得の条①〜三顧の礼を尽くして迎えた人々の梯子は絶対に外さない!!:その3
本日の午前中、来県した江藤拓農水大臣の視察に同行した。伊勢崎の消毒ポイントに到着するなり、防護服を着て作業をしている人たちに近づいた江藤大臣が、こう声をかけた。
「連日、お疲れ様です。私の地元の宮崎県で牛の口蹄疫が発生した時も、車両の消毒作業を集中的にやりました。皆さんの仕事はとても重要です。大変だと思いますが、ぜひよろしくお願いします!」
この行動が、いかにも江藤大臣らしいと思った。国会議員としては先輩にあたる自分に対しても、敬意を持って接してくれる。江藤大臣のこういうところ、好きだな!同じ政治家として学びたい姿勢だ。
さて、ここからは前回のブログの続編。昨年の秋頃から、「山本一太知事出馬説」が県内に広がり始めた。特に10月に入ってからは、次の知事選びをめぐる水面下の鬩ぎ合いが激しくなった。
その頃、県庁の某幹部が県選出の国会議員や自民党の有力県議に、こんな趣旨のことを囁いていた。
「今、山本一太が知事になったら、県庁は大変な混乱に陥る!」「仮に選挙で勝ったとしても、あのやり方では長続きしない!」
正式な立候補表明もしていない段階だ。知事候補としての公約(政策案)なんて一切、発信していない。しかも、山本新知事への警戒感を露わにしていた人たちとは、全く付き合いがなかった。
地元関係者から詳細なやり取りを聞いて、「随分と乱暴な(根拠のない)批判だな!(笑)」と思った。
以前のブログでもこのエピソードに触れたが、特に怒りは感じなかった。「その1」でも言及したように、これが「役所というものの文化」なのだ。ついでに言うと、ちょっぴり反省もした。「なるほど、山本一太と言うと、そこまで過激に暴走する(?)イメージがあるのか!」と。(笑X2)
念のために言っておきたい。2人の副知事を含め、今回、政策マネージメントチームのメンバーに抜擢した人たちの中には、大沢前知事と親しかった人もいるし、逆に小寺元知事によりシンパを感じている人もいる。
山本県政の支えとなるチームを立ち上げるにあたって、「どの知事に近かったか?」などということは考慮していない。能力があることはもちろん、使命感と情熱があって、「山本一太と一緒に働くのは面白い!」と思ってくれる人々を選んだ。
県庁幹部の人たちは、(よほどの不満があったとしても)知事批判は極力、避ける傾向にある。理由は単純。知事が「人事権」を握っているからだ。彼らにとって何か不条理なことが発生した時、当然、その矛先は中央省庁出身の副知事を含む外部からの採用組に向かう。
「00省から来た副知事に県職員がイジメられている!」「知事が外部から採用した00氏が勝手なことばかりしている!」
こうした情報が県庁の幹部たちから、旧知の与党県議、県選出の国会議員等に次々と届けられる。彼らの狙いは、そうした話を何とかして人事権を持つ知事の耳に入れることだ。
事実、国会議員だった時代には、(県庁幹部との個人的な付き合いがなかったにもかかわらず)この手の噂がよく耳に飛び込んで来ていた。
何度も言うが、これは「役人(官僚)の文化」だ。加えて言うと、こんなことは、どんな組織でも(日常茶飯事的に)起こっている。過去には県庁の職員に対して「パワハラまがい」の振る舞いを繰り返していた中央省庁出身の副知事もいた。今、その当時の話を聞いても、「常軌を逸している」としか思えない!
その意味で言うと、(不正行為の指摘に限らず)「内部告発」は重要だ。万一、知事が任命した人物の行動が「知事にとって最も重要なリソース」である県庁職員のモラルや効率性を引き下げているような状況があるとすれば、早期に是正する必要がある。
知事職に就いてから3ヶ月半。自分の知る限り(幸運なことに)、こうした動き(=役所特有の現象)はまだ出現していない。県のプロバーで、もともと人望のある津久井副知事はもちろんのこと、宇留賀副知事も県庁職員の間で評判がいい!
宇佐美ネット戦略アドバイザーも、森原政策アドバイザーも、県のスタッフと本気で付き合ってくれている。2人とも、「県庁の人たち、いいですね!」と言ってくれている。
あ、大事な電話がかかって来た。その4に続く。
追伸:明日の午後、「わたらせ渓谷鉄道」(トロッコ電車:わたらせ渓谷4号)を視察する。14時40分の神戸発に乗る。大間々まで約50分の旅だ。その後はわたらせ渓谷鉄道本社で意見交換。
ずっと乗ってみたかった。スゴく楽しみだ!!
**********
■このように、少なくとも知事就任3か月の時点では、山本一太知事は、パワハラについて自身はもとより、宇留賀副知事についても、完全に縁遠い世界だと言い切っていました。ところが今回、このような悲劇が発生したということは、この2年間にいつのまにはユデガエル状態になってしまったのかもしれません。
前述の報道記事によれば、パワハラによる自殺が取りざたされている幹部職員について、キーワードとして「農政部」「鳥獣被害対策」「参事」が挙げられています。これらのキーワードで検索してみると、次のTwitter記事がヒットしました。
**********ブルーEX@blueex27 Twitter2021年2月25日
さすが群馬県、鳥獣被害対策の部長級ポストもあって力の入れ方が違う。
午後1:37 · 2021年2月25日·Twitter Web App
**********
最新の群馬県職員録で調べると、確かにこの幹部職員のかたは、農政部参事(鳥獣被害対策担当)で鳥獣被害対策支援センターに駐在していたことが分かります。
前述の記事に掲載されていたような事実関係が本当にあったのであれば、極めて由々しき問題であり、まじめに業務に励む職員のモチベーションにもかかわる重大なリスクであり、やはり行政における税金の無駄遣いを是正することを活動の大きな目的のひとつとしている当会としても、事実関係を検証する必要があります。
現在係争中の一握りのエリートらによるエコ贔屓人事の弊害是正のための住民訴訟に加えて、パラハラ体質についても今後、メスを入れて、膿を取り除く必要がありそうです。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
**********フライデーデジタル2021年9月24日13:02
群馬県庁「パワハラ自殺事件」 59歳職員服薬自殺の深まる謎
↑山本一太知事(右)と、宇留賀敬一副知事。宇留賀氏は福田内閣の「消えた年金問題」の際に省庁横断プロジェクトチームの一員として活躍したという↑
「8月下旬、国道沿いにある鈴木貴男さん(仮名)の実家あたりにパトカーが来ていたんです。近所の住民と『なにがあったんだろう』と話していたんですが、まさか自殺していたとは……誰も気づいていなかったと思います」(近隣住民)
群馬県庁で、ある事件が起きたことを本誌がつかんだのは9月上旬のこと。県庁の59歳の男性職員・鈴木さんが自ら命を絶ったというのだ。
「亡くなったのは8月末です。鈴木さんは参事という役職で、鳥獣担当の部署にいました。県内にある実家の納屋で、農薬を飲んで亡くなったそうです」(群馬県庁関係者)
鈴木さんは群馬県出身で、岩手県の大学で畜産を学んだあと、群馬県庁に入庁した。一時期は県内の土木事務所に出向していたこともあったという。定年退職まであとわずかだった鈴木さんが自ら命を絶った理由は、「パワハラ」だと見るむきもある。前出・県庁関係者が続ける。
「鈴木さんは自分のパソコンに遺書のようなものを残していたそうで、そこには山本一太知事と宇留賀敬一副知事の名前が記されていたと言われているのです。宇留賀氏は経産省出身で、東大工学部卒という異色のキャリア官僚です。上層部が経費削減の一環で、県内の狩猟関係者向けの射撃練習場の予算をバッサリ切ったようで、その対応に鈴木さんは苦労していたそうです。山本知事が弔問に訪れようとしたところ、遺族に断られたという話も聞きました」
鈴木さんの自宅を訪れると、鈴木さんの妻が応対してくれた。
「仕事は忙しかったですし、夫は責任感が強くて困ってしまっていたのかなと思っています。ただ、すみません、それ以外のことはなにも聞いていないんです」
群馬県庁の総務部人事課に話を聞くと、以下のように回答した。
「当該職員が8月下旬に亡くなられたことは事実です。亡くなられた原因については、ご家族の意向を踏まえ、回答を差し控えさせていただきます。なお、遺書の存在は確認されておりません。葬儀については、家族のみで執り行いたい、との意向が示されたため、参列は控えさせていただきました」
県庁では鈴木さんが亡くなった当時の勤務状況などについて調査しているというが、調査委員会などの設置については回答を濁した。
なぜ鈴木さんは自ら命を絶ったのか。第三者による調査と究明が必要だ。
「FRIDAY」2021年10月1日号より
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■この事件については、いちはやく9月18日付で群馬県議会議員がツイッターでもつぶやいています。
**********角倉邦良Twitter2021年9月18日
かどくら邦良@立憲民主党群馬県第4区総支部長(群馬県議会議員)
@kadokura1433
群馬県庁の幹部職員の自殺についてフライデーの記事。自殺の原因は?真相は?。県庁が働きやすく、県庁職員が力を発揮できる職場であることが県民の利益になる。県議会が来週から始まる。
午後7:26 · 2021年9月18日·Twitter for Android
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さらに同県議は、それ以前にも8月28日の上毛新聞に、群馬県農政部の㈱職員が8月25日に自殺したとみられる報道記事をツイッターで取り上げていました。
**********かどくら邦良Twitter2021年8月28日19:31
2021.8.28 群馬県庁幹部職員が死亡という記事
本日の地元紙の上毛新聞社会面に小さいベタ記事で群馬県庁幹部職員が死亡ー農政部、自殺かーと報道された。
様々な情報が錯綜しているが何が原因だったのか究明されなければならない。県政を支える幹部職員が命が失われたという事実。幹部職員の方への哀悼の意をささげる。
**********
■当会は、現在、群馬県を相手取り、一部のエリート幹部職員らが、特定の職員をエコ贔屓している現状を是正するように住民訴訟を係争中ですが、裁判を通じて、特権意識を持つ上層部の選民思想による業績評価制度の歪みが浮き彫りになっており、いわゆるパワハラ的な組織体質を懸念していたところでした。
今回、幹部職員の自殺の原因の一つかもしれないと報じられているパワハラ問題ですが、山本一太知事は、2年近く前、自身のブログで、次のようにパワハラについて自らの考えを披歴していました。
**********山本一太のブログ「気分はいつでも直滑降」2019年11月11日21:59:12
https://ameblo.jp/ichita-y/entry-12544455197.html
群馬県知事、心得の条①〜三顧の礼を尽くして迎えた人々の梯子は絶対に外さない!!:その3
本日の午前中、来県した江藤拓農水大臣の視察に同行した。伊勢崎の消毒ポイントに到着するなり、防護服を着て作業をしている人たちに近づいた江藤大臣が、こう声をかけた。
「連日、お疲れ様です。私の地元の宮崎県で牛の口蹄疫が発生した時も、車両の消毒作業を集中的にやりました。皆さんの仕事はとても重要です。大変だと思いますが、ぜひよろしくお願いします!」
この行動が、いかにも江藤大臣らしいと思った。国会議員としては先輩にあたる自分に対しても、敬意を持って接してくれる。江藤大臣のこういうところ、好きだな!同じ政治家として学びたい姿勢だ。
さて、ここからは前回のブログの続編。昨年の秋頃から、「山本一太知事出馬説」が県内に広がり始めた。特に10月に入ってからは、次の知事選びをめぐる水面下の鬩ぎ合いが激しくなった。
その頃、県庁の某幹部が県選出の国会議員や自民党の有力県議に、こんな趣旨のことを囁いていた。
「今、山本一太が知事になったら、県庁は大変な混乱に陥る!」「仮に選挙で勝ったとしても、あのやり方では長続きしない!」
正式な立候補表明もしていない段階だ。知事候補としての公約(政策案)なんて一切、発信していない。しかも、山本新知事への警戒感を露わにしていた人たちとは、全く付き合いがなかった。
地元関係者から詳細なやり取りを聞いて、「随分と乱暴な(根拠のない)批判だな!(笑)」と思った。
以前のブログでもこのエピソードに触れたが、特に怒りは感じなかった。「その1」でも言及したように、これが「役所というものの文化」なのだ。ついでに言うと、ちょっぴり反省もした。「なるほど、山本一太と言うと、そこまで過激に暴走する(?)イメージがあるのか!」と。(笑X2)
念のために言っておきたい。2人の副知事を含め、今回、政策マネージメントチームのメンバーに抜擢した人たちの中には、大沢前知事と親しかった人もいるし、逆に小寺元知事によりシンパを感じている人もいる。
山本県政の支えとなるチームを立ち上げるにあたって、「どの知事に近かったか?」などということは考慮していない。能力があることはもちろん、使命感と情熱があって、「山本一太と一緒に働くのは面白い!」と思ってくれる人々を選んだ。
県庁幹部の人たちは、(よほどの不満があったとしても)知事批判は極力、避ける傾向にある。理由は単純。知事が「人事権」を握っているからだ。彼らにとって何か不条理なことが発生した時、当然、その矛先は中央省庁出身の副知事を含む外部からの採用組に向かう。
「00省から来た副知事に県職員がイジメられている!」「知事が外部から採用した00氏が勝手なことばかりしている!」
こうした情報が県庁の幹部たちから、旧知の与党県議、県選出の国会議員等に次々と届けられる。彼らの狙いは、そうした話を何とかして人事権を持つ知事の耳に入れることだ。
事実、国会議員だった時代には、(県庁幹部との個人的な付き合いがなかったにもかかわらず)この手の噂がよく耳に飛び込んで来ていた。
何度も言うが、これは「役人(官僚)の文化」だ。加えて言うと、こんなことは、どんな組織でも(日常茶飯事的に)起こっている。過去には県庁の職員に対して「パワハラまがい」の振る舞いを繰り返していた中央省庁出身の副知事もいた。今、その当時の話を聞いても、「常軌を逸している」としか思えない!
その意味で言うと、(不正行為の指摘に限らず)「内部告発」は重要だ。万一、知事が任命した人物の行動が「知事にとって最も重要なリソース」である県庁職員のモラルや効率性を引き下げているような状況があるとすれば、早期に是正する必要がある。
知事職に就いてから3ヶ月半。自分の知る限り(幸運なことに)、こうした動き(=役所特有の現象)はまだ出現していない。県のプロバーで、もともと人望のある津久井副知事はもちろんのこと、宇留賀副知事も県庁職員の間で評判がいい!
宇佐美ネット戦略アドバイザーも、森原政策アドバイザーも、県のスタッフと本気で付き合ってくれている。2人とも、「県庁の人たち、いいですね!」と言ってくれている。
あ、大事な電話がかかって来た。その4に続く。
追伸:明日の午後、「わたらせ渓谷鉄道」(トロッコ電車:わたらせ渓谷4号)を視察する。14時40分の神戸発に乗る。大間々まで約50分の旅だ。その後はわたらせ渓谷鉄道本社で意見交換。
ずっと乗ってみたかった。スゴく楽しみだ!!
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■このように、少なくとも知事就任3か月の時点では、山本一太知事は、パワハラについて自身はもとより、宇留賀副知事についても、完全に縁遠い世界だと言い切っていました。ところが今回、このような悲劇が発生したということは、この2年間にいつのまにはユデガエル状態になってしまったのかもしれません。
前述の報道記事によれば、パワハラによる自殺が取りざたされている幹部職員について、キーワードとして「農政部」「鳥獣被害対策」「参事」が挙げられています。これらのキーワードで検索してみると、次のTwitter記事がヒットしました。
**********ブルーEX@blueex27 Twitter2021年2月25日
さすが群馬県、鳥獣被害対策の部長級ポストもあって力の入れ方が違う。
午後1:37 · 2021年2月25日·Twitter Web App
**********
最新の群馬県職員録で調べると、確かにこの幹部職員のかたは、農政部参事(鳥獣被害対策担当)で鳥獣被害対策支援センターに駐在していたことが分かります。
前述の記事に掲載されていたような事実関係が本当にあったのであれば、極めて由々しき問題であり、まじめに業務に励む職員のモチベーションにもかかわる重大なリスクであり、やはり行政における税金の無駄遣いを是正することを活動の大きな目的のひとつとしている当会としても、事実関係を検証する必要があります。
現在係争中の一握りのエリートらによるエコ贔屓人事の弊害是正のための住民訴訟に加えて、パラハラ体質についても今後、メスを入れて、膿を取り除く必要がありそうです。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】