↑昨年8月19日に創業107周年を迎えた大同特殊鋼。「素材の可能性を追求し、人と社会の未来を支え続けます」という経営理念を掲げて企業CMを作り、今年1月から時々TVでも見かけるが、群馬県内に大量に不正放置した有害スラグを、共犯の佐藤建設工業とともに適切に撤去させるのが先決のはず。↑
■渋川市では、古巻公民館が建て替え工事中です。この建設予定地には環境基準値を超えたフッ素が含まれたスラグが敷設されて放置されていました。(この記事の末尾参照)
↑渋川市・古巻公民館↑
この公民館のすぐ近くには中学校もありますが、渋川市はスラグを放置してきました。遺憾ながら、市長や教育長は、市民の健康に興味がないようです。
↑古巻公民館南側の駐車場↑
この公民館の南側には、敷砂利された広大な駐車場があります。ここに新たな公民館が建設されます。
↑建設予定地の駐車場に敷き詰められた大量の有害スラグ↑
このとおり、スラグがザックザック敷き詰められた土地に公民館を新たに建てようとするのですから、公民館新築工事にあたり、まずこの駐車場を掘削し掘り下げないと工事ができません。そのために、スラグによりどこまで土壌がフッ素汚染されているか調査をし、令和6年2月にスラグとそれによって汚染された土壌の撤去工事が始まりました。
そのスラグ調査費用約1千万円と撤去費用約1億円について、あろうことか、渋川市は、市民の皆さんが納めた血税から支出される予定だったことが判明しました。そのため、令和6年3月議会において「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」が議員提出されました。
ところが、驚くべきことに、主に日本共産党渋川市議団の角田喜和議員と加藤幸子議員が中心となって反対したため、その決議案は否決されてしまいました。
*****3/21決議案*****
議員提出議案第5号
古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議
上記議案を別紙のとおり会議規則第14条第1項の規定により提出します。
令和6年3月21日
渋川市議会議長 安 カ 川 信 之 様
提出者 渋川市議会議員 埴 田 裕 之
賛成者 渋川市議会議員 須 田 勝
同 同 山 内 崇 仁
同 同 望 月 昭 治
=====別紙=====
議員提出議案第5号
古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議
現在、渋川市では古巻公民館建設に向けて事業が進められているが、建設予定地のフッ素及びその化合物の環境基準値超過が判明し、その調査費用18,920千円及び汚染土壌等の除去搬出工事費用125,664千円の補正予算が令和4年12月及び令和5年12月に可決された。
本件のフッ素及びその化合物の環境基準値超過は、平成23年度の古巻中部地区ほ場整備工事において埋設された再生路盤材の鉄鋼スラグに起因している。その鉄鋼スラグは当時、大同特殊鋼株式会社が排出し、株式会社佐藤建設工業に処理を委託したもので、株式会社佐藤建設工業はその鉄鋼スラグを正規の処理をせずに天然石と混合し、再生路盤材として当該土地に埋設した。このように、本件の土壌汚染については株式会社佐藤建設工業にその原因をつくり出した責任があり、また、同社に鉄鋼スラグの処理を委託した大同特殊鋼株式会社も排出事業者として責任を免れることはできない。
このことから、今回の汚染土壌等に関する一連の支出はその原因をつくり出した上記2社が負担すべきであり、市民が納めた血税から負担することはあってはならない。
よって、本市議会は渋川市長髙木勉に対し、汚染土壌等の調査費及び除去搬出工事費を原因者に請求すること並びに請求に伴う法的措置をとることを求める。
以上、決議する。
令和6年3月 日
群馬県渋川市議会
**********
■市民オンブズマン群馬渋川支部では、日本共産党渋川市議団所属の角田喜和議員の質疑と討論に強い疑問と戸惑いを感じたため、質問状を共産党に送ることにしました。そのため、同支部からの相談が寄せられたことから、市民オンブズマン群馬の代表名で、日本共産党群馬県委員長、北毛地区委員長、そして質疑・討論を行った角田喜和議員宛てに、それぞれ次の内容の公開質問状を送付しました。
*****5/27日本共産党群馬県委員長あて公開質問状*****
令和6年5月27日
〒371-0844群馬県前橋市古市町1-47-3
日本共産党群馬県委員会
委員長 渋沢哲男 様
電話:027-251-6994 FAX:027-252-2704
〒371-0801 群馬県前橋市文京町1丁目15番10号
市民オンブズマン群馬
代表 小川 賢
TEL: 027-224-5867(事務局・鈴木)
090-5302-8312(代表・小川)
FAX: 027-224-6624
Mail: ogawakenpg@aol.com
渋川市古巻公民館建設予定地のスラグ及びその汚染土壌の撤去費用について(公開質問)
拝啓 日々益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
弊団体は、行政およびその関連機関を外部から監視し、当該機関による権限の不当な行使ないしは不行使による一般国民への権利利益侵害、並びに税金を原資とした公的資金の濫費について、調査および救済の勧告を図る活動をしている民間団体です。その活動方法としては、行政事件に関わる住民監査請求や住民訴訟にまで及ぶことがあり、そのための情報の入手手段としては、住民等からの情報提供のほか、行政への公開質問や情報開示請求等を活用しております。
さて、弊団体は大同特殊鋼(株)や東邦亜鉛(株)が建設資材と偽って特定有害物質が含まれるスラグを広く群馬県中に投棄してしまった事件の対策に微力ながら取り組んでまいりました。東邦亜鉛のスラグ問題では、貴委員会が開催にご尽力された旧箕郷町におけるスラグ対策会議に当会も参加させていただき、問題点の共有化を図らしていただいたこともございました。これらのスラグ問題も十年余りの時間が経過いたしましたが、スラグを投棄した原因者の負担でスラグを撤去させることを前提にこの問題に取り組む当会の姿勢は少しも変わっておりません。
ところで、令和5年12月渋川市議会定例会にて、古巻公民館建設予定地に敷設されたスラグが撤去されることを巡り、その撤去費用が問題になりました。そして、この議事に関して、角田喜和議員が遅刻する中、加藤幸子議員が税金でスラグを撤去する補正予算案に賛成しました。
その後、令和6年3月議会で議員提出議案第5号「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」が提出されると、角田喜和議員が質疑の上、反対討論を行い、日本共産党渋川市議団の2名の議員は本議案に反対しました。
弊団体は、渋川市や高崎市等におけるスラグ撤去運動を展開してきており、榛東村の高橋氏の自宅敷地内に埋設されたスラグ問題や太田市のスラグ問題の解決に向けても微力ながら応援しています。こうした取り組みの中で、貴委員会所属の渋川市議会議員2名による上記の行動には、大変戸惑っております。
渋川市のスラグ問題では、加藤・角田両議員の上記の反対行動が入る中、それでも弊団体として粘り強く活動を続け、再び市議会の場で「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」を上程していただくよう、引き続き決議の実現に向けた運動を展開しています。
そこで弊団体として、本議案が賛成多数で決議されることを目指してまいりたく、お忙しいところ誠に恐縮ですが、下記の質問にお答えくださいますようお願い申し上げます。
敬具
記
第1 角田喜和議員の質疑について
令和6年3月議会・議員提出議案第5号「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」において、角田喜和議員が質疑を行ったので、その内容を簡単に以下に示します。
――――――――――
角田議員:どのような法的措置をとるのか示してください。
埴田議員:妨害排除請求でございます。
角田議員:誰に対して法的措置をとるのでしょうか。根本的な問題については大同特殊鋼と佐藤建設工業ということになりますが、スラグを廃棄物としたのは群馬県が認定している。そうしますと「群馬県に対して対処せよ」というところが本筋ではないかと思うので、廃棄物と認定したところについては何ら見解をお持ちでないでしょうか?誰を相手に法的措置を取ろうとしているのでしょうか?
埴田議員:おそらく角田議員は群馬県県土整備部監理課通知のことを言っていると思われますが、この通知は凍結されている。しかもこの通知は出来高基準等を再生骨材と同等としたもので、敷砂利には使用できない、と書いてあります。古巻公民館の土地の利用を妨害しているのは市職員となりかねない状況です。市職員の責任を追及するというのであれば今後検討しますが、市職員に責任があるとは考えていません。佐藤建設工業と大同特殊鋼の両社に法的措置を取っていただきたいと考えています。
角田議員:私は倉嶋文書を否定するとか一切申し上げておりません。群馬県が廃棄物として認定したのです。その群馬県が認定した廃棄物の処理をどうするか、という問題がその前にあろうかと思います。この問題を起こした根本は佐藤建設工業と大同特殊鋼ということでありますけれども、(廃棄物と)認定した群馬県の対応が全くされていないというのが現状ではないでしょうか。例えば「行政代執行を行わせる」とか、そういったことも必要ではないかと思いますが、その辺についてどういう形で行わせるのか、私は全く分かりません。また誰に対して法的措置を、ということでしたが、佐藤建設工業と大同特殊鋼ということでありましたが、同時に訴えることはできない。例えば排出者なのかその辺についてもしっかりとした対応が求められる。法的措置について詳しく説明を求めます。また廃棄物認定した群馬県の対応をどう思うか。
埴田議員:角田議員がおっしゃる通り群馬県がしっかりと指導し撤去させていれば問題ないことだと思っております。ただ三者協議会の対応方針も、「(案)」のままで最終結論が出ていない状況です。また行政代執行についても市長に聞いたこともありますが、その気はないということでした。まず佐藤建設工業につきましては妨害排除請求していく。そして大同特殊鋼については排出者責任を追及していく。その辺は執行部の方でよく考えていただき、お願いするだけではなく、しっかり請求。請求に応じない場合には税金を回収でいるようしっかりと法的措置を取るという決議内容でございます。
――――――――――
この質疑について質問します。
【質問1-1】
角田議員は「佐藤建設工業と大同特殊鋼にスラグ撤去費用等を請求や法的措置を取る前に、廃棄物に認定した群馬県に対処せよ」との見解を示していますが、「群馬県への対処」とは何でしょうか?
行政代執行を群馬県に要求しろと角田議員は話していますので、「群馬県に対して法的措置を取れ」と質疑の中で示唆されているようですが、渋川市の所有する土地に関する妨害排除請求は渋川市にしかできません。群馬県に行政代執行の要請を行うこととは別に、渋川市は市有地の管理者として法的措置ができる、と弊団体は考えます。
渋川市議会の議員として、渋川市が群馬県に対する行政代執行の要請を行わないことにこだわるあまり、渋川市が市有地の管理者として法的措置を取ることについてなぜこれほど疑義をお持ちになった質疑を行うのでしょうか?
日本共産党群馬県委員会として、どのような見解をお持ちでしょうか。
【質問1-2】
現在、当団体に会員として所属している渋川市在住の松岡氏によると、「ありがたいことに群馬県森林環境部廃棄物・リサイクル課と伊藤・元県会議員の面談の場に参加させていただいたが、伊藤・元県会議員や塚越氏が一生懸命お話をされる中、角田喜和議員は下を向いて一言も話されなかった」と聞いています。
弊団体は、伊藤祐司・元県会議員が群馬県に何度もスラグ撤去を迫ったことは知っています。それでも群馬県は行政代執行などの措置を取りませんでした。相手があることですから仕方がありません。伊藤祐司・元県議や大沢綾子県議のご努力に感謝しています。
他方、角田喜和議員は、渋川市において「ミスタースラグ」と呼ばれたほど、盛んにスラグ問題に対応されてきた人物であると当会は認識しておりますが、同議員は渋川市議会議員として、スラグを認定した群馬県に行政代執行を要求したことがあるのでしょうか?
同じく渋川市議会議員である埴田議員は、「市長に行政代執行しろ、とお話しした」と回答しています。この観点からしても、角田議員が、渋川市を超えて市議会議員として「群馬県に行政代執行を要求しろ」とは無理難題だとは思いませんか?
日本共産党群馬県委員会としての見解をご教示ください。
【質問1-3】
埴田議員によると、この議案を市議会に提出するにあたり、スラグ問題に詳しい弁護士に相談した、と当会は聞いております。相談の結果、「佐藤建設工業に妨害排除請求を請求すると同時に廃棄物処理法第3条に基づいて大同特殊鋼に排出者責任を追及する」という議案に決まったそうです。
角田議員は「両社に同時に請求できない」と質疑の中で見解を述べていますが、これは日本共産党群馬委員会の指示でしょうか。
第2 角田議員の反対討論について
令和6年3月議会・議員提出議案第5号「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」において角田喜和議員が反対討論を行ったので、その内容を簡単に示します。
――――――――――
角田喜和議員
「市民の税金を使ってスラグ撤去する費用を排出者また搬入者に責任を負わせるべきだというところは同じ立場であります。しかしながら、先ほどの質疑の中で誰を相手に法的措置をというところでは二社ということで出されましたが、その内容について妨害排除請求とそのほか責任を負わせるべきではないかということでありましたが、その法的措置を取る前の中身についてまだ結論が出ていない。それをしっかりとさせるべきではないかと思います。その後の措置でも何ら遅くはないと思いますので原因者に請求することについては賛成できますが、それに伴う法的措置を取っていくことには時期尚早と思い反対をいたします。」
――――――――――
この討論について質問します。
【質問2-1】
角田議員は「法的措置を取る前の中身についてまだ結論が出ていない、それをしっかりとさせるべきではないかと思います。」と発言しています。
同議員は「群馬県に措置命令や行政代執行を発出させよ」ということを言っているのかと思われますが、弊団体では伊藤祐司・元県会議員が何度もスラグ撤去を群馬県に要求してきたことを知っています。また、大沢綾子県会議員が勉強しながら懸命に環境問題に取り組んでいることを知っています。スラグ問題も十年余りが経過しています、もう残された時間は少ないと考えています。
そこで質問です。日本共産党群馬委員会では、角田議員に「群馬県に措置命令他を発出させる」よう行動させているのでしょうか?
角田議員はスラグについて最近はあまり活動されていないようですが、自分の活動が停滞していることを棚に上げたまま、反対討論をすることについて、日本共産党群馬県委員会として、問題はないとお考えでしょうか?
【質問2-2】
古巻公民館建設予定地のスラグが撤去されるにあたり、法的措置をとることは時期尚早ではなく、今しかないと思われます。
このことについて、日本共産党群馬県委員会として、どのようにお考えでしょうか?
【質問2-3】
角田議員は、「原因者に請求することについては賛成できますが、それに伴う法的措置を取っていくことには時期尚早と思い反対をいたします。」と反対討論されています。
弊団体は、スラグの搬入者や排出者に請求の意思表示をすることが法的措置の第1歩であると考えます。つまり、原因者への請求も法的措置です。同議員が原因者に請求することに賛成なら、法的措置にも賛成しなければ辻褄が合いません。
この点について、日本共産党群馬県委員会はどのように思われますか?
【質問2-4】
日本共産党群馬県委員会のご見解として、スラグに対するお考えは、税金を使ってのスラグ撤去なのでしょうか?
【質問2-5】
スラグを原因者負担で撤去させることを活動の基本と考えて行動してきた弊団体にとって、日本共産党渋川市議団所属のお二人の議員の存在は大きな戸惑いを禁じえません。現在、弊団体渋川支部では再び「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」を市議会に提出するよう運動をしています。
日本共産党群馬県委員会はこの決議案が渋川市議会に上程された場合、どのように対応されるおつもりでしょうか?貴会の率直な見解をご教示ください。
以上、よろしくお願いします。なお、回答については、公務多忙の折、誠に恐縮ですが、2024年6月7日(金)までに書面にて郵送あるいはFAXまたはメールにて上記弊連絡先まで折り返し送達いただければ幸いです。
なお、何らかの事情によりこの期限までの回答が不能である場合は、大変お手数ではありますが上記弊連絡先までお伝えいただきたく存じます。
以上
*****5/27日本共産党北毛地区代表者あて公開質問状*****
令和6年5月27日
〒377-0008群馬県渋川市渋川(藤ノ木)2661
日本共産党北毛地区委員会
代表者 福田あい子 様
電話:0279-22-0511 FAX:0279-23-9317
〒371-0801 群馬県前橋市文京町1丁目15番10号
市民オンブズマン群馬
代表 小川 賢
TEL: 027-224-5867(事務局・鈴木)
090-5302-8312(代表・小川)
FAX: 027-224-6624
Mail: ogawakenpg@aol.com
渋川市古巻公民館建設予定地のスラグ及びその汚染土壌の撤去費用について(公開質問)
拝啓 日々益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
弊団体は、行政およびその関連機関を外部から監視し、当該機関による権限の不当な行使ないしは不行使による一般国民への権利利益侵害、並びに税金を原資とした公的資金の濫費について、調査および救済の勧告を図る活動をしている民間団体です。その活動方法としては、行政事件に関わる住民監査請求や住民訴訟にまで及ぶことがあり、そのための情報の入手手段としては、住民等からの情報提供のほか、行政への公開質問や情報開示請求等を活用しております。
さて、弊団体は大同特殊鋼(株)や東邦亜鉛(株)が建設資材と偽って特定有害物質が含まれるスラグを広く群馬県中に投棄してしまった事件の対策に微力ながら取り組んでまいりました。東邦亜鉛のスラグ問題では、貴委員会が開催にご尽力された旧箕郷町におけるスラグ対策会議に当会も参加させていただき、問題点の共有化を図らしていただいたこともございました。これらのスラグ問題も十年余りの時間が経過いたしましたが、スラグを投棄した原因者の負担でスラグを撤去させることを前提にこの問題に取り組む当会の姿勢は少しも変わっておりません。
ところで、令和5年12月渋川市議会定例会にて、古巻公民館建設予定地に敷設されたスラグが撤去されることを巡り、その撤去費用が問題になりました。そして、この議事に関して、角田喜和議員が遅刻する中、加藤幸子議員が税金でスラグを撤去する補正予算案に賛成しました。
その後、令和6年3月議会で議員提出議案第5号「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」が提出されると、角田喜和議員が質疑の上、反対討論を行い、日本共産党渋川市議団の2名の議員は本議案に反対しました。
弊団体は、渋川市や高崎市等におけるスラグ撤去運動を展開してきており、榛東村の高橋氏の自宅敷地内に埋設されたスラグ問題や太田市のスラグ問題の解決に向けても微力ながら応援しています。こうした取り組みの中で、貴委員会所属の渋川市議会議員2名による上記の行動には、大変戸惑っております。
渋川市のスラグ問題では、加藤・角田両議員の上記の反対行動が入る中、それでも弊団体として粘り強く活動を続け、再び市議会の場で「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」を上程していただくよう、引き続き決議の実現に向けた運動を展開しています。
そこで弊団体として、本議案が賛成多数で決議されることを目指してまいりたく、お忙しいところ誠に恐縮ですが、下記の質問にお答えくださいますようお願い申し上げます。
敬具
記
第1 角田喜和議員の質疑について
令和6年3月議会・議員提出議案第5号「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」において、角田喜和議員が質疑を行ったので、その内容を簡単に以下に示します。
――――――――――
角田議員:どのような法的措置をとるのか示してください。
埴田議員:妨害排除請求でございます。
(以下、群馬県委員会あてと同文)
――――――――――
この質疑について質問します。
【質問1-1】
角田議員は「佐藤建設工業と大同特殊鋼にスラグ撤去費用等を請求や法的措置を取る前に、廃棄物に認定した群馬県に対処せよ」との見解を示していますが、「群馬県への対処」とは何でしょうか?
行政代執行を群馬県に要求しろと角田議員は話していますので、「群馬県に対して法的措置を取れ」と質疑の中で示唆されているようですが、渋川市の所有する土地に関する妨害排除請求は渋川市にしかできません。群馬県に行政代執行の要請を行うこととは別に、渋川市は市有地の管理者として法的措置ができる、と弊団体は考えます。
渋川市議会の議員として、渋川市が群馬県に対する行政代執行の要請を行わないことにこだわるあまり、渋川市が市有地の管理者として法的措置を取ることについてなぜこれほど疑義をお持ちになった質疑を行うのでしょうか?
日本共産党北毛地区委員会として、どのような見解をお持ちでしょうか。
【質問1-2】
現在、当団体に会員として所属している渋川市在住の松岡氏によると、「ありがたいことに群馬県森林環境部廃棄物・リサイクル課と伊藤・元県会議員の面談の場に参加させていただいたが、伊藤・元県会議員や塚越氏が一生懸命お話をされる中、角田喜和議員は下を向いて一言も話されなかった」と聞いています。
弊団体は、伊藤祐司・元県会議員が群馬県に何度もスラグ撤去を迫ったことは知っています。それでも群馬県は行政代執行などの措置を取りませんでした。相手があることですから仕方がありません。伊藤祐司・元県議や大沢綾子県議のご努力に感謝しています。
他方、角田喜和議員は、渋川市において「ミスタースラグ」と呼ばれたほど、盛んにスラグ問題に対応されてきた人物であると当会は認識しておりますが、同議員は渋川市議会議員として、スラグを認定した群馬県に行政代執行を要求したことがあるのでしょうか?
同じく渋川市議会議員である埴田議員は、「市長に行政代執行しろ、とお話しした」と回答しています。この観点からしても、角田議員が、渋川市を超えて市議会議員として「群馬県に行政代執行を要求しろ」とは無理難題だとは思いませんか?
日本共産党北毛地区委員会としての見解をご教示ください。
【質問1-3】
埴田議員によると、この議案を市議会に提出するにあたり、スラグ問題に詳しい弁護士に相談した、と当会は聞いております。相談の結果、「佐藤建設工業に妨害排除請求を請求すると同時に廃棄物処理法第3条に基づいて大同特殊鋼に排出者責任を追及する」という議案に決まったそうです。
角田議員は「両社に同時に請求できない」と質疑の中で見解を述べていますが、これは日本共産党群馬委員会の指示でしょうか。
第2 角田議員の反対討論について
令和6年3月議会・議員提出議案第5号「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」において角田喜和議員が反対討論を行ったので、その内容を簡単に示します。
――――――――――
角田喜和議員
「市民の税金を使ってスラグ撤去する費用を排出者また搬入者に責任を負わせるべきだというところは同じ立場であります。しかしながら、先ほどの質疑の中で誰を相手に法的措置をというところでは二社ということで出されましたが、その内容について妨害排除請求とそのほか責任を負わせるべきではないかということでありましたが、その法的措置を取る前の中身についてまだ結論が出ていない。それをしっかりとさせるべきではないかと思います。その後の措置でも何ら遅くはないと思いますので原因者に請求することについては賛成できますが、それに伴う法的措置を取っていくことには時期尚早と思い反対をいたします。」
――――――――――
この討論について質問します。
【質問2-1】
角田議員は「法的措置を取る前の中身についてまだ結論が出ていない、それをしっかりとさせるべきではないかと思います。」と発言しています。
同議員は「群馬県に措置命令や行政代執行を発出させよ」ということを言っているのかと思われますが、弊団体では伊藤祐司・元県会議員が何度もスラグ撤去を群馬県に要求してきたことを知っています。また、大沢綾子県会議員が勉強しながら懸命に環境問題に取り組んでいることを知っています。スラグ問題も十年余りが経過しています、もう残された時間は少ないと考えています。
そこで質問です。日本共産党群馬委員会では、角田議員に「群馬県に措置命令他を発出させる」よう行動させているのでしょうか?
角田議員はスラグについて最近はあまり活動されていないようですが、自分の活動が停滞していることを棚に上げたまま、反対討論をすることについて、日本共産党北毛地区委員会として、問題はないとお考えでしょうか?
【質問2-2】
古巻公民館建設予定地のスラグが撤去されるにあたり、法的措置をとることは時期尚早ではなく、今しかないと思われます。
このことについて、日本共産党北毛地区委員会として、どのようにお考えでしょうか?
【質問2-3】
角田議員は、「原因者に請求することについては賛成できますが、それに伴う法的措置を取っていくことには時期尚早と思い反対をいたします。」と反対討論されています。
弊団体は、スラグの搬入者や排出者に請求の意思表示をすることが法的措置の第1歩であると考えます。つまり、原因者への請求も法的措置です。同議員が原因者に請求することに賛成なら、法的措置にも賛成しなければ辻褄が合いません。
この点について、日本共産党北毛地区委員会はどのように思われますか?
【質問2-4】
日本共産党北毛地区委員会のご見解として、スラグに対するお考えは、税金を使ってのスラグ撤去なのでしょうか?
【質問2-5】
スラグを原因者負担で撤去させることを活動の基本と考えて行動してきた弊団体にとって、日本共産党渋川市議団所属のお二人の議員の存在は大きな戸惑いを禁じえません。現在、弊団体渋川支部では再び「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」を市議会に提出するよう運動をしています。
日本共産党北毛地区委員会はこの決議案が渋川市議会に上程された場合、どのように対応されるおつもりでしょうか?貴会の率直な見解をご教示ください。
以上、よろしくお願いします。なお、回答については、公務多忙の折、誠に恐縮ですが、2024年6月7日(金)までに書面にて郵送あるいはFAXまたはメールにて上記弊連絡先まで折り返し送達いただければ幸いです。
なお、何らかの事情によりこの期限までの回答が不能である場合は、大変お手数ではありますが上記弊連絡先までお伝えいただきたく存じます。
以上
*****5/27日本共産党渋川市議団角田市議あて公開質問状*****
令和6年5月27日
〒377-0008群馬県渋川市渋川(藤ノ木)2661 日本共産党北毛地区委員会気付
日本共産党渋川市議団
角田喜和 様
〒371-0801 群馬県前橋市文京町1丁目15番10号
市民オンブズマン群馬
代表 小川 賢
TEL: 027-224-5867(事務局・鈴木)
090-5302-8312(代表・小川)
FAX: 027-224-6624
Mail: ogawakenpg@aol.com
渋川市古巻公民館建設予定地のスラグ及びその汚染土壌の撤去費用について(公開質問)
拝啓 日々益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
弊団体は、行政およびその関連機関を外部から監視し、当該機関による権限の不当な行使ないしは不行使による一般国民への権利利益侵害、並びに税金を原資とした公的資金の濫費について、調査および救済の勧告を図る活動をしている民間団体です。その活動方法としては、行政事件に関わる住民監査請求や住民訴訟にまで及ぶことがあり、そのための情報の入手手段としては、住民等からの情報提供のほか、行政への公開質問や情報開示請求等を活用しております。
さて、弊団体は大同特殊鋼(株)や東邦亜鉛(株)が建設資材と偽って特定有害物質が含まれるスラグを広く群馬県中に投棄してしまった事件の対策に微力ながら取り組んでまいりました。東邦亜鉛のスラグ問題では、貴委員会が開催にご尽力された旧箕郷町におけるスラグ対策会議に当会も参加させていただき、問題点の共有化を図らしていただいたこともございました。これらのスラグ問題も十年余りの時間が経過いたしましたが、スラグを投棄した原因者の負担でスラグを撤去させることを前提にこの問題に取り組む当会の姿勢は少しも変わっておりません。
ところで、令和5年12月渋川市議会定例会にて、古巻公民館建設予定地に敷設されたスラグが撤去されることを巡り、その撤去費用が問題になりました。そして、この議事に関して、角田喜和議員が遅刻する中、加藤幸子議員が税金でスラグを撤去する補正予算案に賛成しました。
その後、令和6年3月議会で議員提出議案第5号「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」が提出されると、角田喜和議員が質疑の上、反対討論を行い、日本共産党渋川市議団の2名の議員は本議案に反対しました。
弊団体は、渋川市や高崎市等におけるスラグ撤去運動を展開してきており、榛東村の高橋氏の自宅敷地内に埋設されたスラグ問題や太田市のスラグ問題の解決に向けても微力ながら応援しています。こうした取り組みの中で、貴委員会所属の渋川市議会議員2名による上記の行動には、大変戸惑っております。
渋川市のスラグ問題では、加藤・角田両議員の上記の反対行動が入る中、それでも弊団体として粘り強く活動を続け、再び市議会の場で「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」を上程していただくよう、引き続き決議の実現に向けた運動を展開しています。
そこで弊団体として、本議案が賛成多数で決議されることを目指してまいりたく、お忙しいところ誠に恐縮ですが、下記の質問にお答えくださいますようお願い申し上げます。
敬具
記
第1 角田喜和議員の質疑について
令和6年3月議会・議員提出議案第5号「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」において、角田喜和議員が質疑を行ったので、その内容を簡単に以下に示します。
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角田議員:どのような法的措置をとるのか示してください。
埴田議員:妨害排除請求でございます。
(以下、群馬県委員会あてと同文)
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この質疑について質問します。
【質問1-1】
貴殿は「佐藤建設工業と大同特殊鋼にスラグ撤去費用等を請求や法的措置を取る前に、廃棄物に認定した群馬県に対処せよ」との見解を示していますが、「群馬県への対処」とは何でしょうか?
行政代執行を群馬県に要求しろと貴殿は話されていますので、「群馬県に対して法的措置を取れ」と質疑の中で示唆されているようですが、渋川市の所有する土地に関する妨害排除請求は渋川市にしかできません。群馬県に行政代執行の要請を行うこととは別に、渋川市は市有地の管理者として法的措置ができる、と弊団体は考えます。
渋川市議会の議員として、渋川市が群馬県に対する行政代執行の要請を行わないことにこだわるあまり、渋川市が市有地の管理者として法的措置を取ることについてなぜこれほど疑義をお持ちになった質疑を行うのでしょうか?
貴殿はなぜ群馬県への行政代執行と渋川市が土地所有者として法的措置を取ることを同時に行えないと考えておられるのでしょうか。
【質問1-2】
現在、当団体に会員として所属している渋川市在住の松岡氏によると、「ありがたいことに群馬県森林環境部廃棄物・リサイクル課と伊藤・元県会議員の面談の場に参加させていただいたが、伊藤・元県会議員や塚越氏が一生懸命お話をされる中、角田喜和議員は下を向いて一言も話されなかった」と聞いています。
弊団体は、伊藤祐司・元県会議員が群馬県に何度もスラグ撤去を迫ったことは知っています。それでも群馬県は行政代執行などの措置を取りませんでした。相手があることですから仕方がありません。伊藤祐司・元県議や大沢綾子県議のご努力に感謝しています。
他方、貴殿は、渋川市において「ミスタースラグ」と呼ばれたほど、盛んにスラグ問題に対応されてきた人物であると当会は認識しておりますが、貴殿は渋川市議会議員として、スラグを認定した群馬県に行政代執行を要求したことがあるのでしょうか?
同じく渋川市議会議員である埴田議員は、「市長に行政代執行しろ、とお話しした」と回答しています。この観点からしても、貴殿が、渋川市を超えて市議会議員として「群馬県に行政代執行を要求しろ」と言うのは無理難題だとは思いませんか?
【質問1-3】
埴田議員によると、この議案を市議会に提出するにあたり、スラグ問題に詳しい弁護士に相談した、と当会は聞いております。相談の結果、「佐藤建設工業に妨害排除請求を請求すると同時に廃棄物処理法第3条に基づいて大同特殊鋼に排出者責任を追及する」という議案に決まったそうです。
貴殿は、なぜ両社に同時に請求できないと考えておられるのでしょうか?
第2 角田議員の反対討論について
令和6年3月議会・議員提出議案第5号「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」において角田喜和議員が反対討論を行ったので、その内容を簡単に示します。
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角田喜和議員
「市民の税金を使ってスラグ撤去する費用を排出者また搬入者に責任を負わせるべきだというところは同じ立場であります。しかしながら、先ほどの質疑の中で誰を相手に法的措置をというところでは二社ということで出されましたが、その内容について妨害排除請求とそのほか責任を負わせるべきではないかということでありましたが、その法的措置を取る前の中身についてまだ結論が出ていない。それをしっかりとさせるべきではないかと思います。その後の措置でも何ら遅くはないと思いますので原因者に請求することについては賛成できますが、それに伴う法的措置を取っていくことには時期尚早と思い反対をいたします。」
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この討論について質問します。
【質問2-1】
貴殿は「法的措置を取る前の中身についてまだ結論が出ていない、それをしっかりとさせるべきではないかと思います。」と発言しています。
貴殿は「群馬県に措置命令や行政代執行を発出させよ」ということを言っているのかと思われますが、弊団体では伊藤祐司・元県会議員が何度もスラグ撤去を群馬県に要求してきたことを知っています。また、大沢綾子県会議員が勉強しながら懸命に環境問題に取り組んでいることを知っています。スラグ問題も十年余りが経過しています、もう残された時間は少ないと考えています。
そこで質問です。貴殿は「群馬県に措置命令他を発出させる」よう行動されておられるのでしょうか?
貴殿はスラグについて最近はあまり活動されていないようですが、自分を棚に上げたまま、反対討論をすることについて、問題はないとお考えでしょうか?
【質問2-2】
古巻公民館建設予定地のスラグが撤去されるにあたり、法的措置をとることは時期尚早ではなく、今しかないと思われます。
貴殿は、市議会議員が関心をなくすまで時間を引き延ばすおつもりでしょうか?
【質問2-3】
貴殿は、「原因者に請求することについては賛成できますが、それに伴う法的措置を取っていくことには時期尚早と思い反対をいたします。」と反対討論されています。
弊団体は、スラグの搬入者や排出者に請求の意思表示をすることが法的措置の第1歩であると考えます。つまり、原因者への請求も法的措置です。同議員が原因者に請求することに賛成なら、法的措置にも賛成しなければ辻褄が合いません。
この点について、貴殿はどのようにお考えですか?
【質問2-4】
貴殿や加藤幸子議員のご見解として、スラグに対するお考えは、税金を使ってのスラグ撤去なのでしょうか?
【質問2-5】
スラグを原因者負担で撤去させることを活動の基本と考えて行動してきた弊団体にとって、日本共産党渋川市議団所属のお二人の議員の存在は大きな戸惑いを禁じえません。現在、弊団体渋川支部では再び「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」を市議会に提出するよう運動をしています。
貴殿はこの決議案が渋川市議会に上程された場合、どのように対応されるおつもりでしょうか?また、反対ありきの理不尽な質疑や討議を行うのでしょうか?率直な見解をご教示ください。
以上、よろしくお願いします。なお、回答については、公務多忙の折、誠に恐縮ですが、2024年6月7日(金)までに書面にて郵送あるいはFAXまたはメールにて上記弊連絡先まで折り返し送達いただければ幸いです。
なお、何らかの事情によりこの期限までの回答が不能である場合は、大変お手数ではありますが上記弊連絡先までお伝えいただきたく存じます。
以上
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■さて、市民オンブズマン群馬渋川支部の切なる願いが功を奏したかどうかは、分かりませんが、令和6年6月24日の渋川市議会閉会日に同じ決議案が再び上程されました。
*****6/24決議案*****
https://www.city.shibukawa.lg.jp/manage/contents/upload/667a60242112d.pdf
議員提出議案第7号
古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議
上記議案を別紙のとおり会議規則第14条第1項の規定により提出します。
令和6年6月24日
渋川市議会議長 安 カ 川 信 之 様
提出者 渋川市議会議員 埴 田 裕 之
賛成者 渋川市議会議員 須 田 勝
同 同 望 月 昭 治
同 同 角 田 喜 和
=====別紙=====
議員提出議案第7号
古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議
現在、渋川市では古巻公民館建設に向けて事業が進められているが、建設予定地のフッ素及びその化合物の環境基準値超過が判明し、その調査費用18,920千円及び汚染土壌等の除去搬出工事費用125,664千円の補正予算が令和4年12月及び令和5年12月に可決された。
本件のフッ素及びその化合物の環境基準値超過は、平成23年度の古巻中部地区ほ場整備工事において埋設された再生路盤材の鉄鋼スラグに起因している。その鉄鋼スラグは当時、大同特殊鋼株式会社が排出し、株式会社佐藤建設工業に処理を委託したもので、株式会社佐藤建設工業はその鉄鋼スラグを正規の処理をせずに天然石と混合し、再生路盤材として当該土地に埋設した。このように、本件の土壌汚染については株式会社佐藤建設工業にその原因をつくり出した責任があり、また、同社に鉄鋼スラグの処理を委託した大同特殊鋼株式会社も排出事業者として責任を免れることはできない。
このことから、今回の汚染土壌等に関する一連の支出はその原因をつくり出した上記2社が負担すべきであり、市民が納めた血税から負担することはあってはならない。
よって、本市議会は渋川市長髙木勉に対し、汚染土壌等の調査費及び除去搬出工事費を原因者に請求すること並びに請求に伴う法的措置をとることを求める。
以上、決議する。
令和6年6月 日
群馬県渋川市議会
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■他方、当会代表が、日本共産党の関連3組織あてに提出した公開質問状への回答は、6月7日(金)を期限としていました。すると、期限日当日の午前10時7分前に、群馬県委員会の渋谷委員長から当会代表に「いただいた3通に対してそれぞれ回答すべく、調整しており、もう少し時間が必要なので容赦願いたい」との電話連絡がありました。当会からは「事情は承知しました。では、来週中にはいただけるということで」と伝えました。
そして、翌週の6月14日(金)11時32分に再び渋谷委員長から当会代表に電話がありました。内容は「回答書はほぼ出来上がっているが、まだ組織として稟議が残っているので、もう少し待ってほしい」というものでした。
しかし、その後一週間経過した6月21日になっても回答書は届く気配がなく、時間だけが日々過ぎる中で、地元渋川市の日本共産党渋川市議団がどのような対応をするのか、注目されましたが、上記の6月24日の決議案をご覧いただくとお分かりのとおり、なんと角田喜和議員が賛成議員に名を連ねたのです。「すわっ、スラグ撤去費用を税金で負担することから取り戻せるのか!?」と、良識ある市民の間で期待が高まりました。
しかし、その期待は敢え無く潰えてしまいました。
■この決議案の提出者である埴田議員によると、「角田・加藤議員とも賛成していただける予定だった」とのことでした。ところが、いざ採決となると、加藤議員は反対しました。やはり加藤議員は、何が何でもスラグ撤去費用を税金から支出させたいようです。共産党渋川市議団所属の両議員ですが、賛否が分かれるという異常な事態です。
他方、これとは別に日本共産党は不可解な決議案を提出しています。
*****6/24共産党の決議案*****
https://www.city.shibukawa.lg.jp/manage/contents/upload/667a60337a9c1.pdf
議員提出議案第8号
古巻公民館建設予定地のスラグ及びその汚染土壌の撤去費用の請求と市内のスラグ汚染土壌の全量撤去・原状回復を排出企業に求めることに関する決議
上記議案を別紙のとおり会議規則第14条第1項の規定により提出します。
令和6年6月24日
渋川市議会議長 安 カ 川 信 之 様
提出者 渋川市議会議員 角 田 喜 和
賛成者 渋川市議会議員 加 藤 幸 子
同 同 埴 田 裕 之
=====別紙=====
議員提出議案第8号
古巻公民館建設予定地のスラグ及びその汚染土壌の撤去費用の請求と市内のスラグ汚染土壌の全量撤去・原状回復を排出企業に求めることに関する決議
大同特殊鋼株式会社の有害鉄鋼スラグ問題については、使用箇所の全容解明・撤去にはほど遠いばかりか、渋川市が古巻公民館建設予定地のスラグ及びその汚染土壌の撤去と費用負担を大同特殊鋼株式会社に求めても拒否する状況が続いている。
渋川市は、責任企業の開き直りを許すことなく、全量撤去、原状回復の措置命令を行うことを群馬県に要求してきた。
第一に、古巻公民館のスラグ撤去については、いつまでも現状のままでは、地元住民の切実な願いであった公民館の建設はできず、市税を使い撤去したことは妥当な選択であった。しかし、スラグ撤去の責任は排出者である大同特殊鋼株式会社にあることは変わりない。よって、渋川市は徹底的に企業責任、排出者責任を取らせるように、引き続き群馬県に要望するとともに、原因者である大同特殊鋼株式会社に対する責任追及と鉄鋼スラグ・汚染土壌の撤去費用を請求すること。
第二に、いまだに市内の至るところに残存するスラグが、市民の健康を脅かしている。市民の健康と安全・安心を守る観点で、全市をあげて、知恵と力を尽くし、渋川市が明確な方針を出して、大同特殊鋼株式会社に請求できるような状況をつくり、一刻も早く市内のスラグを全量撤去すること。
本市議会は髙木勉渋川市長に対し、上記2項目について早急に対処することを求める。
以上、決議する。
令和6年6月 日
群馬県渋川市議会
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以上のとおり、共産党の決議案の内容は、スラグ撤去費用を税金から支出することは妥当である事、またスラグ排出者の大同特殊鋼にスラグ撤去費用を請求することが書かれています。
しかし古巻公民館建設予定地のスラグ撤去費用については、今まで1円たりとも大同特殊鋼が費用負担に応じていません。なので、共産党がこの決議案はあまり意味がありません。実行する決意を伴わない決議案など絵にかいた餅同然ですので、共産党のこの不可解な決議案は「市民が忘れるのを待つ」という思惑を含んだシロモノとしか思えません。
■それよりなによりも、スラグ投棄の実行犯である㈱佐藤建設工業に対して、丁寧に請求と法的措置の手段を執っていくことが効果的と思われます。ところが、加藤議員の行動をみていると、議員同士の約束を破ってまで、厳しい決議案に反対し、緩い決議案には賛成している様子がうかがえるのです。どうやら共産党渋川市議団として、スラグ撤去費用を原因者の大同特殊鋼や佐藤建設工業に請求することについて、拒絶反応を払しょくできていないようです。
渋川市では、市内にばらまかれている有害なスラグ撤去の費用を税金で支出することが決まっています。その費用について、渋川市の高木勉・市長は「大同特殊鋼に粘り強く費用負担に応ずるようお願いしていく」と、事あるごとに話しています。ところが実際には、1円たりとも回収できておらず、行き詰まりを見せています。
この困難な状況をなんとか打開しようと、スラグ投棄の実行犯に対して、丁寧に、撤去費用の請求とそのための法的措置をとるよう、一部の市議会議員が求めています。ところが、日本共産党渋川市議団の加藤幸子議員は、この動きに対して拒絶反応を示しています。よっぽど、㈱佐藤建設工業に対して、丁寧に撤去費用を請求することを嫌がっているようです。
日本共産党は当会の公開質問状に対する回答について、時間稼ぎをするのみで未だに返事をよこしません。今の所、共産党の本音としては、スラグは税金で撤去することにあり、しかし、それでは良識ある渋川市民の手前、体裁が悪いため、体裁を取り繕るため、表面上は大同特殊鋼(株)に費用負担をお願いするようなふりをする必よぐあると考えていて、その実態は、「この問題を市民が忘れるのを待つ」という考えのように思われてなりません。
【6/28追記】
そうした最中、6月28日午後1時2分に当会事務局あてに日本共産党群馬県委員会から次の回答FAXがありました。
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*****6/28日本共産党群馬県委員会からのFAX*****
24-06-28;13:02 1/1
市民オンプズマン群馬
代表 小川 賢 様
2024年6月28日
日本共産党群馬県委員会
委員長 渋沢哲男
前橋市古市町1-47-3
電話027-251-6994 • FAX027-252-2704
「渋川市古巻公民餡建設予定地のスラグ及びその汚染土壌の撤去喪用について」の公開質問についての回答
貿団体の県民の命と安全、利益を守る献身的な活動に心から敬意を表します。
また、回答が遅れたことを心からお詫びいたします。
大I司特殊鋼の有害鉄鋼スラグ問題については`使用力所の全容解明・撤去にはほど遠いばかりか、渋川市がスラグの撤去と盤用負担を求めても拒否する状況が続いています。
日本共産党は、費任企業の開き直りを許すことなく、全景撤去、原状回復の措罷命令を行うことを群馬県に求めるとともに、渋川市に対しても、群馬県に措晋命令を出すように繰り返し要求してきました。
渋川市古巻公民館建設予定地のスラグ及びその汚染土壌の撤去喪用についても、前述のような観点で、市民の安全と利益を守るために、徹底的に企業責任、排出者責任をとらせるように、渋川市や群馬県に要望するとともに、渋川市が市民の税金で撤去したスラグの炭用については、原因者である大同特殊鋼株式会社が負担するのが当然だと考えています。
以上。
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【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
※参考情報
**********群馬建設新聞2023年10月28日
群馬県渋川市 古巻公民館建設、12月補正予算に盛り込む方向で計画
渋川市は、建て替えを計画している古巻公民館(八木原678)について、建設工事費を12月の補正予算に盛り込む方向で準備を進めている。工期を14カ月とし、2023年から26年の3カ年での債務負担行為に設定する方向で検討を行っている。
同公民館の実施設計は2022年度に神山設計(前橋市)がまとめており、建物構造をRC造2階建てとし、延べ床面積2500㎡程度としている。地元の代表者などとの建設検討委員会が19年から開かれており、地元からの要望として500席のホールほか、学習室120席、図書室、視聴覚室、和室、創作室、調理室などの設置があがっていた。新たなホールは移動式観覧席となる計画で、多目的ホールや災害時には避難所として活用する方針。また、発電設備として太陽光パネルも設置する方向で計画を進めている。20年度に委託した基本設計についても神山設計が担当した。
同公民館では長らく建て替え事業が計画されており、当初、24年度の供用開始を目指していたものの、既存の駐車場から基準値を超えるフッ素およびフッ素化合物が検出されたことから計画を変更。土壌汚染の要因として大同特殊鋼渋川工場(石原500)のスラグが見込まれ、22年度に土壌汚染状況調査を環境技研(高崎市)へ委託し、敷地全体4126・23㎡を対象に調査した。23年8月末で調査が終了し県へ報告。9月に県から土壌汚染対策法に基づく人の健康被害の恐れがない形質変更時要届出区域に指定された。これを受け、区域解除に向けた土壌除去費用についても、12月補正予算に盛り込むとしている。
駐車場の拡張も想定。敷地東側の利用が現在検討されている。整備には農用地区域からの除外申請や農地転用などの手続きが必要となる。
公民館建設については、敷地北側に位置する既存公民館を稼働しつつ、南側に新施設を建設、完成後に機能を移す。ただし、既存公民館の図書室に当たる部分が建て替え時に新施設と重なるため、先行して解体する計画となっている。
既存公民館は1988年に農業用研修施設として建設、後に公民館へ転用した。建物規模はS造平屋、床面積645・94㎡。老朽化や手狭になっているなどの課題に対応するため、建て替えを決定した。
古巻地区は人口増加が見込まれる地域でもあり、ユニバーサルデザインの追求や多様なイベントの開催、防災機能や住民票の発行などの行政サービス機能を持たせるなどといった施設を目指している。
公民館関連の建設事業では、20年度に子持公民館の別棟改修工事を行っている。建築・電気・機械の3分離とし、建築はA・B等級、機械と電気はA等級を対象とした。いずれも市内に本店を条件とする一般競争入札で公告した。
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