NPT再検討会議で長崎出身の被爆者がオンラインで発言へ
来月、アメリカで開かれるNPT=核拡散防止条約の再検討会議で、日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会は、代表者がオンラインで発言することになり、発言者に決まった長崎出身の被爆者が、「核兵器が何をもたらすのか、被爆の実相を伝えたい」と思いを話しました。
日本被団協はNPTの再検討会議に毎回、数十人規模の代表団を派遣してきましたが、新型コロナウイルスの影響で今回は派遣を断念し、日本時間の来月7日に行われる各国のNGOが意見表明を行うセッションで、代表者の発言を収録した5分ほどのビデオを上映することになりました。
発言するのは長崎出身の被爆者、和田征子さん(78)で、27日、オンラインで取材に応じ、「被爆したときは1歳だったので記憶がなく母から聞いたことしか話せませんが、話せる当事者が少なくなっていることも含め伝えなければならない。限られた時間ですが、核兵器が何をもたらすのか被爆の実相を各国の人たちに伝えたい」と話しました。