単気筒ライダー(だった男)のひとりごと

愛犬チビ と CB400SSライダーだった前期高齢者の日々

キャンセル

2022-10-27 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

内川に集うカモの数が、秋の深まりとともに増えてきました。

のどかなこの秋の日和も、もうじき寒々とした冬の景色に変わるんだよね。

 


 

インターバルを取りながら遠く最上川峡を見やれば、今日もそこだけ霧雲がかかっています。

結局、雨に濡れるか霧に濡れるかの話かあ・・・その時、ポケットの携帯が鳴った。

キクちゃんからだあ・・・

 


 

行けなくなるかもということは、誘った時にも話していたけど・・・

「キクちゃん、来ないの?」と、少しガッカリするジュンちゃんの顔が浮かんだ。

これで、一関から鎌さんの車に同乗するルートが消え、仙岩峠越えの一択になった。

 


 

自宅に戻り、汗を流す前にキクちゃんの宿泊予約をキャンセル。

アネとヤスは既にキャンセル済み。ちょっと寂しいけど、また近いうちにね。

 


 

雨にも負けず 風にも負けず 晩秋の凍えるような寒さにも負けない・・・

あとは、バイク乗りとしてのボクの腹の座り方の問題だ。

さあ、行くぞーーー


怪しい雲行き

2022-10-26 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

今晩も、あとは閑古鳥に任せて自宅に帰ろうと灯りを消した時、電話が鳴った。

もう半ばボランティア精神で営んでいるような三代目稼業だもんな。

大阪からの客人が困っているとなれば・・・と、夜な夜なトリスを口に含んだ。

アンクル・トリスのラベルを見ると、あの頃の懐かしさについ手に取ってしまう。

学生の分際で、トリキンなんて飲めたもんじゃねえ・・・なんて言っていたのにね。

 


 

酔い加減がいい感じになってきたあたりで、思いもかけない御仁ふたりがTV画面に現れた。

オカバヤシとイズミヤの「ふたりのビッグショー」は、リアルタイムで観たよ。

当時は楽曲に馴染みがなくてガッカリした記憶があるが、今日の二人には心打たれた。

 


 

当時と同じ内容の作品を観ているのに、ここまで心打たれるって何故なんでしょう。

熱を帯びてしまった感情はあとの処理が面倒なので、深入りしないようにしていたのになあ。

師匠のオカバヤシに「やれ!と言われた」と言って、リードを弾くイズミヤに少しびっくり。

さすが、プロフェッショナルだね。

 


 

今年も思うようにツーリングができなかったので、週末の盛岡行きには期待をしています。

気になる空模様。表側はまずまずですが、問題は行き帰りの裏側の雲行きだよね。

表側に出る最短の一関まで自力で行って、あとはボクも鎌さんに乗っけてもらおうかなあ。

盛岡までの道中、4人でワイワイやっていたら、「いかり」で話すことがなくなるかあ。

 


 

国道46号で盛岡へ入るルートは、学生時代のJR田沢湖線の思い出に繋がる。

仙岩峠を越えて雫石の平野に入り、左手に見えてくる岩手山の姿にいつもジーーーンとくる。

ボクが仙岩峠越えの国道46号ルートに拘る理由は、そこなんですよね。

 


 

あの年から、ちょうど50年かあ・・・、50年!だって。

いやんなっちゃうなあ・・・・

この景色が観られるよう、雲行きの好転には最後の最後まで期待をしましょう。


ガラパゴス人の哀しさ

2022-10-12 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

何気なく切り替えたNHKの画面に「姫神山」の文字を観た。

ああ、「にっぽん百低山」だあ。二十分も過ぎてる・・・もう終わりじゃん。

この登山ルートは、ボク等が三年前に登ったルートと同じような気がする。

 


 

頂上を目前にして、急に視界の開けた場所に出くわす。

そこで一息つく吉田類さんと伊藤歩さん。

「たぶんここに腰掛けて眺めたのかな?」は、石川啄木に思いを馳せてのものでしょう。

 


 

この場所は、三年前のボク等も岩手山を背景にスナップ写真を撮ったところだね。

もう少し晴れていたらなんて思ったけれど、放送時の濃霧と比べれば幸運だったんだね。

 


 

姫神山は全山花崗岩で出来ていて、山頂付近には巨岩奇岩が多く露出しているとのこと。

この「笠石」には、見覚えがあるなあ・・・

 


 

必死に登ろとするキクちゃんに、絶望的に背を向けたオサム。

あん時の岩じゃねえ・・・? ちょっと違うかあ。

 


 

今年目論んでいた泉ヶ岳とか栗駒山は、来年に持ち越しになりそうだね。

疫病が収まらなかったせいもあるけど、ボク等の体力もそう余裕があるわけじゃない。

ボク等の山登りには、お山の大将オサムがいないと始まらない。頼りにしているよ。

 


 

そして、今月末には二年ぶりとなる盛岡での再会。

ガン先輩と鎌さんにホテルを知らせようとメールを送ろうとしたけれど、何度も失敗。

時間帯を変えながら何度も何度も試みたけれど、「失敗しました」のメッセージ。

諦めかけた時、SMSに変換・・・が現れた。えっ?そうじゃなかったの。

電話番号で送受信できるものには、S!メールとSMSの二つがあるらしい。

どこでそうなったのか、S!で送ってしまっていた・・・ガラパゴス人の哀しさだね。


心揺れて

2022-09-26 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

羽黒橋からでははっきり確認できませんが、たぶん川鵜の群れだと思います。

数羽単位で見ることはありますが、これだけの数の群れを見るのは初めてかなあ。

 


 

きれいに刈り込まれた芝生が、晴れた秋の日差しを受けて美しいですね。

ボクの年一回の芝生でのプレーも、その感触からは随分遠ざかってしまいましたねえ。

 


 

なーーんて、思っていた時に、とんでもないお誘いを受けました。

今秋も現役の応援をしようと、試合日程を後輩のフクシ君に問い合わせした時のこと。

「鵜住居で仙台との試合があります。岩手チームに入ってやりませんか」

 


 

フクシ君、随分サラッと、とんでもないことをいうなあ・・・

三年間ボールにすら触れていないし、猛者の集まりの岩手チームに見ず知らずのボクが・・・

でも、鵜住居、そう、あの釜石の鵜住居だぜ・・・、心が大きく揺れました。

天気も良さそうだし、久しぶりのロング・ツーリングのつもりで行ってみるかあ。

前日入りじゃないと無理かな、いや、当日の泊りかな。ホテルの空き状況も調べました。

 


 

「また、肋骨折って、帰ってくるんじゃないの」

カミさんの一言に気勢を削がれたわけじゃないけど、フクシ君には思い切ってのゴメンナサイ。

今も、まだもやもやしているけど、やっぱり色々とキツイよ。

彼からは、東北地区大学ラグビーリーグのHPがあることも教えてもらいました。

(HPのトップ画像が仙台勢ばかりなので、当ブログ用に岩手大学をメインにして改ざん)

 


 

鵜住居に心揺れていた頃、今度は、久しぶりにオサムから電話が入った。

午後8時の彼からの電話とくれば、大体察しが付く・・・、ああ、やっぱりなあ。

そうだよなあ、「いかり」も久しぶりだもんなあ・・・、よーーし、やろうよ!

盛岡でラグビーと出会って50年かあ、本当に幸運な出会いだったよなあ。


2022夏 一関へ(2/2)須川温泉大露天風呂

2022-08-30 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

釣山公園から磐井川を渡り国道4号を北上、間もなくして国道342号を西進する。

昨年の10月もコン先輩んちを辞した後、このルートで帰路についたんだよね。

 


 

さすがに紅葉には早い・・・どころか、新緑の季節のような爽やかな木漏れ日の路。

 


 

思わずバイクを降り、淡い緑の木々を見上げる。

ホントに気持ちがいいよ。

 


 

山道に入り、右手にずーーっとこの大きな山塊を見つつ、上ってきた。

これまで何度もこの道を走りながら、この山の名前を探ろうとしなかった。

なのに、今日に限って、あの時見た祭畤山が頭をかすめた。多分、そうだよ。

 


 

路肩に2008年6月に起きた岩手・宮城内陸地震の被災個所を示す標柱を見つけた。

 


 

標柱の先、磐井川の対岸にある地肌むき出しの斜面が目に入った。

斜面の中ほどに張り付くように盛り上がった個所は、崩落した大量の土砂だったのかあ。

何度も目にしたこの山肌を、あの地震に結び付けて見たことはなかったなあ。

 


 

一関市街から一時間ほどで、秋田県との県境にある須川温泉に着いた。

昨年は通り過ぎただけだったけど、今回は十二分に堪能することに決めていた。

須川温泉は五年ぶりだもんねえ、わくわくするよ。

 


 

これこれ! これですよ!

「今日は晴れているので、少し熱いかもしれません」

受付のおじさんが忠告してくれたけど、いやいや最高の適温!っていうやつですよ。

 


 

冷え気味の下肢に、ジンジン沁みるように温泉の熱さが伝わってきた。

いつまでも浸かっていられると思っていたけど、一度温まってしまうともうダメ。

その後は、上がっては浸かり、上がっては浸かりを何度も繰り返す。

 


 

ボクの他に数人の入浴客がいたけど、ほとんどの時間、ボクの貸し切り状態。

背中越しに、隣の女性用の風呂から声が漏れ聞こえてきた・・・「嗚呼!しあわせだあ~!」

ボクもですよ~~って返したいぐらい、ボクもしあわせな気分でいっぱいですよ。

 


 

ヤス君、如何ですかあ!

ヤスには、ドはまりの「お湯っ子」だろ。そろそろ一緒に入ろうよ。

ヤスの温泉心を揺さぶるに十分だな。

 


 

露天風呂の隣に建つ宿泊施設の壁に「栗駒山登山口」の板が張り付けてあった。

受付のおじさんに山頂までの時間を尋ねたら、「二時間から二時間半ですかねえ」

ボクの少ない経験値から、地元の月山の登山イメージが浮かんだ。山容も似ているしね。

 


 

おっ、ここにも「キクちゃん」がいたなあ。

奥沢きく子・・・地元出身? ググってみたら奥州市出身の方のようです。

そういえば、さっきから音頭調の歌が微妙な音の大きさで流れています。

 


 

もうひとつ気になったものが、これ。

粒状のドライフーズに煮干しが数尾、水も飲めるようにしてある。

栗駒山に住みついている地域猫でもいるんだろうか。

 


 

さあ、そろそろ帰ろうかと思ったところ、隣にKawasaki が止まった。

ボクより若そうだけど、そこそこの御年の男性・・・えっ? 福岡ナンバーだ。

同業者に話しかけることはないんだけど、さすがに、福岡ですかあ!と声をかけた。

「ええ、仙台までフェリーですけどね。今、川原下地獄から上ってきた」んだって。

聞かなかったけど、彼の本命は一昨日開催の「大曲の花火」だね、きっと。

 


 

栗駒山の山頂に少し雲が掛かってきましたね。

大きく崩れることはななさそうですが、山の天気は変わりやすいので急ぎましょう。

 


 

秋田県側に建つ「栗駒山荘」の屋根越しに、鳥海山がきれいに見えました。

 


 

多分、こんな感じで見えているんでしょうね。

 


 

栗駒道路から望む秋田県側の山々の景観がいいですねえ。

ところどころに見え隠れするワインデング・ロードとの調和もいいねえ!

 


 

県境を挟んで岩手側と秋田側との対照的な山の景色がこのルートの魅力ですね。

岩手県側の荘園の遺構があるという辺りの穏やかな山村風景もいいですしね。

平泉中尊寺ゆかりの骨寺村荘園遺跡には、いつかゆっくり訪れたいと思うのですが・・・

 


 

走り下りてきた国道398号は、バイク転がすにはとても素晴らしい山岳道路です。

ただ、調子に乗っていると、知らず知らず加速して、とんでもないことになる。

事故は絶対起こしません!!そう自分に言い聞かせ、チビの待つ我が家に帰りましたとさ。


2022夏 一関へ(1/2)間の悪い男

2022-08-29 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

米の香りが漂う庄内平野と、その奥にはボクを見送るように鎮座する月山です。

何となく一段落がつき、天気予報を観ながら、この日しかないなと決めていました。

 


 

ほぼ五か月振りのツーリング。

急に秋めいてチビも一人で留守番できそうだし、今日はちょうどカミさんも休みだしね。

間が空きすぎて、次々と視界を横切る情報の多さに少なからず緊張しています。

 


 

走行中の寒さは予想していたけど、最上川峡から県境辺りまで広がる霧は想定外でした。

低く垂れこめた霧雲が日差しを遮り、気温は15度を下回り寒い。まだ8月だっちゅーの!!

鳴子峡辺りでようやく日差しに温かさを感じたけれど、冷えた体はなかなか温まらないよ。

 


 

鳴子温泉に入ってまもなく、国道47号沿いにある大きな駐車場で小休止。

一関まで76キロ? ボクは一迫の方へ抜けるので、20キロほど短縮になるはずだよ。

 


 

間もなく岩手との県境というところでマスクを忘れたことに気づき、コンビニに寄った。

広~い駐車場の隅に、「奥道中歌(おくどうちゅうか))」と刻まれた石碑があります。

「奥道中」は、江戸から始まる奥州街道のうち、仙台以北三厩までの区間の呼称とある。

区間中の名所を歌や絵にして盛り込んだものが「奥道中歌」で、その書籍もあるらしい。

 


 

石碑の傍の金成地区観光案内図には、歴史民俗資料館はじめ史跡旧跡の位置が記されている。

杉目太郎の墓、津久毛橋城跡、佐野遺跡・・・等々、初めて聞くものばかり。

いつの日か、時間を作って尋ねてみましょうか。

 


 

オ~イ、「間の悪い男」が来たゾー。おいしいコーヒーたのむよーー。

真柴にあるボク行きつけの「原下珈琲」に来たけど、ママさんは小用で蝦夷地へお出かけ中。

バラのアーチに吊るされた白い看板の「Welcome」の文字が虚しいねえ。

 


 

相変わらず、素敵なお庭ですね。

日差しも暖かいし、ここでゆっくり美味しいコーヒー味わいたかったなあ。

実は昨日、ママさんに行くことを伝えたとき、その旨は知らされていたけどね。

「間の悪い男だねえーーー」って言われてもねえ、ボクの旅心は止まんねーよ。

 


 

せっかくだから、ゆっくりお庭を楽しませてもらおう・・・、あれ?怪しまれているかなあ。

向いのあの奥様と目が合っちゃった。会釈だけはしておこう。でも、長居はできないなあ。

また近いうちに来るよ。マスターによろしく伝えてねえ。

 


 

ママさん不在で、今回は時間ができたので、一関市内を観てみよう。

これまでも何度となく横目で見ながら通り過ぎていた「釣山公園」

一関城址かなと思っていたら、藩主田村氏の居城は別のところあったとあります。

 


 

多くの緑に包まれたとても静かで落ち着く場所ですねえ。

ゴミひとつないきれいな公園です。清掃作業中の係りの人たちの姿もあります。

素晴らしいという頂上からの眺望を期待しながら、歩を進めました。

 


 

中腹の木陰に、ずいぶん苔の生した石碑がありました。

「愛犬の碑」とだけ刻まれていますが、その謂れは・・・

 


 

裏側に刻まれた岩手県一関保健所の文字を見つけ、理解しました。

ちなみに犬の致死処分数が一番少ない都道府県(2020)は、わが山形県で1頭。

30年も犬と暮らしているボクです。手を合わせずにはいられません、合掌。

 


 

古代から軍事上の要塞として利用されたとある通り、予想以上に急な坂道が続きます。

かなりの健脚の持ち主でなければ、毎日の散歩コースには出来そうもないですね。

いや、ボク等の年代が毎日ここを散歩したら、楽しみながら相当の筋肉がつくと思うよ。

 


 

高平小五郎は、明治大正の時代に活躍した一関生まれの外交官。

日露戦争後のポーツマス講和会議で小村寿太郎とともに条約調印に尽力したとある。

昔、小村寿太郎の活躍を描いた吉村昭著「ポーツマスの旗」を読んだことがある。

ならば、高平小五郎も必ず登場していたはずだ、読み返してみようか。

 


 

釣山頂上からの眺望、こちらは北西の方向かな。

須川温泉はあの山の頂上あたりでしょうか。

 


 

北の方向には、市街地を二分する磐井川。

7月の大雨によって被災した箇所の復旧工事でしょうかねえ。

 


 

東の方向にはJR一ノ関駅。駅名には確か「ノ」が入るんですよね。

ぐるり360度の眺望を期待したのですが、繁茂した木立が視界を遮ってしまいます。

眺望のために伐採するわけにもいかないしね・・・でも、ちょっと残念かな。

 


 

釣山公園を一通り観て、今、時刻は正午ちょっと前。

さて、この後は・・・・どうしましょうかね。


シロトリ君の町 築館町

2022-02-17 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

国道47号山形と宮城の県境。空模様と路面状況は、ここを境に変化する。

去年より路肩の雪の量は多いけれど、裏も表も天候はそれなりにまずまず。

 


 

途中、鳴子温泉街に寄り道。

鳴子駅近くの銀行の駐車場をこっそり拝借した。

 


 

午前十時の温泉街は、一段落ついたなあ~的な風情が漂う。

 


 

鳴子まんじゅうの製造元、西條菓子舗。

一朝一夕では醸しえない老舗の香りは、どこの町を歩いていても何故か感じ取れるものですね。

 


 

8個入り650円を二箱、購入しました。

一箱はコン先輩んち、もう一箱はボクんち。

いつの頃からか、自分でも驚くほど、小豆あんこ好きの甘党になった。

 


 

個人的な印象ですが、国道4号の入ると、どこか垢抜けた伊達藩の領域感を感じます。

ここ築館町は、シロトリ君の町だ。

今に思えば、一瞬の間の付き合いだったけど、ここを通れば必ず彼が現れる。

 


 

築館町の郊外、突然、黒い鳥の群れが上空高く、視界を横切って行った。

一瞬、カラスかと思ったけれど、カラスには出来ない編隊飛行だ。

門外漢にはよく分かりませんが、雁でしょうか。伊豆沼も近いしね。

 


 

いつの間にか、岩手山に代わり、ボクの岩手入りを迎えるお山になった栗駒山。

いつか、みんなで登頂しましょうよねえ。

 


 

雪道の影響もあり、岩手県との県境まで4時間ほどかかりました。

仙岩越えの岩手入りとは随分趣が違いますが、コン先輩んちまではあと数キロです。

 


 

坂の途中の空き地に車を止め、先輩んちのインターホンを押した。

タケシ君の嫁さんと入れ替わりで、コン先輩とキクちゃんに去年十月以来のご挨拶。

身近にコロナ禍を感じながら、お互い無事でよかったね。

 


 

お構いなくと言いながら、いつも通り、昼食をごちそうになった。

揚げたての天ぷら、玄人はだしの出汁と返しの味は、お世辞抜きにマジおいしかった。

先に挨拶に来たというカマさんが、自宅から愛子の駅までの16キロを歩いたという話。

カマさんのチャレンジに触発されたけど、カミさんには迷惑かけないようにしないとね。

ガン先輩の古希の話をしたら、オレ等も今年、いや、来年かあ? そんな歳なんだねえ。

空気も栄養になるというキクちゃんに、脇腹の肉を落とす体操を伝授した。

 


 

午後一時を目途に帰ろうと一度は腰を上げたけど、結局、二時近くになってしまった。

二代目から引き継いだものに何かと愚痴をこぼすボクに、キクちゃんが金言をくれた。

そうかあ、そういうことだよなあ・・・と頷きながら、帰りの空を眺めていた。

 


 

暖かくなったら、また、みんなで集まって一杯やりましょう。

みんなとの縁をボクに作ってくれたのは、コン先輩なんだよなあ・・・

札幌のコン先輩と鶴岡のボクを繋いだのは、岩大ラグビー部。この縁も奇跡だよなあ。

さあ、気を付けて帰ろう。山の向こうも、穏やかでありますように。


先輩と後輩

2022-01-23 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

玄関ドアを開けた瞬間、風もないのに南天の木だけが揺れている違和感に気づいた。

その瞬間、ヒヨドリがボクの視界を横切り、飛び去って行った。驚かせたかなあ。

でも、こんな華奢な枝にヒヨドリが止まるかあ・・・と思いつつ、さあ、走るぞ。

 


 

今朝は久しぶりに除雪車の走らない、静かな朝だった。

三代目んちの除雪作業は降雪量の多寡ではなく、除雪車が走ったかどうかによる。

面しているのが幹線道路なので、「火花散らしながら走る」と揶揄されるぐらい、よく走る。

さすがに今朝は静かだった。なので、今日は四日ぶりにボクが走る。

 


 

久しぶりに乾いた路面を走ると、雪道は予想以上に足腰への負荷が大きいことに気づく。

この頃の疲労感は経年劣化が原因じゃなかった!と言い聞かせ、往路の難所を走り切った。

嗚呼・・・、それでも、現実は現実だな。

 


 

先日、思いがけず、ガン先輩から電話があった。

「旅館やホテルは、検温で引っ掛かった場合、一方的に宿泊を断ることって出来んの?」

先輩、確かに旅館業法には、恣意的に断っちゃいけないってありますが・・・・

 


 

先輩との話を終え、電話を切った時、あることに気づいて、思わず苦笑した。

今も、あの頃と同じように、ガン先輩には後輩として丁寧な言葉づかいで話していた・・・

上下関係に理不尽な暴力や強制などは皆無だったけど、ガチの体育会系だった。

春になって落ち着いたら、また遊んでください!と言ったら、「ああ、こちらこそ」だって。

いい時代にいい先輩たちの後輩でいられたこと。それは本当に幸運なことだと知る。

再会の春が待ち遠しい。


2021秋(4/4) 栗駒から小安峡へ

2021-10-27 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

気分的にはもう夕暮れが近いのかなあという感じですが、正午を過ぎたばかり。

須川温泉の駐車場から秋田県側は眺めれば、視界には広大な奥羽の山並みが広がる。

さあ、あとは一気に下って帰るだけだ。

 


 

秋田県側から上ってくる時に見上げる栗駒山荘の外観は、とても存在感がある。

荒涼とした景観の中に、忽然と現れた古い要塞のようであり、中世の古城のようであり。

絶景の露天風呂だけれど、ひとり今の気分で入るんじゃ、余りに寂しすぎるぜ。

 


 

紅葉の山並みに見え隠れするワインディング・ロードがいいですねえ。

秋のソロ・ツーリングらしい気分になってきたぜ。

遠くの山並みに白煙が上がっている・・・泥湯か川原毛地獄あたりだろうか。

 


 

須川温泉からは、雄勝方面へ抜ける国道398号に繋がる県道仁郷大湯線を走る。

有料道路だった時代の県道仁郷大湯線は、暗くて狭くて曲がりくねった道でした。

今走る道に当時の面影は全くありません。素晴らしい山岳道路です。

 


 

 

国道398号に出てすぐの栗駒大湯トンネル。

栗駒山荘からここまで、道路は全線改良済み。景色もいいし、ゆっくりのんびり快適です。

 


 

昨日は鳴子温泉を素通り。今日も真湯、祭畤、須川、栗駒の各名湯を素通り。

この先の小安温泉も、今、お湯に浸かってしまったら、もう動きたくなくなるでしょうね。

 


 

皆瀬川の紅葉は、もう少し先まで楽しめそうです。

 


 

大噴湯で有名な小安峡。

須川温泉から見えた白煙は、小安温泉の源泉から吹き上がる水蒸気だったようです。

八幡平・松川あたり同様、小安周辺のここかしこに大地のエネルギーが噴出しています。

 


 

 

二日間で400キロに満たない距離でしたが、久し振りにツーリングらしい走りが出来た。

意外だったのが、のんびり走っても、須川温泉から二時間半ほどで自宅に帰れたこと。

確かに140キロ弱だし、信号ねーし、ちょこちょこ来れるなあ・・・

 


 

帰り道は、紅葉を愛でながら、昨日のことを思い浮かべながら走りました。

久し振りの再会がうれしかったし、現役の試合をガン先輩と一緒に観戦できたし・・・

悔しいのは、楽しかったはずの仲間との晩餐の記憶が皆無な事。脳震盪じゃあるまいし。

楽しかったなあという思いに寂しさが入り混じりながら帰るのは、いつものことですなあ。


2021秋(3/4) 須川・栗駒をまわって

2021-10-26 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

半分以上ボクが飲んだと言われたけれど、まあまあの気分で朝を迎えることが出来た。

モーニングコーヒー、朝食、デザートとキクちゃんのフルコースを堪能し、グダグダグダ。

9時過ぎに仙台勢がおいとまし、帰りのルートを決めかねてるボクも10時前に辞した。

ガン先輩には、「またお誘いしますから、これからも遊んで下さい」とお願いした。

 


 

坂道を下り、ガードをくぐり、気が付いたら市街の方向にハンドルを切っていた。

あとは須川栗駒を超えるか、栗駒焼石ホットラインから東成瀬町へ抜けるかの二者択一。

 


 

一関の街をよーく散策したことはありませんが、肌で感じる印象は悪くないよ。

落ち着いていて、しっとりとした品のいい感じがするんですが・・・どう?

 


 

街を二分する胆沢川は、ニュー・サディスティック・ピンクのあの歌の舞台です。

♪♪ 田舎の堤防 夕暮れ時に・・・・ごめん ごめん

マンションにいた頃、IBCラジオから一関高専時代の彼らの「あせ」が流れていたよ。

 


 

ガソリン大丈夫? 出がけにキクちゃんに言われていたのに・・・・

ハッと気づいて最寄りのコンビニで尋ねたら、「この先にスタンドはないよ」

来た道を4キロ引き返し給油する始末。そのまま4号を南下しようかとも思ったよ。

 


東成瀬町を抜けて十文字町を経由する気力はない。

須川栗駒を越えることにした。

 


 

ここから栗駒を越え小安峡温泉までの区間は、国内屈指の紅葉の景勝地。

ここ綺麗!あそこも!とその都度バイクを停めて写真を撮っていたらキリがない・・・

 


 

わかっちゃいるけど、停まっちゃいますよねえ。

コン先輩んちを出る時は、遠回りして帰るのも嫌だし・・・なんて躊躇したんですけどね。

 


 

標高の低いエリアでも、ほとんど葉が落ちている木々が目立ちます。

路肩には所々雪の降った形跡も見受けられ、あとは冬を待つだけかあ。

 


 

渓谷を流れるのは胆沢川の支流。

視界が開けるこの辺りは、週末だと上から下からの車で渋滞するんですよね。

バイクで初めて来た時は、クラッチを切る左手の握力が限界にきていましたね。

 


 

4年前は須川から一関へ下りて行ったのですが、その時もここで停まったなあ。

ゆっくり散策するようなペースで歩けば、もっと色んな景色が目に留まるんでしょうけど。

 


 

まだ硫黄の香りはしてこないけど、もうそろそろですね。

この風景を前にして、今、ボクのハートは寂寥感のピークです。

ひとりの帰り道は、どんな絶景を前にしても寂しいよ。

 


 

県境を挟んで岩手県側が須川温泉

建物の佇まいが、八幡平に点在する温泉の雰囲気に似ているような気がします。

一関から二時間、まだ時間に余裕はありますが、今日はやめておきましょう。

 


 

秋田県側には、栗駒山荘。

晴れた秋の日の露天風呂からの風景は、まさしく絶景ですよ。

 


 

出羽富士と称される鳥海山ですね。

結構、曇りがちの空ですが、頂上まで鮮明に見えます。

さあ、これから、あそこまで帰るんですねえ・・・