出発は8時半。妙に気持ちが吹っ切れている。帰宅が夜でも、まあ、いいか。
本荘から秋田内陸部へ。旧南外村辺りの国道105号。好きな道です。
「紅葉、温泉・・」とつぶやきながら、国道46号まで来てしまった。
秋田の内陸部では、材木を積んだこんなトラックの後ろに付くことが、間々、ある。
生保内地区、玉川を渡るJR田沢湖線。
ここに来ると、エメラルドグリーンの玉川に目を奪われる・・、「あっ!!」
旧道への入口を見つけた!! 雰囲気、すんごく、イイ!!
すぐそばを走る国道46号とは対蹠的な静寂感。旧道の魅力です。
以前は、もっと、濃く感じた。水の浄化が進んでいるのかな。
誰もいない。ボクだけの紅葉の名所が、また、ひとつ、増えた。
仙岩峠に入る。途中、「八幡平・・」とも考えたけど、さすがにキツイ。
峠に入って間もなく、深い谷底を走るJR田沢湖線の絶景が拝める。
学生の頃、帰省する電車の窓から、今走る仙岩道路の巨大な工事現場を見上げた。
ん? 若い男女のグループが路肩に・・。雰囲気が、妙?
その瞬間、眼下を、盛岡からの「こまち」が通過。彼らは、シャッターを切った。
なるほどなあ、合点がいった。ボクの安物カメラでは、これが限界。
今年の紅葉は遅いと聞いていたけど、ここは、どうなんでしょう。
奥羽山脈の山懐を走っているような心地。仙岩峠の魅力です。
出発して四時間、ずうーっと風が強かった。
寒風がボディ・ブローのように、骨身に染みてきた。
これから、どうしようか。玄武、網張・・、また、鴬宿かあ。