関西の田舎にあるご本家も、この地に流れ住むボク等一族も、一応、仏教徒。
だから、子供達には、異教徒のお祭りに一喜一憂する愚かさを説いてきた。
チビ、お前にも、毎年この時季になると、そう言ってきかせたよな。
なのに、奥サン、昨日の夕飯時、忘れ物をしたかのように、コンビニに走った。
一個を食べて、残った一個を見て、「明日まで残っていたら、これはアタシのもの。」
その夜、ケーキを見つめながら、ひとり、レイ・チャールズ=Ray Charles を聴いた。
That Lucky Old Sun がいい。心が震える。これぞ、名唱。
Youturbで見つけたコンサートホールでのライブ動画は、更に、感動的だった。
所々、聞き取れた単語をつなぎながら、歌詞の意味をさぐる。
♪♪ Lift me up to Paradise・・、彼の歌だけは、異教徒の胸にも沁みこんできた。