今日の晴れ間は、梅雨入り前のラストチャンス。
「ちどりの中華そば」は絶対。あとはすべて白紙。とりあえず北へ・・。
県境が近づくにつれ、鳥海山の秀麗さ空気の透明さがどんどん際立ってきた。
鳥海ブルーラインにハンドルを切るとは思いもしなかった。
大学三年の夏、帰省途中に象潟から路線バスで行ったのが、たぶん最初で最後。
山形側・遊佐町から鳥海ブルーラインへ。聞いた情報では、県境まで30分ほど・・。
標高が高くなるにつれ、生が変わり、視界が開けて来た。
秋田側の日本海に島のように浮かぶ白い山、あれは男鹿半島に間違いない。
国道7号から折れ、ちょうど20キロの五合目の鉾立。
標識のポールに「標高1150m」、ちなみに鳥海山の標高は2236m。
ボクと同じような輩がそこそこいる。
あれがピーク。登ったことないけど、ギリ・日帰り可能とは聞いたことがある。
これ、これ、これだあ!! なんと44年ぶり。
あの時が初めて「山」を感じた時だったから、この印象はずーっと残っていた。
「ほこだて」の由来かどうか分かりませんけど、確かに鉾先に見える。
奈曽川の源流、奈曽渓谷。
奈曽川って・・、象潟に入ると間もなく渡るあの小さな川?。
今度、7号を通る時、川の見方が変わるかも。「あの渓谷がこれかあ!」的な。
なだらかな樹海の向こうは、山形側。
吹浦漁港、黒松の砂防林、酒田北港・・。
こちら、秋田県。 ん・・? 男鹿半島の右の方、あの白い峰は・・・
距離感が全く分からないけど、秋田・青森の県境、白神山地ですかねえ??
先っしょが見切れてますが、この木というか、木柱、何か分かりますか?
雪国の道路関係者なら想像つきますよねえ。
除雪作業に不可欠、道路の端を示すスノーポールでしょう。ここまで高いとは・・。
これから下りていく、秋田側のブルーライン。
驚いたのが、ワィンディングロードのあちこちに残るセンターライン無視のタイヤ痕。
4輪の夜間走行だろう。昼だったら、正面衝突の重大事故になる。よう、やるわー。
人間の暮らしが見えるところまで下りて来た。
好んで行く里山の風景とは桁違いのスケールだった。山に拒絶された感が強い。
鳥の声さえ聞こえない世界に、エンジンの音って、なんと無粋なんだろ・・とも思った。
汗をかき、風を切り、ペダルをこぐ人がいた・・。ボクだって本当は・・・
冷えてきたけど、これから温泉に入ったら昼飯が遅くなる・・、夜、飲めない。
温泉と中華そばを天秤にかけた結果、「ちどり」に直行。
大盛りを食べた。旨かったあ!! けど、もう大盛りはきつい歳になった。