青空が見えているものの、穏やかならざる雲の様子。
今、太平洋側を北上中の台風の影響でしょう。
強くはないけど、この時季にしては肌寒い南東の風が吹いている。
雨が近いのか、金峰・母狩の山がいつもより濃く近く見える。
朝の散歩は無事に済みそうだけど、夕方はちょっと心配だね。どうする・・?
雨もそうだけど、雷でも鳴った日には最悪だね、チビにとって。
大学四年生の時から「積ん読」になっていた「吾輩は猫である」を今朝読み終えた。
当時、読みかけて投げ出してしまった理由が、巻末の伊藤整氏の解説で何となくわかった。
意外な結末にショックを受けたけど、そこじゃないんだろうね。言わんとするところは。
当時、「猫」を買ったのは、この「犬」の本を読む前に読んでおくべきと考えたんだよね。
だから、事の順序として、「犬」もまだ読んでいないけど、これでやっと読むことができる。
笑っちゃうけど、「犬」を読むまでに、四十三年かかった。
一瞬、息が止まった。時間も止まった・・、いや、時間が逆戻りした。
「ドン松五郎の生活 上巻」をペラペラめくっていたら、四葉のクローバーが出現した。
当時、配属された研究室の前庭に植えられていたクローバーだ・・、たぶん。
ボクが挟んだんだろうか。それとも・・。
とてつもなく懐かしくて甘酸っぱい感情が押し寄せてきた。
当時の日記に手がかりを探していたら、更に、ドツボにハマってしまった。
「犬と四葉のクローバー」の頃は、一番落ち込んでいた頃。後悔・懺悔の真っ最中。
金野さん、小畑さん、橋詰、高橋への不義理や思いも書かれていた。ちょっとヤバい。
すっかり紫外線に焼け焦げてしまった文庫本と、突然現れた四十三年前の四葉のクローバー。
甘美な思いよりも、どうしようもないやるせなさで、少々、参ってしまっている。
今、思いもしなかった小説の終わり方に、動揺しているせいだけじゃない。
過去に向かって何を言っても・・。分かっちゃいるけど、高齢者の初心者だもの。悲しいよ。
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