秋田県旧東由利町(由利本荘市)を走る国道107号を東進し、秋田県内陸部へ。
国道107号を走るのは、新型コロナ流行前の2019年以来のこと。
沿線に広がる春の景色を楽しみながら、ぶらぶら行きましょう。
由利本荘と横手のほぼ中間に位置する道の駅「東由利」で小休止。
出発した時の気温が16度、二時間ほど経過しても20度を下回り、正直、寒い。
ここに併設している温泉に入りたい気持ちをグッと抑え、もうちょっと走ろう。
横手市街を目前にした、おそらく平鹿町あたりでしょうか。
広大なエリアに何台もの掘削機械が入る工事現場に遭遇し、ついついバイクを停めた。
重機から降りてきたお兄さんに、これは圃場整備ですかあ!?と訊いたら、「んだすな」
現場のお兄さんに大声で話しかけてみたら、何故か気持ちが前向きになった。
一瞬の一期一会の妙に感心しながら、ふと来た道を振り返れば鳥海山が浮かんでいた。
ボクが赤川堤から遠望している時、反対側の秋田の人もこうやって眺めているんだすな。
横手市内を過ぎ旧山内村に入ると、萌黄色に染まる里山の緑が美しく目に映る。
柔らかな緑のグラデーションがとても優しいなあ。
横手と北上を結ぶJR北上線が黒沢川を渡る。
黒沢川は相野々集落で横手川に落ち、横手川はずーーと下って大曲で雄物川に落ちる。
激しく蛇行を繰り返しながら流れ落ちる黒沢川の風景。
この辺りに何基設けられているのかはわからないけど、砂防堰堤が作り出した景観ですね。
国道46号仙岩峠のような山岳越えの趣は薄いけど、春の里山の美しさに大いに満足。
岩手県との県境はもう間近。
バイクで訪れる湯田温泉郷は、三年ぶりになる。
その間、湯田温泉に限らずどこの温泉にも入っていない。
感染状況に光明が見えてきたわけでもないけど、何故か、もういいだろう的な雰囲気・・・
家を出る時、ここまで行けたら・・・と思っていた西和賀町川尻地区まで来た。
錦秋湖の対岸がブルーシートで覆われている。自然災害の多い地域なんですね。
湖面が静寂に包まれています。
灌漑期に入ったからか、ボクが想像していたより水位が低いように見えますね。
県境を越えた時から、川尻温泉ほっとゆだの熱いお湯が恋しくてしようがなかった。
連休中は大勢の人が訪れていたと思いますが、今日はのんびりできそう。
ゆっくりゆっくり湯船に身体を沈めて・・・嗚呼、超!気持ちいいよーーー
顔を拭おうとして腕を動かすと、熱いお湯も動いて身体を刺す。う~ん、たまらんなあ。
この熱さ、この心地よさも、三年ぶり。
少しでも長く入っていたいと思いつつ、三十分ほどで上がった。
その後の汗の引くまでの時間が長いんです。駅舎向かいの湯夢プラザで一服。
キクちゃん、ここの100円コーヒーは、マシバ珈琲に劣らず美味しいんだぜ。
お土産に名物「およね饅頭」を買って、あとは家路につくだけ。
午後一時を過ぎ、気温も二十度を超え、蓄熱十分の身体は軽く汗ばむほど。
この先の「道の駅さんない」までなら、上着を脱いでもいけますね。
「道の駅さんない」での目的は、立ち食いそばといぶりガッコ。
もう、何もかもが、三年ぶり。
コロナ対策のためか施設が増築され、そばの注文方法も多少かわりましたね。
大盛の冷かけ蕎麦、大盛分90円増しでも550円。
コシがあるというよりとても弾力のある細麺で、麺・つゆともに美味しいんですよ。
三年ぶりのツーリングの締めには十分、もうお腹も大満足です。
さあ、あとは、ゆっくりゆっくり、安全運転で帰りましょう。
帰路は、横手から国道13号経由で帰ることにしました。
距離で20キロほど、到着時間も20分ぐらい短縮できると思います。
山形県に入り、鮭川の流れる向こうに月山が見えてきました。
五月雨を あつめて早し 最上川
国道47号に出て、ここから俳聖松尾芭蕉のように最上川とともに庄内に入ります。
代掻きの終えた庄内平野のむこうには月山。
どこへ旅をしようと、旅を終えて迎えてくれるのは月山。今まで考えもしなかったなあ。
今回ぶらついた距離は300キロちょっと。8時に出て夕方5時前には帰ってこれた。
久しぶりの湯田のお湯っこ、いがったねえーー。
あとは、みんなと早く会いたいねえ。泉ヶ岳でも栗駒でもいい、山にも登りたいしね。
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