盛岡を出て5時間。一息ついて飯でも食いたいけど、人・ひと、ヒト!!
この先を左折、森吉山の麓マタギの里の森吉・阿仁地区を往く。
一度は走り過ぎたけど、立ち並ぶ旗が妙に気になり、思い切ってUターン。
武家屋敷のような古風な住宅。旗には北秋田市指定文化財の文字が読める。
江戸時代初期から、代々、この辺りの「長」を務めた長岐家のお屋敷で・・。
長岐某氏は、地域に貢献した・・、走り読みなのでよく覚えていない。
生活感のある屋敷内。今もここで暮らしているのかもしれない。
見学者に説明をしていた、いいお年の男性が庭先のボクに気付き、会釈をした。
「ここで結構ですから・・」的な会釈を返し、前庭の方へ逃げる。
絶妙な位置にある大木・・欅かな。ふと、「晴耕雨読」の文字が脳裏に浮かぶ。
国道から離れ、大岱集落への入口に架かる橋で阿仁川を眺めながら一息。
昨日から春の空気を吸い込み続け、過呼吸気味。身体中の血液は春色に変色した。
森吉の雪解け水を目一杯集めて、粛々と流れている風の阿仁川。
でも、ちょっとした雨が降りゃあ、ヤンチャするんでしょうねえ、この川は。
阿仁川を遡り山中へ。時々、鳥のさえずりが聞こえるだけ・・、突然、警笛。
見えないけど、崖のすぐ下を秋田内陸縦貫鉄道が走っている。
さっき寄った道の駅「あに」の混雑にはビックリ! 昼食はあきらめた。
大型連休とはいえ、空きっ腹が腹立つほど、ひと、ヒト、人!(ボクも、そのひとり。)
こんな過疎の道にもドッと観光客が押し寄せる。ものすごいことです。
随分、雪が残っています。そんなに標高があるとは思えませんが。
仙岩峠だって、これほどは。ものすごい豪雪地帯なんですね。
峠のピークだろうか。急に視界が開けた。
ナラ枯れか、山火事か。ここだけ樹木が伐採されている。
ん・・、あの白い山は・・?
森吉山はとうに過ぎた。鳥海は方向が違う。あとは・・秋田駒かあ?
あっちは田沢湖の方向だもんな。たぶん、秋田駒ヶ岳だ。
護岸でガッチリ固められた桧木内川。
ずーっと見て来た川と違う。無表情・無感情。
ラーメンと待つ間に追加した既に調理済みの親子丼。
西木町上桧木内「紙風船館」の直売所で、やっと食事にありついた。
小正月の夜空に、巨大な風船がゆらゆらと浮き上がる。幽玄の世界。絶対、見たい。
角館を過ぎた。さすがに疲れた。多少、気落ちもしている・・OB戦のこと。
コン先輩が言った。「痛いんじゃねえんだよ。壊れるんだもんな。」
そう、昔は、痛くても走った。走れた。
筋肉をつけて、出直すしかないか。
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