秋田港の一画に建つ、「ポートタワー・セリオン」。
道の駅「あきた港」のシンボル は、強化ガラスで被われた高さ143mの塔。
もう、ブームは去った・・と思いつつ立ち寄ってみた。なかなか、しぶとい人気。
NHKドキュメント72時間 「 真冬の自販機」の映像は、とても強烈でとても温かかった。
放送後、商店は店じまい。自販機だけがここに引き取られ、営業を続けている。
初めて食べた。取り出した時、「味、薄そう・・・」と思ったけど、旨い!!
優しい味だ。品の良い甘さ。価値ある250円。「さんない」を越えた一番のそば。
ヤスに伝えた午後二時までには、まだ二時間ほどある。
せっかくの機会、どうしても行ってみたい念願の場所がある。
男鹿半島本山の東側に、緩やかな稜線を引く「寒風山」。
学生時代に読んだ「八郎潟干拓」には、男鹿半島の厳しい自然の象徴のように書かれていた。
標高355mの頂上まで、緩やかなワインディング・ロードが続く。
頂上に着くまでもなく、そこから望む360度の絶景は想像に難くない。
山頂手前に駐車場があり、頂上へは更に徒歩五分の階段が続く。
ここからでも十分景観は楽しめるけど、眺望「世界三景」に魅かれ階段を登る。
眼下に、可愛いお山・・と思ったら、滑落したかのような窪みは、なんと火口。
寒風山は火山だった。標高400mに満たない穏やかな山容からは想像できなかった。
ススキの穂に飛び交うトンボの群れ。山頂に吹く風はすっかり秋風。
南東の方向、円弧状に続く海岸線の先は、さっき蕎麦を食った秋田港。
南西の方向、海沿いの街並みは男鹿市。
更に、海沿いをぐるっと進めば、くさびのように突き出た「入道崎」に至る。
入道崎から続く北東の海岸線は北浦。
出た! 入道・・、いや、なまはげ・・、「このハゲー!! 違うだろー!!」
「昔、スキー場があった。」って、ヤスが言っていたけど、ここの斜面かな?
期待を裏切らない、それ以上の「絶景」に大満足。
真冬でも来れるのかどうか分からないけど、四季折々、楽しめそうなところだ。
そろそろ、時間だ。下りよう。コン先輩とキクちゃんは、どの辺まで来てるんだろ。