ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

「ベルサイユの子」

2009-08-06 | 映画のお話
ベルサイユ宮殿のある森に暮らすホームレスのダミアン。

六法全書をそらんじたり、焚火の明かりで静かに本を読む姿に彼の人生を思う。

ダミアン役のギョームの遺作と聞いていたが、ダミアンは実に魅力的だ。

映画の撮影中にルーマニアでウィルス感染から肺炎を起こし、
昨秋37歳で急逝とのこと。
もっともっと彼の作品を観ていきたかった・・・

幼いエンゾ役のマックスも名子役だろう。

12歳になったエンゾを演じた少年もさすがフランス映画という感じで素敵なんだわあ~

母親のニーナは何年もかかったが、路上生活から抜け出し自立できたのに、
他人の子を認知するためにホームレスを捨てたはずのダミアンは
また戻っていってしまったのは
二人のホームレスになった理由が違いすぎたためかもしれない。

ダミアンがいつか戻ってきてハッピイエンドと行かないところが
フランス映画らしいのだが、
ギョームが本当にもう戻ってこないことが淋しい。

少しずつ、彼の出演した作品をじっくりと観ていきたい。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「レイチェルの結婚」 | トップ | 「山寺へ」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画のお話」カテゴリの最新記事