てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

さわやかイレブン

2006-08-22 13:17:48 | 暮らしと生活
 ウオークの途中、その可愛さに惹かれて思わず足を止めた。
 放し飼いされているアイガモたちがエサをもらえると思って寄ってくる。愛くるしくて、微笑ましい親子の姿が人気を呼び、めいめいがパンくずなどのエサをやるので、人によく懐いている。
 よほど住み心地が良いとみえ、ここが住み処となっている。住着いて5、6年にはなろうか。ひとつがいだったものが、いまでは11羽の大家族となっている。さしづめ“さわやかイレブンといったところ。
 時節柄、この用水には藻が群生して困るのだが、アイガモが食べてくれるお陰で、この一帯だけは見当たらない。これに習ってアイガモ農法を考えている人もいるし、わが町内会でも藻対策として用水にアイガモを放そうという提案がある。

 実はわが家でも20年ほど前、子どもにせがまれてアイガモをペアで飼ったことがある。グー助、ガー子と名づけて、子どもたちがよく面倒を見ていた。エサには残飯を与えていた。広い檻の中で飼い、時間がきたら前の用水で泳がせていた。
 仲の良いアイガモは近所でも評判になり、次々に寄って来る人たちに愛嬌を振り撒いていた。ところがある日飛来した1羽のアイガモが様相を一変させた。割り込んだ奴が仕掛けて、三つ巴になって争いが絶えなくなった。見兼ねて余所者を引離し、3kmほど離れた河原へ連れて行き放つのだが、ほどなくして舞い戻って来るのには閉口した。
 その内3羽とも寿命が尽きた。「死んだら鴨鍋!」と言っていたのだが、情が移り到底そんな気になれず、手厚く葬った。タマゴすら独特の臭いがあり、あまり口にしたことはなかった。全くのペットだった。


人懐っこいアイガモの子



仲睦まじく毛繕いをするアイガモ・イレブン
コメント (4)
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