クライマーズ・ハイとは、
登山中に興奮状態が極限にまで達し、恐怖感が麻痺すること。
先日、NHKの再放送で「クライマーズ・ハイ前編」を観て感動を新たにした。後編の再放送は10月7日(土)21時からの予定なので、ご覧になっていない方には是非ともお勧め。
内容は1985年、御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄された地元新聞記者たちの悲喜こもごも。上司と部下、親子などの人間関係を鋭く描いた力作。
原作者横山秀夫氏は上毛新聞の記者だった時期(事故当時)があり、同作品はあくまでフィクションだが、未曾有の大事故を報道する地元新聞記者たちの興奮と混乱に満ちた1週間を見事に描いている。ディテールはどれも生々しく、新聞社の雰囲気をリアルに再現していた。
私にすれば退社した年の秋のOB会の席で、U野先輩が8月に発行されたばかりの原作を薦めてくれた。にもかかわらず編集部署経験のない私には、正直言ってピンとこなかったのでそのままになっていた。
ところが日航機事故から20年経った節目の昨年暮れ、ドラマ化された「クライマーズ・ハイ」を観る機会を得、またこのほど2度目があったもの。
社内で織り成す複雑な人間関係を如実に物語っており、否が応でも私が退社するに至ったことまで想起した。
新聞には多くの読者がいて、影響力があるからこそ、記者は誰のために書くのかと問われている。そして五百二十人もの死者を出した大惨事と、遺族たちの悲痛な胸のうちを察して、鎮魂の思いが込められている。
原作を読んでいないだけに、後日録画を何度でも観返して、作者の真意を酌み取りたい。
登山中に興奮状態が極限にまで達し、恐怖感が麻痺すること。
先日、NHKの再放送で「クライマーズ・ハイ前編」を観て感動を新たにした。後編の再放送は10月7日(土)21時からの予定なので、ご覧になっていない方には是非ともお勧め。
内容は1985年、御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄された地元新聞記者たちの悲喜こもごも。上司と部下、親子などの人間関係を鋭く描いた力作。
原作者横山秀夫氏は上毛新聞の記者だった時期(事故当時)があり、同作品はあくまでフィクションだが、未曾有の大事故を報道する地元新聞記者たちの興奮と混乱に満ちた1週間を見事に描いている。ディテールはどれも生々しく、新聞社の雰囲気をリアルに再現していた。
私にすれば退社した年の秋のOB会の席で、U野先輩が8月に発行されたばかりの原作を薦めてくれた。にもかかわらず編集部署経験のない私には、正直言ってピンとこなかったのでそのままになっていた。
ところが日航機事故から20年経った節目の昨年暮れ、ドラマ化された「クライマーズ・ハイ」を観る機会を得、またこのほど2度目があったもの。
社内で織り成す複雑な人間関係を如実に物語っており、否が応でも私が退社するに至ったことまで想起した。
新聞には多くの読者がいて、影響力があるからこそ、記者は誰のために書くのかと問われている。そして五百二十人もの死者を出した大惨事と、遺族たちの悲痛な胸のうちを察して、鎮魂の思いが込められている。
原作を読んでいないだけに、後日録画を何度でも観返して、作者の真意を酌み取りたい。